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共犯関係になり、共に猟奇殺人鬼として大量殺人を繰り返していく僕ら。彼女と組んで僕の殺意衝動がより、活発的になって心無しか、僕の記憶の奥底に居座っていた苛立ちや憎しみも上書きされて、もうどうでもよくなったような気がする。
けど、それでも僕の心の中に在る無差別的殺意はずっと止まらない、だからまた殺害を続けていく。
「ふふっ、ははははっ……!!」
「いやあああああああああっ……!!」
快楽の時間がやってくると共に響き渡る悲鳴、ああ……ほんとに心地が良い。異常な殺人鬼同士で組まれ、互いに共犯者となった僕らは同じ思想と目的の為にひたすら残虐非道な惨殺を……気に食わない奴や適当に狙いをつけた奴は片っ端から取っ捕まえて監禁して拷問で十分に痛めつけて締めに、殺害用のナイフで滅多刺し、粉砕するように切り刻むくらい徹底的に殺す……そう、じっくりとね。
彼女と組んで僕はこれまでに感じた事ナイフで感じた事ないくらいに甘美だ、堪らない快感と優越感、シャワーのように浴びる悲鳴と四方八方に飛び散る血飛沫、ゆっくりと痛めつけて殺していく事で、数時間で終わっていた快楽的感情も長く満たされるようになって、怒りや苛立ちよりも気分が良い。
そうして、僕らは終わる事なく永遠に求め続ける中毒症状的殺意に従うように一人、また一人、彼女と共謀して殺人を犯し、互いの私欲の為に自らの手で殺していく。
けど、何だろう。
これまではただがむしゃらに気に食わない、気に入らない奴を殺して血で染めてきた、身内以外の理解者も居なくて孤独な環境で猟奇殺人鬼になった、でもそれも何だか今となっては少し変わった気がする、やっと身内以外での人間で『理解者』という言葉に相応しい奴に出会えた。
そのお陰か、もっと殺意に対しての好奇心が湧いてくる、「こいつとなら僕は……」そう思った。
そんなちょっとした考え事をしてると彼女が近づいてきて、「?、どうしたの‥‥?、急に考え事なんかしちゃってさ」
と聞いてきた。
互いに猟奇殺人鬼ってのに、それには相応しくないようなこの心情、何だろうな。彼女なら、こんな僕の味方で居てくれるのかな、だから僕は彼女に質問を切り出す事にした。
「なあ、少し君に聞きたい事がある」
僕がこう言うと、彼女は僕は僕の方をじっと見つめて何を話すのか掴めていないようでポカンとしている雰囲気で、「??、何? 」
共謀関係になる事を互いに承諾し合った末の今だ、だからこそこの際に聞いておきたい事がある。それに何で彼女は態々あの時、僕に対して「殺人鬼同士、組まない?」なんて提案してきたのかも正直のところ気になる。
「何であの時、共謀しないかって提案したんだ?確かに僕らは互いに殺人時で動機も類似している点を踏まえれば都合が良い……けど正直のところ不思議でならないんだ」
こう投げかけると、彼女は少しの沈黙の間をおいて淡々とその訳を話し始めた。「理由……か、ま、って言っても単純な事さ。一人での犯行よりも複数での殺人の方が警察を撹乱しやすい、快楽殺人を唯一の生き甲斐としてる私のような猟奇殺人鬼において逮捕されちゃったら、快楽が終わってしまってつまらないんだもの 」
「それに、君と私は殺人鬼になった動機が似てる、だから仲間意識というか、同士……運命を感じて、君なら私の心の拠り所になってくれるかなって、私……生まれてきてから一度も、誰からも愛された温もりを知らないから」
彼女はそう淡々と理由を告げた、僕と彼女では少し違いがあったみたいだ、同じ殺人鬼同士で似た者で同じような境遇って言ってた辺り、察してた事もあるけど、実のところの実情は彼女の方が悲惨な思いをして、その果てに殺人鬼へと目覚めたらしい。
生まれてすぐに見捨てられ、養子として保護施設に拾われたが、其処で得られた愛情なんて所詮は偽り。
それに対して僕には例え外の環境で孤立していたとしても唯一の味方で居てくれてる『親』がいる、彼女の実情を踏まえて思い直すと、僕の人生ってほんとはマシな方なのかもしれない。
愛情というものを何一つ与えられずに恵まれない環境と人生……だから尚更あんな冷酷な所業を実行するということに対しての躊躇いがないのだろう。
「まっ、これが私が殺人鬼に成り果て、そして君と組もうと提案した理由だよ」
「そういう事だったのか、そういえば互いに名前言ってなかったね、僕はヴィルニス……君は……?」
とても猟奇殺人鬼同士でやるような会話とは思えない、そんな会話。でも僕と彼女はこれから共謀者関係……つまり『仲間』『協力者』関係になった訳だし、共に猟奇殺人鬼同士ででの共同犯行にやっっていく、だからそれもあって互いをより深く知っておく必要があるんじゃないかって思ったんだ。
最初は僕を挑発しようと、あんな適当な言動をして舐められてるのかと思ったが、何故か彼女は僕の事を信用しようとする、猟奇殺人鬼同士には似合わない感情だよ。
