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tea time

「お茶、入れてきたよ〜

遅れてごめんね。」


「クロエさん!ありがとうございます」


クロエが3つのティーカップを持ってやってくる。


持ってきたのは美味しそうな紅茶だ。


多分、ノアちゃんでも飲めるように、紅茶にしたんだろう。


確か、彼女はコーヒー派だった筈だ。



「仲良くなった?」


「うん!」


間髪入れずにノアが言う。

その目は希望と、期待で満ちている。


こんなに好感度が高いのは、『 犯人を見つける』と宣言したからだろう。

「へぇ〜めっちゃ仲良くなってんじゃん。何したの?気になるな〜」


「いや、何もしてないです。」


クロエの視線が痛い…


「クロエさん、なんでレオンさんを連れてきたんですか?」


「レオンが会いたいと言っていてね。」


「そんなんですか?何か気になる事でもあるんですか?」


「さっきのことだよ。」


「*へぇー、気になるな〜何話してたんだろうなー*」


「私のむかしの… 」

「ノアちゃん」

ノアちゃんに耳を貸すようジェスチャーで伝える。



「__どうしたんですか?」


「__さっきの事はクロエに秘密にして欲しいんだ。」


「__それまたどうして……」


「__また今度、説明する。

……研究に関係あるんだ。」


「__分かりました。」


ノアは困惑と不服の混ざったような顔をする。


「内緒です!」


「レオン、何吹き込んだ。」


「いやいや、後で、ね?また後で!」


「チッ」


(怖〜)


「ノア、怖いことされたら言って」


「はい。でも、大丈夫ですよ。レオンさんは優しいですもん。」


ノアちゃんと話した内容を捏造しながら、クロエと話す。



楽しい(?)ひと時はすぐ過ぎる。

空になったティーカップと、体の疲労感が、時計を見なくとも時間が経った事を伝えた。


「そろそろ僕帰るよ。余り長居しすぎると、迷惑だろうし、」


ノアはもう半分寝ている。


「うん、また今度会おう」


「あぁ、お邪魔しました。」


「あ、待って」


「何?」


「最後に聞きたい事がある。

ノアに何言った?」


「だから、言ったじゃん、一緒に遊んだり…」


「私が思うにあの子は人見知りだよ。見ず知らずの君にすぐ心を開くとは思えない。」


「……」

「事件の、話だよ。

あの子の巻き込まれた、事件の」


「それだけじゃっ…」


「お邪魔しました」


「まだ聞きたい事が…」


「僕この後予定あるから。」


罪悪感は湧かない。


僕は…あの子を、ノアを、救わなければ。

ノアを助けなければ…

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