テラーノベル
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「初めまして。」
夢の中。謎の男の子がいた。
その男の子はどこか寂しげな声でこう言った。
「初めまして。僕…です」
名前を言っていたのだろう。
でも、聞こえなかった
「一緒に花見しませんか?」
私は花が好き。だから行こうと思った。
でも声が出ない。
「嫌ですよね。すみません」
その男の子は寂しそうに言った。
「でも、この花をあげます。」
嬉しい。勿忘草だ。綺麗な空色。
男の子の目のように綺麗な花。
そこで気づいた。私はこの男の子が好き。
初めてあったけれど。一目惚れだ。
やっと声が出た
「あの、お花見、しましょう!」
男の子は微笑んで透明になって行った。
そこで声がした。
「早く起きな!!」
あぁ、これは夢だったんだ。
あの男の子は。いなかったんだ。
可愛くて、私の初恋の男の子。
でも、男の子がくれた勿忘草は。
私がしっかりと。現実でも握っていた。
そこで誰かが囁いた気がした。
「また会えたらいいね」
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コメント
4件
夢の中で会えた奇跡が意外な形で現実にもたち現れる…心地の良い余韻を残す作品です👏おみごと!