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主@ポン酢#なう
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我を崇めよ@復活☆
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猫のうさぎ
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①アタタカイを分けてくれ!(本編軸-現)
時々、ひどく呼吸がしづらい時がある。
負の感情が体から漏れ出てしまって、その漏れ出た負の感情がやがて水たまりになって、そこから一つの生き物ができるんだ。
その生き物は僕の首を絞めて、恨めかしそうに「殺してやる、殺してやる」と呟くんだ。
そういうときはほんとうに苦しくって仕方なくて、どうすればいいか分からなくなる。
他の人に助けを求められればいいのだけれど、かっこ悪いし情けない。
こんなことで悩んでるのか、って思われたくない。
みんな辛いし。
疲れてるし。
「まあでも、時間が経てばきっと直るから、 放っておけばいいよ。」
そう思っていたら、いつしかそいつは僕の周りを常に飛ぶようになっていた。
どんなときも僕にまとわりついては僕の行動や発言、一つ一つに苦言を呈す。
「その返答はどうなんだ!」
「もっと優しく!笑って!」
「気持ち悪い!居なくなればいいのに!」
ああもう、うるさいなあ。
いい加減、黙ってくれないかな。
あーあ、ずっと前向けでいられたら楽しいのに。
ずっと楽しいこと考えて、好きな人のこと考えてたいよね。
邪魔だなあ、この感情…
ねえ、だからね。
君のこと、僕が殺してあげるよ。
____
…そうやってあいつはまた俺に言うんだ!
もううんざりだ!何回目だ!!!
俺が一体何をしたって言うのか!
ただ存在しているだけなのに!
「殺してあげるよ」だって!?
お断りだ!俺だって生きたい!愛されたい!
褒められたい!抱きしめられたい!
“アタタカイ”を知りたい!
俺だって別にやりたくてやってる訳じゃないのに!
なんで俺ばっか責められなきゃいけないんだ!
なんで俺ばっか不幸じゃなきゃいけないんだ!
なんで俺ばっかツメタイとこに居なきゃいけないんだ!
なんであいつばっか笑顔で居られるんだ?
おかしい!おかしいだろ!
本当に、狂ってるよ…
…おれはおまえのことがきらいだよ
みんなに愛されて、あたたかいところにいるお前が。
②幼い子供(本編軸-現)
時々、形容し難い黒い波に呑まれることがある。
それは生ぬるくて、ドロドロしている…とにかく不快なモノ。
そういうときに限って、なぜか翌日は重要な会議があったりする。
まあ会議は会議なので出るとして。
それは決定なんだけども、明日に至るまでこの黒い波からどう抜け出そうかが悩みどころなんだ。
…塩を舐めれば消える!とか、そういう単純なモノじゃない。
単純なモノだったら何百年も前に克服してる。
この波は、すごく厄介だ。
内側は黒く染まっていて、自分の姿が見える。
そう、過去の…
恥ずかしい過去だったらまだ…いや、よくはないけど。
例えば、誰かを傷つけた記憶だとか、苦しかった記憶だとか。
俺の脳は大変優秀らしく、そういう記憶ばかりピックアップしてくる。
ははは、ありがたいな…
もう済んだことなのに、「本当にいいのか?」「許されると思っているのか?」と再確認してくる。
何度表示される枠をクリックしただろう。
何度「はい」を選択しただろう。
もううんざりだ。
一度やったことは二度も繰り返さないで欲しい。
…俺が言うべきセリフじゃないな。
対処法の話に戻るが、俺はそういう時、夜の街を一人で歩く。
目的地は特に設定しない。
ただただ、ぶらぶらと。
気が済むまで。
