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6色の花が咲いてから。
ちぐさくんの前に現れる花は、もう怖いものではなくなっていた。
でも。
最後にひとつだけ。
まだ向き合っていないものがあった。
⸻
その夜。
ちぐさくんは夢の中にいた。
周りには、たくさんの花。
白い花。
黒い花。
6色の花。
そして。
ひとつだけ、透明な花。
「……これって」
近づく。
すると、声が響いた。
『君が一番隠していたもの』
「……」
ちぐさくんは黙る。
分かっていた。
ずっと見ないふりをしていたもの。
⸻
『君は、誰かに必要とされたかった』
『誰かを笑顔にしたかった』
『でも』
『自分が愛されることを、信じられなかった』
胸に刺さる。
「……」
違うとは言えなかった。
リーダーだから。
みんなを守る側だから。
そう思っていた。
でも本当は。
自分も誰かに守ってほしかった。
⸻
「俺……」
小さく呟く。
「ずっと、強いふりしてた」
「弱い俺を見せたら」
「みんな離れていくと思ってた」
その瞬間。
後ろから声がした。
あっきぃ「ちぐちゃん」
振り返る。
そこには5人がいた。
「みんな……」
まぜ太「やっぱりここだった」
ぷりっつ「一人で答え出そうとするところ、変わらんな」
あっと「でも」
けちゃ「もう違うよね」
⸻
ちぐさくん「……」
「俺さ」
「怖かった」
初めて。
ちゃんと言葉にする。
「リーダーなのに迷ったらダメだと思ってた」
「泣いたらダメだと思ってた」
「みんなを支える人でいなきゃって」
#学パロ
azunatubaki
265
#あんぷたっく
うみねこ٩( ᐛ )و
131
#あっきいまぜ太ぷりっつちぐさあっとけちゃ
愛莉闇花
19
⸻
あっきぃ「ちぐちゃん」
「俺、ちぐちゃんが完璧だから一緒にいるんじゃないよ」
「ちぐちゃんだから一緒にいる」
⸻
まぜ太「俺も」
「頼ってくれた方が嬉しい」
「一緒に背負えるから」
⸻
ぷりっつ「俺ら、仲間やろ」
「楽しい時だけじゃなくて」
「しんどい時も一緒にいるための仲間や」
⸻
あっと「ちぐ」
「俺らを信じて」
「リーダーのちぐが、俺らを頼ることも」
「ちゃんと大事なことだから」
⸻
けちゃ「僕ね」
「ちぐが笑ってくれるのも好きだけど」
「本当の気持ちを話してくれるちぐも好きだよ」
⸻
その言葉を聞いて。
ちぐさくんの目から涙が落ちた。
でも。
今度は隠さなかった。
「……ありがとう」
「俺」
「みんなと一緒にいてよかった」
⸻
透明な花が、ゆっくり色づいていく。
白でも。
黒でもない。
6人の色が混ざった花。
『これが本当の花』
『隠した姿も、弱さも、全部含めて君だから』
⸻
目を覚ます。
朝の光。
いつもの部屋。
でも。
何かが変わっていた。
「おはよ!」
ちぐさくんが言う。
いつもの声。
いつもの笑顔。
でも。
そこにはもう、無理はなかった。
⸻
あっきぃ「ちぐちゃん、今日元気じゃん!」
ちぐさくん「うん!」
まぜ太「ちゃんと寝た?」
ちぐさくん「寝た!」
ぷりっつ「ほんまか?」
ちぐさくん「ほんと!」
あっと「顔見れば分かる」
けちゃ「よかった」
みんなで笑う。
⸻
夜。
最後に一度だけ。
ちぐさくんは花の場所へ行った。
そこには、6色の花。
「ありがとう」
「俺、一人で咲こうとしてた」
「でも」
「一緒に咲いてくれる人がいた」
風が吹く。
花びらが舞う。
もう声は聞こえない。
でも。
それでよかった。
答えはもう、自分の中にあるから。
⸻
どんな姿でも。
どんな気持ちでも。
隠していた部分も。
見せたくなかった弱さも。
全部、自分自身。
そして。
6人でいる限り。
この花は枯れない。
コメント
1件
ちょうど読んだよ!「化けの花」…もうね、涙腺崩壊した😭💦 ちぐさくんが「強いふりしてた」って認めるシーン、あっきぃたちが「頼ってくれた方が嬉しい」「一緒に背負える」って言ってくれるとこ、全部刺さった…。透明な花が6色に染まっていく描写、すごく美しくて、ここまで積み重ねてきた物語の集大成って感じがした! 無理しなくなったちぐさくんの「おはよ!」にほっこり🥺 一緒に咲いてくれる人がいるって、本当に大事だよね。素敵な話をありがとう!