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「おかえり」

「ただいま、」

そのまま、自転車を放り投げ私は草太さんの胸元へと、飛び込んだ。

「..待ってたよ、ずっと..!」

「..ありがとう、鈴芽さん..信じてくれて。」

優しく草太さんの腕が私の身体を包んでくれた彼の温もりが感じられ、ポロッ、と涙が溢れてくる。

「すずめ、さん?..あはは、泣いてるの?」

「ないて..、ないです。」

ふわり、と身体を離し草太さんの男らしい、で細く綺麗な指が私の涙を拭ってくれる。

草太さんは、私が放り投げた自転車を持ち上げそのまま、私に渡してくれた。私は自転車を受け取り草太さんをじっとみる。

「これから、鈴芽さん学校だろ?早く行かないと遅刻するよ。」

まだ一緒に居たい、その温もりを感じたい..と言うのは、ただの私の我儘だ草太さんに迷惑をかけるのは草太さんが困ってしまう。東京からこっちに来るのはお金も時間も使ってしまっう、きっと草太さんも疲れているだろう。

「あ、の!!草太さん!!」

どうしたの?、と草太さんは優しく微笑みながら言い、ドキッ、としたが目を逸らしスカートのポケットからスマホを取り出す。

「連絡先..交換、していいですか?LINE..でもなんでもいいので!!」

草太さんは、きょとーん、とした顔をしポケットから、黒色のスマホを取り出した。

「本当は…俺から聞き出そうと思ったけど、先越されたね..うん、勿論いいよ。鈴芽さん。」

「え!?..そ、そうなの?」

正直、聞いて欲しかった為、少し残念な気持ちになったが、でもすごく嬉しかった。

【宗像 草太】というフルネームであり、アイコンは、初期アイコンで、あまり弄ってないのかな、と少し微笑ましくなり口元が緩む。

「これからどうするの?」

連絡先の画面を、にらみっこしながら言い

「廃墟の点検に行ってそのまま、ぶらぶらとしてるよ。」

「寝る所はどうするの、?」

「その辺の宿に泊まろうかと思うよ。」

一緒に居たい、という気持ちが膨らみ咄嗟に

「なら!私の家!!泊まりなよ!」

と口が先走ってしまった、草太さんはビックリしながら、考えるような顔をし、草太さんが何か言おうと口を開いた時、私の学校のチャイムが街中に、鳴り響く。

「あ!!じゃ、よろしくね!..環さんにはこっちで言っとくから〜!!」

自転車のサドルに乗りペダルに足をかける

「え!?..ちょ、鈴芽さん?!」

また後で!!、と草太さんの言葉を気にせず、学校へと向かう。

まだ胸の高まりが収まらないのだろうか、頬が少し熱い感じがする。草太さんの匂いいい香りだったなぁ、と思いながら私はペダルを漕ぐ。きっと草太さんは今、困っているだろうきっと草太さんは許してくれるだろう。

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