とにかく歩いて歩いて歩きまくる。
そうして気がつくと、家に帰ってる。
家に帰った頃にはもう朝間近だから、仕事に行かなきゃならない。
じゃあ、脳は仕事モードに切り替えなきゃなとなって、素直に切り替えてくれる。
これでおしまい。
正直、歩いてる最中自分がどこを歩いて何を考えているのかは記憶がない。
すっぽり抜け落ちてる。
なんでだろうなあとも考えはするが…
まあ多分、波は自分の足を持たないから、俺の足でいろんな景色を見れて満足したんじゃないかな。
③仕方ねえから教えてやるよ(本編軸-過)
「…なあ、宮城。」
「…?」
「お前、本当に全部忘れちまったんだな…」
「…………」
沈黙が流れる。
この、今ベッドに居座ってるやつ_宮城は、色々あって記憶を無くしてしまった。
事の発端は⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎。
こいつは、何週間かしたらすぐ仕事に復帰して、前線で働き続けた、らしい。
無理な生活を何年か続けて、限界を迎えたストッパーがパチンと弾けて、アレが溢れ出してしまったらしい。
…記憶の混乱は、何ヶ月か前からあった。
…気付かなかった。気付けなかった。
全員働いて働いて、働き詰めで…
休む暇なんて無くて。
人のこと、気遣える余裕なんて無かったんだ。
まあ、言い訳か…
脳内でこれまで起きた出来事を並べて、時間を潰す。
目の前の宮城はずっと言葉を発さない。
流石にまずい質問だったか?
触れない方がいいって聞くしな……
そんなとき、宮城がやっと口を開いた。
「………そう、…らしいです。」
目線を右下に向けて、俺の目を見ないようにしている。
「…………。」
あ、こいつまたやってる。
気まずいときは大体、こいつは目線が忙しくなる。
動揺していたり、焦っていたり。
態度や表情には出ないが、それこそ「目は口ほどに物を言う」ってヤツだ。
…身近に具体例が居るとその言葉の意味を理解しやすい。
「…………」
…仕草は、宮城なんだけどなあ。
「えっ、と…その、…あ、青森さん…」
「ん?」
「……ごめんなさい」
「……」
確かに仕草は宮城を彷彿とさせる…が、
性格が全然違う。
というか口調から違う。
表情態度姿勢口調声のトーン!
宮城ではあるが、宮城ではない。
……うーん
早く帰って来ねえかな、秋田と山形。
記憶混乱してる宮城と俺を二人きりにするのは無いだろ……
「…あ、あの!」
「……ん?」
「………その、わたし、…みなさんのこと、まるっきり忘れちゃったじゃないですか…」
「………まあね」
「…なんか、落ち着かなくて…だから、はやく、思い出したくて…」
「…………」
「…あの、だから…っ、その、……」
言葉がすらすら出ていない。
手が震えている。
緊張してるな…
…何千年の仲だと思ってるんだ……
いや、今の宮城は違うか。
「……みなさんのこと、教えてくれませんか」
「………」
ほら、こんな健気じゃないし。あいつ。
「…………」
「……………えと、あの…」
「…いいぜ、教えてやるよ」
「えっ、ぇ…あ、ありがとう、ございま」
「敬語禁止」
「えっそんな、悪いですよ…」
「…交換条件。お前が敬語禁止すれば話す。」
「!?は、はあ…わかりま…分かった」
「それでよし。」
_____
「まず、俺は青森県の化身だ。りんごが好き。そして東北の中で一番性格が良い。」
「へ、へえ」
(じぶんでいうんだ…)
「優しい、気遣いができる。最高なヤツ。」
「…なるほど」
「逆に一番性格が悪いのは………、…岩手」
「イワテさん…」
「あー、お前と同じように入院してるヤツな。会ったことないっけ」
「…ない……」
「…そうか。じゃあこの際だし岩手について教えてやるよ」
「……ありがとう」
「まず、アイツの身長は357cm。」
「えっ!?!?!?」
「趣味は……あ、プリ◯ュアのコスプレ。」
「…………」