そして僕が名前を問うと、彼女はこう返答を返してきた。
「名前なんてない、かつて養護施設の奴がつけた名前なんて愛のない偽り……飾りでしかない。愛のない名前を貰ったって無意味に等しい」
そうぼやいた。
でも、なら何て呼んだら良いのか……随分と幼い頃から今に至るまでずっと殺人鬼になって殺人を積み重ねて殺害をし続けてるのなら、殺人鬼としての異名がある筈だ。
もしかしたら、それを彼女は自分の名前として使っているのかもしれない。僕は彼女に続けてもう聞いた。
「じゃあ、殺人鬼の異名みたいな名前はないのか?」
「それならあるよ、猟奇殺人鬼の名前なんてあまり他人に口外するようなものじゃないけど君とはお互いに仲間関係、仲間にくらい情報共有しておかなきゃね」
そう言って彼女は内密情報の為に自分の殺人事としての通称なるものを耳打ちで教えてくれた。
『マリス•ブラッド 』。
それはとても殺人鬼らしい恐怖と狂気、何より血みどろで冷酷な彼女に相応しい名前だった、これで少しまた彼女の事を知れた、そうして改めて手を伸ばし、「改めてこれからは猟奇殺人鬼同士、仲間として宜しく」
「…………何だか、殺人鬼には似合わない空気感でそわそわするんだけど…、でも私の方こそ宜しく」
互いに距離感を少し縮められたところで、次なる標的の殺害の実行に移る。さあ、今度はどんな奴が僕らの快楽を満たしてくれるかな?、ああこの高揚感が堪らない。
誘拐時用の仮面と全身黒装束のロングコートを身に纏い、僕らは止めどない殺人中毒の快楽を求めて殺人を積み重ねていく、特に彼女に関しては殺人の中でも究極…重罪、終身刑や死刑の判決を受けた経歴を持つ異常殺人鬼、だけど僕らの禁断症状は収まらない。
今日も一人、また一人と殺していく。
「ふふふっ、あはははははははっ……!!」
彼女は狂気じみた上機嫌な笑い声を溢した、僕も一人、二人……三人、四人と何人も殺していくうちに興奮してきてニヤリと笑みが溢れた。
哀れに泣き叫ぶ悲鳴、密室に監禁して逃げ道なんてものはない、まさに私達に捕まったら……待ってるのは阿鼻叫喚の地獄だけさ、今回も威勢が良さそうな奴を攫ってきた。
「……………ん……………………、俺は…………っ……え……?何………」
今回はこの男を餌食として殺す事に決めた。女よりは肝も面構えも座っていて、屈強そうでこれは楽しめそうだ。
そう思うと僕と彼女は不意にまたニヤリと笑みを浮かべた。そんな僕らを不気味に思えたようで、そいつはビクビクと怯えながらこう言ったんだ。
「な、何で笑ってるんだよ……お、俺をどうするつもりだ……」
恐怖に怯え、全身を震わせているのを見るとこの上ない優越感に浸れる。人間ってのは愚かで哀れな生き物だよな、無駄にプライド高ったり自己中、平気で他人を蹴落とし見下す、助け合いっていうのは名ばかりで、いざ自分の命が危機に脅かされると知った途端理性を失って極限状態になる、惨めな連中ばっかだ。
他人を蹴落とす、穢れた人間の愚かを知らしめてやる、そう僕らの眼中に居るこいつでな。
「な、何をする気だ……」
男はビクビクと口を震わせながらそう言った、それを僕ら二人はずっと笑みを浮かべたまま、斧やナイフを持って殺しの準備を始め、快楽の時間に突入する……けど、その前に殺されるという現実をこいつに突きつける為にナイフで脅さないとな。
「ひっ……、お願いだ、死にたくない……殺さないでくれ……!」
「それは無意味な相談だね、あんたの生命なんて僕らからすればどうでも良い、精々悲鳴を上げて無様な姿でこのまま殺されろ」
そう僕は冷酷にそう言い放った、殺人鬼に慈悲なんてある訳ない。そして先ずは拷問器具で身体、肉体を損壊、損傷させ、抵抗力を失くせる。
ドンッ!!、ドンッ……!ドンッ……!グチャッ、グチャッ……足首、首、両腕、苦痛が伝わりやすい部位を重点的に砕き潰すぐらいの力強い力をかけて鈍器を何度も、何度も振り下ろす。
「ああああああああああああああああっーーーーーー!!! 」
苦痛に絶句……絶え間なくどんどん砕かれ、損壊していく自身の身体に絶叫する。殴打し続け粉砕、骨折損傷させ……砕いた箇所は骨が見える程にボロボロにしてやった、けど当然これで終わりじゃない、寧ろ僕らが求める快楽はまだこれからだ。
「あはははははっ……!まだまだ私達はまだ満足し足りないよ、だからまだ死なないでね?まっ、もうあんたは生きて返さないよ、死んでもらう」
僕らは狂人の如く殺しの快楽に浸り、殺人快楽のひと時を刻むんだ。
ナイフと斧、鋸、徹底的に苦痛を長引かせ、じっくりと時間をかけて与えつつ、もっと残虐的に血を大量に噴出させる。
「ははははっ……!!、ああ最高だよ、興奮してきた……!」
と僕は思わず言葉を溢す、血が身体から飛び出る瞬間を見るだけで……ああ、堪らない。
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