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第31話、読み終えました。いじめの原因を打ち明けたあとの温かい日常がすごく沁みました。特に、空舞が水をくれた後に「本命は誰?」って急に聞いてきて愛楽ちゃんがむせるシーン、思わず笑顔になりました。それから、奏舞の「好き」発言に空舞が頭を叩くところとか、兄弟ならではの距離感がリアルでいいなあと。みんなに囲まれて「日常は普通じゃない」と気づく愛楽ちゃんの胸の内が、じんわり伝わってきました。恋の波乱の予感も気になりますね…!
たくさん涙を流したあと、いじめの原因を話した。2人は何も言わなかった。きっと、私がこれ以上責任を感じるのを避けたかったんだと思う。
奏舞がレヴィを呼んだ。レヴィが私のいじめに気づいていたこと、奏舞たちに助けを求めたことを聞いた。
「ま、人を頼るって点に関してはレヴィさんの方が上なんじゃない?」
「レヴィに勝てるところなんてないよ」
「あーちゃんは性格の良さで勝ってるよ」
「は?」
レヴィと奏舞がバチバチしている。空舞は私に水をくれた。
「ありがと」
「ところで、愛楽の本命は誰なのかな?」
「ぶふぉっ、ごっェホッグへぇっ」
「あーちゃん!?」
急にそんなことを聞かれて驚く。本命とかそういうのはよくわからない。
「みんな同じだよ」
「そ。それなら良かった」
「あーちゃん大丈夫…?」
「大丈夫大丈夫。ありがと」
これからは恋が波乱の予感だ。
「おはよ」
「愛楽おはよー!」
「元気になったみたいだな」
「2人とも、迷惑かけてごめ…」
「そういうのいらん。どうせ昨日も双子に叱られたんだろ」
「ありがと、光平」
光平は少し大人っぽい。考え方というか、立ち回り方がよく周りを見ている人にそっくりだ。
「愛楽、困ったことがあったらなんでも言ってね。私たちいつだって助けるから」
「ティナもありがとう」
ティナは純粋で明るい。子供っぽいと思われてしまうけど、その実、言葉はまっすぐでスっと心に入ってくる。
ふと、2人が色違いのキーホルダーをつけていることに気づいた。
「奏舞奏舞、もしかしてあの2人って…」
「あーちゃんよく気づいたね。そう、付き合ったんだって」
「へぇ〜、光平頑張ったんだなぁ」
光平がティナに想いを寄せていることは小学校のうちから気づいていた。片思いから約3年、ずっと同じ人を好きでい続けるのは簡単なことではない。
すると、奏舞が私の耳に近づいて言った。
「俺も、あーちゃんのこと好きなんだよ?」
「…それは、どっちの意味で?」
「そりゃあもちろんれんあ」
ゴッッ
「い“ぃっ、たぁぁあ!?何すんのさ空舞!」
「頭に虫がいたから、退治しただけだよ」
「それが本当だったとしたら俺の頭に虫の死骸が…」
確認して、と言うように奏舞は私を見た。でも虫なんでどこにもいない。
「大丈夫、いないよ」
「よかったぁ…空舞、嫉妬は醜いよ!」
「嫉妬?嫌だなぁ、愛楽を悪者から守っただけさ」
「絶対嘘だ!」
2人の兄弟喧嘩はじゃれあいから本気になるパターンが多い。早めにとめないと収集がつかなくなってしまう。
すると、後ろから両耳を大きな手で塞がれた。
「愛楽、こんなヤツらの言葉に耳を貸さなくていいんだよ」
「レヴィ」
「学校、休んでよかったんだよ?」
「私、これ以上逃げたくないから。ありがと」
「ムリはしないでね」
「あ“ー!いつの間にレヴィにあーちゃん取られてる!」
「レヴィさん距離が近いのでは?」
「海外じゃこんぐらいが普通だし」
「アンタほぼ日本育ちだろ💢」
わちゃわちゃしつつも、やっぱりみんなと心置きなくいれるのは楽しいし、嬉しいんだなと思った。日常は、普通じゃないんだと。