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ゆゆ

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佐野勇斗side
今日は仁人のドラマ初撮影って言ってたっけ。はぁ、あの星野めるさんって仁人のファンって話題になった人だよなぁ。何となく胸騒ぎがする。
翌日俺は2番目に楽屋入りした。楽屋に入ると例のドラマの台本を読む仁人の姿が。はぁ、その真剣な表情も好きだ。でも、俺だけ見ててくれよ。仁人。
「お、勇斗おはよう今日早いね」
「おはよ。うん、なんか早く起きちゃったから」
「そうなんだ。疲れてない?大丈夫?」
「おう。全然へーき」
何時でもメンバーの様子を気にするこいつの優しさには誰でも惹かれるところがあるだろう。星野めるさんもきっとそうだ。仁人と共演したら誰だって好きになる。
はぁ、ほんとに嫌だ。なぜ俺のじゃないんだ。その真剣な表情もキス顔だって。俺にだけ見せて欲しい。綺麗なところも汚いところも全て。俺にだけ見せてくれたらいいのに。
「……勇斗?顔怖いよ」
「……んぇ?嘘俺顔怖かった?」
「うん、めちゃめちゃ」
ダメだ。顔に出てしまう。メンバーなんだから毎日のように会うのに顔を見る度好きになっていく。仁人の一挙手一投足が愛おしくて仕方ない。こんな気持ち初めてで自分でも困惑する。
「……あそうだ。勇斗さ今日少し時間あったりする?」
「え?全然あるけどどうした?」
「ふふ、ほんとに?確認して一応」
即答しすぎて仁人にスケジュールを確認するよう促された。呆れたように笑うそのふにゃりとした笑顔。ほんとに可愛い。仁人のためなら空いてなくても無理に空けるから確認しなくてもいいんだけど……
まぁ愛しの仁人に言われたんだから聞きますよ。うん。やっぱり空いてないけどここのスケジュール巻けば行けるな。よし空いてるわ。
「空いてるよ。で、どしたの?」
「いやー、実はちょっと付き合って欲しいことがあって。」
「え、なになに」
「ドラマの練習付き合ってくれない?」
ドラマの練習……?何を練習するんだ。セリフの言い回しか?それとも……キスとか。
いやいや。妄想しすぎるのは良くない。もし違ったらショックだから。だから確認しよう。なんの練習か。
「おう、全然いいぜ。なんの練習?」
「お恥ずかしいことにハグとかキスとか練習したくてさ。」
「え、キス?」
「あ、ちがっ!!キスはもちろんホントにはしない!!」
「あ、あぁそうだよな」
おい。何残念に思ってるんだ俺。いや残念だろ俺。キスの件で少し赤くなった耳が可愛い。こいつすぐに赤くなるからなぁ。ドラマ撮影でも赤くなるのかな。嫌だなぁ、この仁人は俺だけのものだ。誰かに奪われるくらいならいっそ今ここで俺のものに……
いやいやいや!ダメだ。そんなの許されない。俺の最年長としての理性が何とか俺を繋ぎ止めてくれる。
待て待て。最近の俺どうした。少し独占欲が強すぎるんじゃないか?
とりあえず今日の撮影が終わったら俺の家で仁人とドラマの練習することが決まった。
コメント
3件
のりもちさん、第15話読みました……! 勇斗のヤキモチがすごくて、読んでてこっちまで胸がギュッとなりました。仁人の真剣な表情も、ふにゃりと笑う顔も、全部「俺だけのもの」って思ってるところが重くて切ない。でも、最後のキス練習の申し出に動揺しつつ「残念そう」って自覚してるのがもう最高に性癖です。この独占欲、どう転ぶのか続きが気になりすぎます……!🥀