ボフッ太宰「はい、着替えは自分で出来る?」
中也「はぁっ…はぁっ…出来る」
太宰「分かった、じゃあ僕は熱冷まシートとか買ってくるから、なんかいる?」
中也「はぁっ…はぁっ…プリン…」
太宰「可愛いもの頼むね、行ってくる、動いちゃダメだからね」
中也「分かってるっつぅの…」
中也「……っくしゅん!」🤧
中也「ちっ…マジで風邪ひいちまったか……」フラッ
(ふと鏡を見る。制服のシャツはぐしゃぐしゃ、髪も濡れていて前髪が額に貼りついている)
中也「はぁ〜……ダサ……」ボソッ
(ゆっくり着替えようと立ち上がるが、足がふらつく)
中也「……ぅおっ」ヨロッ
(慌ててベッドに手をつく)
中也「……太宰のやつ、“動くな”とか言いやがって……言われると余計動きたくなるだろ……」ボソボソ
(そのままタオルを取ろうとした拍子に、頭がぐらりと揺れる)
中也「うわっ」ガタンッ‼️(タオルごと転がって床に落ちる)
中也「……最悪だ……」
(そのままうずくまりながら、ぼんやり天井を見る)
中也「……プリン……」(力なくつぶやく)
──数分後。
ガチャッ🚪
太宰「ただいま〜♪中也、ちゃんと寝て……って、転がってる!?」
中也「だっ、だいじょぶだ……ただちょっと床が冷てぇだけで……」
太宰「だから動くなって言ったのに!ほんと君は素直じゃないんだから!」
(太宰、中也を抱き起こしながら布団へ戻す)
太宰「はいはい、もう。次に倒れたらプリン没収ね」
中也「なっ!?!?そ、それはダメだろぉぉ!!!」
太宰「じゃあおとなしく寝てなさい♡」
中也「くそぉぉ……////」
太宰「じゃあおかゆとか作ってくるから、動いちゃダメだよ」
ガチャン
中也「…はぁ…」
鏡に映った自分に話す
中也「俺…ほんとに今ダッセw…みっともない、こんなんで…」
中也「天下無双って言われるかよ」
(鏡の前で、濡れた前髪をぐしゃっとかき上げる中也。顔は赤く、目の下にはうっすらクマ。声はかすれてる。)
中也「……『天下無双』、ねぇ……はっ、笑わせんなっての」ボソッ
(鏡に映るのは、鼻が赤くて、顔も火照って、完全に“風邪っぴき少年”)
中也「俺が…天下取るとか言ってんのがバカみてぇだ……」
(ふと口角を上げて、自嘲気味に笑う)
中也「はっ、太宰にでも笑われてんだろうな。“やっぱ中也は可愛いね〜”とか、言いそうだし」
(そのセリフを想像した途端、顔が一気に真っ赤になる)
中也「な、なんでそういうこと思い出すんだ俺はぁぁっ////」
(枕を殴る)
中也「……でも、まぁ……」
(ふっと目を伏せて、鏡越しに呟く)
中也「……アイツが笑ってんなら……それでも、いいかもな」ボソッ
(その瞬間、ドアが開く)
太宰「……なにが“いいかも”なの?」ニコッ
中也「!?!?!?!?!?////」ドンッ(ベッドに頭ぶつける)
太宰「ちょ、ちょっと!?なにしてんの!?大丈夫!?」💦
中也「いっ、今のは違ぇからな!?////」
太宰「ん〜?僕のいない間に、鏡と恋バナでもしてたの?♡」
中也「してねぇよ!!バカ!!!」
太宰「ふふ、はいはい、じゃあ恋バナの続きはおかゆ食べながらね」ニコッ
中也「続きねぇっつってんだろ!!!!////」
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