テラーノベル
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第27話、お読みいただきありがとうございました!
まぜ目線でお送りします!!
ちぐの一声で、俺の寝室にあっと、あっきぃ、ぷーのすけが駆けつけた。
俺の顔を見て、安堵の空気が広がる。
💜「なんで、みんながいるんだ・・・」
俺の身に何かあったらしい。
ふと、手に持ってるスマホを確認する。
最後に日付を見てから2日は経っていた。
💜「え、俺、こんな長い間眠ってたの・・・?」
みんな口々に言う。
❤️「まぜ、目覚めてくれてよかった、、、」
💚「心配かけさせおって、、」
💛「まぜち、戻ってこれたんだ、本当に、本当に、、、よかった」
心配かけさせていたんだな。
俺は泣いている3人の頭を撫でた。
💙「連絡も取れなくて、家に見にいったら、まぜたんが倒れてたの」
それから、ちぐの口から聞かされた。
ちぐの正体とアカシックレコードにおける『化学反応』のお話、そして、俺とけちゃの置かれた運命の話。
ちぐは、身がちぎれるんじゃないかって思うほど、俺に謝ってきた。
💜「で、俺は戻ってこれたのは、なんでだ・・・?」
💙「・・・けちゃだよ。けちゃがまぜたんに会いにいったの。だから助かったんだよ」
💜「けちゃおが??」
💙「まぜたん、けちゃに会わなかった?」
💜「けちゃおって言ったらいいのかな、あいつの幼い時の姿には会えた」
それまで、安堵の表情をしていたちぐの声色が変わる。
💙「え、、、うそ、、、今の姿じゃなかったってこと?」
💜「そうだけど、」
ちぐの顔がだんだん血の気を失っていく。
嫌な予感がした。
💜「今、けちゃおはどこにいる?」
そうして俺たちはけちゃおの家に急いだ。
俺は今の姿でアカシックレコードに行ったが、あいつは幼い姿に逆戻りしてる。
それは、けちゃおが現実に戻れていないということだった。
アカシックレコードでは、昔の記憶をみることができる。
しかし、生存者が前の記憶を見る場合、昔の姿でいると言うことはない。
昔の姿のまま、それは時が進んでいない者を意味し、つまりは死者に近しい存在になっていると言うこと。
俺を救っておいて、自分が戻るのを忘れている、もはやここまで来るとポンコツって言っていいのか俺にもわからない領域になってくる。
けちゃおらしいといえば、そうなんだけど、馬鹿にしようにも笑える話ではない。
けちゃおは眠っていた。
今にも起きてくるんじゃないかって思うほどの寝顔だった。
枕元には、萎れた紫陽花の切り花。
💙「紫陽花が二人が会うための目印の役割を持っていたの、きっと、まぜたんを救ったことでエネルギーを使い果たしたんだ」
そんなことが起こっていいはずがない。
こいつの存在がこの世から俺らの記憶もろとも消えてしまう。
二人で過ごしたあの時間も、メンバーと過ごしていたけちゃおの楽しそうな姿も、全部大切な記憶。
全部、覚えていたい。
けちゃおは、俺の中の大切な人だから。
違和感の正体、それはけちゃおのおもろい部分を独占しているんじゃないかっていう疑念もあった。
だけど、もう一つ。
大切すぎて、どう接していいのかわからない。
それが本当の答え。
💛「けちち、このままじゃ、天使になっちゃうの?」
❤️「天使みたいな寝顔なのは否定しないけれど、これじゃまるで、、、」
💙「そうならないように、向こうの世界の人に頼んできたはずなのに、、」
俺は思わずけちゃおの手を握った。
ぷーのすけは俺の動作を見て何かを感じたらしい。
💚「まぜ太、お前、、」
俺を止めようとしたのは伝わった。
だけど、今言わないと、けちゃおに届かない気がした。
💜「けちゃー?ごめんな、一人にさせたな。」
💜「どんな時も俺に変わらず接してくれていたの気づいてたし、その優しさに救われていた」
💜「だから、また、まぜちって呼んでくれよ、俺に、お前のそのでかい笑い声聞かせてくれよ」
すると、後ろで俺の背中をさする奴がいた。
手だけでわかる、あっきぃとぷーのすけだ。
あの時のライブみたいだな、なんて思った。
俺は握る手に一層力を込める。
💜「けちゃお、、、俺はお前が、大好きだ。ここにいるメンバーみんな大好きだけど、ダントツでお前が大好きだ」
こんな時になって言うのもずるいかもしれない。
でも、これが俺の本音。
─────────どうか、届いてくれ。
強く目を瞑るほど、視界は滲むばかりだった。
あとがき
現在、最終話までのものと一緒に作っています!
第29話、今夜の公式配信終了後に投稿予定です♪
流石に最後は綺麗にまとめて終わりたい!📣💜🩷❤️💛💚💙🌈
コメント
3件
ワクワク(っ ॑꒳ ॑c)続き楽しみです! 気持ち届いてるといいな、、