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デートですか?〜三葉side〜
「今週末,部活オフだから2人でどこが遊びに行かない?」「それって··デートですか?」「うん(///∇///)ゞ」春臣さんは照れながら笑った。「今週末は空いてます!楽しみです(*^^*)」「俺も楽しみ😁三葉どこか行きたいとこある?」「春臣さんと一緒ならどこでもいいです*ˊᵕˋ*」本心でそう思っている。春臣さんと一緒ならきっとどこに行ったって楽しい。「可愛いけど,今回はダメ🙅♂️三葉が行きたいとこに行こう」「··えっと,じゃあ私の密かな夢を聞いて貰えますか?」「なに?」「···初デートは水族館に行くのが夢でした🐬(⑉・ ・⑉)」「りょーかい,楽しみにしといて(*•̀ᴗ•́*)」彼は私の頭を優しく撫でた。
~土曜日~
約束の土曜日。私はとても楽しみで待ち合わせ時間より30分も早くついてしまった。オシャレ初心者の私は服装を相談したり当日の髪型やメイクを少し手伝いをしてもらった。「変…じゃないよね?」私は自分の身だしなみが気になり,鏡を何度も見る。「あっ!三葉おはよ」「春臣さんおはようございます」「お待たせ💦三葉は早いね」「春臣さんこそ」「なんかすごい楽しみで早く着いた」春臣さんは笑ってそう言った。「じゃあ,行こうか!」「そうですね*ˊᵕˋ*」春臣は自然に私の手を取る。「手,嫌だった?」「いえ,なんか恋人っぽくて嬉しいです(*^^*)」「ぽいじゃない,恋人だから」彼はそう言って,私の手を優しく強く握った。
水族館は一駅先にあるため電車に乗る。休日ということもあって満員だった。「三葉大丈夫か?」「はい,なんとか」とはいえ電車が揺れるたびにチビな私は押され潰されあまりいい気分ではない。春臣さんは私を抱き寄せ自分の胸元に近づける。「は,春臣さん?」「三葉の身体が他の奴には触れるの嫌だから」そう言った彼に私の胸の高鳴りはうるさい。密着した身体からお互いの鼓動が速いことに気づく。「ふふ」「ん?」「春臣さんの心臓の音速い」「そりゃ好きな子がこんな近くに居るんだから当たり前」私はそう言われ,耳まで熱くなるのを感じる。そっと頭上を見ると,同じように耳まで真っ赤にして照れる彼が居た。私と目が合うと彼は普通に照れるなと言って片手で顔を隠した。一か月前の私に教えてあげたい。一か月後には貴方が片想いしてる人は恋人になって今すごく幸せだよって。
「チケット代は自分で払いますから💦」「いいよ,俺が誘ったんだし女の子はデートでお金なんて出さなくていいの」「で,でも💦」「三葉は今日1日楽しんでくれればいいから」そう言われ,私は渋々こくんとうなずく。
「わあ〜,春臣さん見てください!クラゲきれいです✨」「ふっ」春臣さんは私を見て軽く吹き出す。「な,なんですか?」「いや,なんか子どもみたいにはしゃいでるなって笑」「ま,また子ども扱いする( ・̆⤙・̆ )」春臣さんはクスッと笑って私の耳元で優しく言う。「三葉のそんなとこも俺は好きだよ」「なっ(///_///)」「他も見に行こっか!」「やっぱり,春臣さんはズルいです( ⸝⸝⸝. .⸝⸝⸝ )」私は照れてボソッとそう呟いた。その後,私たちは館内の水槽を回ったりイルカショー見に行ったりして水族館を満喫した。
「お土産屋さん見てもいいですか?」「いいよ」出口付近のお土産屋さんに入る。「あっ,これ可愛い」私が手に取ったのは星砂というものが入ったハートのキーホルダーだった。2つで1つになるらしい。(春臣さんはこういうの嫌かな)「三葉なに見てるの?」「あっ,えっと💦」「ん,どうした?」春臣さんはかがんで私に目線を合わせてくれる。「あの,これ一緒につけてくれませんか?」「いいよ,綺麗だねこのキーホルダー」優しく微笑んでくれる。「私,買ってきますね!」「いいよ,俺が行くから,三葉は座ってて」春臣さんは私を近くベンチに座るように言ってレジに行ってしまった。「お待たせ,はいコレ」「あ,あのコレは?」春臣さんは大きな袋とキーホルダーを私の膝の上に置く。「開けてみて」「はい」私が袋を開けると薄いピンク色のイルカのぬいぐるみが出てきた。「三葉がイルカショー楽しそうにしてたから」「いいんですか?もらって💦💦」「うん,俺からのプレゼント」「で,でも悪いです💦キーホルダーもチケット代もぬいぐるみまで」「いいの,俺があげたかっただけだから😁もらって」春臣さんは私の頭をクシャッと撫でた。
帰りの電車は幸運にも空いていて座ることができた。「今日はとても楽しかったです*ˊᵕˋ*ありがとうございました」「いやいや,俺も楽しかったよ!ありがとね,あのさ三葉」「はい?」「敬語使わなくていいよ」「でも,春臣さんは先輩ですし💧」「敬語を使うと三葉めっちゃ緊張してるし笑 気楽に三葉と話したいし」「そう,ですか?」「うん,あっ敬語使ったね」「あっ」「今度から敬語使ったらペナルティでキスね」春臣さんはそう言っていたずらげに笑う。「分かった,よ,春臣さん」「それでいいよ,さっきのペナルティは電車降りてからね」春臣さんコソッと言った。私が真っ赤になるのを見て笑った。
~side春臣~
帰りの電車で隣に座っていた彼女は眠たそうにウトウトして,眠りに入ってしまった。(寝顔可愛い)そんなことを考えながら,俺は三葉の肩を抱き寄せ自分の身体に寄りかからせる。「…むにゃ(´-﹃-`)⋯春,臣さ」「ふっ」(夢の中でも俺と一緒に居るのか笑)俺は思わず軽く吹き出してしまう。一駅で目的の駅に着いてしまうことをこんな時ばかりは恨んでしまう。(もう少しこの無邪気で可愛い寝顔を見ていたい)「次はいつデートする?三葉」俺は答えるはずのない彼女に声をかけた。