「よく衣装を手作りしてる。布から。」
「…」
「あーあとは…あ、アイツは福島のことが好き。」
「…へえ……」
「福島のことが好きすぎて、福島専用の食器を手作りした。」
「…わあ、すてき…」
「あと部屋に福島の祭壇作って…あ、そうそう。福島週間っていうの作ってお祈りしてる。毎月三日から二十三日まで。」
「………ずいぶんフクシマさんのことがお好きなんですね」
「そ。アイツは福島のガチ勢。イビキの回数とか寝相のパターンとかも把握してる」
「…………………………」
「…あ、あと…オムライス作って自分のにケチャップで『岩手♡』って書いて、それをメイド福島が作ってくれたっていう設定で食ってたな」
「…っ、……へえ………」
「福島は岩手のこと都合のいいストーカーだと思ってる。」
「……へえ…」
「そして福島は山形が好き。」
「……わあ」
「山形は秋田が好き。」
「……へえ」
「秋田は…俺が好k」
「だーれがお前のこと好きだってえ?お?」
「あ、秋田さん」
「…………いつの間に」
「お前が岩手の誤情報激ヤバエピソード語り始めたときから居たわ!」
「……ふーん」
「勝手に俺たちで昼ドラ作んのやめろよ」
「………」
「いくら宮城が記憶混乱して何でもかんでも信じる純粋ちゃんになってるからって変なこと吹き込むなよ!」
「あ、やまがたさん。」
「…………ちなみにこいつはリ◯ちゃん人形で昭和女房ごっこするのが好き。」
「は?」
「ちなみにこいつも混ざってその女房に恋してる間男役をやってる」
「お前も乗るなよ」
「楽しくなってんじゃん」
「やめろよ、可哀想だろ。」
「俺が」
「お前がかよ!!!」
「…………仲がいいんですね」
「………まあね」
「あの…」
「どうした?」
「…山形さんはなんで、ここに来てくれるんですか」
「えっ」
「…わたし、なんにも覚えてないですよ…」
「今だって大変なのに、時間割いて来てくれるのはなんでですか……」
「…………なんでって、…」
「…お前のことが大切だからだよ、宮城。」
「…………」
「ま、数千年のうちのたった何ヶ月かだ。…忘れたこと、そんな思い詰めなくていい。ただ、今はゆっくり休めよ、宮城。」
「…………はい」
「………」
深夜、家に生活費と生活用品を置きに来たお前が、俺を見て「誰だ」と言ったとき。
俺はひどく体が冷えて、頭がカッと熱くなって、もうどうすればいいのか分からなくなった。
数分したらお前は思い出して、また仕事に行ったけど。
あんなの、もう二度とごめんだね。
…頼むから、もう居なくならないでくれないか
もうあんな目で見て欲しくないんだよ。
な、宮城。
あとでお前のスーツ隠してやるよ。
靴も、ペンも、連絡手段も。
な。いいだろ?
宮城。
④ただのモノ(⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎-⬛︎)
「っ、は、…」
うまく息が吸えない。
身体中が痛い。
視界がぼやけて、物の形を明確に捉えることができない。
「…………」
頭を紐で締め付けられてる感じがする。
力が入らない、手が震える。
“もしかしたら、まだどこかで生きているんじゃないか”
そんなことはないと、理性は分かっていたのに、感情は頑なに理解してくれなかった。
…この時までは。
現実を突きつけられる。
生物からただのモノになっている。
身体は意志を持っていない、置き物…
本当に生きていたとは思えない。
「………っ、……」
歯がガチガチと音を鳴らす。
もう光の届かない、北の果て。
そこで見つけたのは______
「……なぁ、……っ、…」
『っふふ、かわいいね』
「…っ、嘘、だろ…!」
『⬛︎⬛︎くんのそーゆーとこ、僕、好きだよ。』
「嘘………」
『ケチャップ付いてるよ。おっちょこちょいだね、⬛︎⬛︎くん。』
「…………」
『⬛︎⬛︎くんはあったかいねえ…だから、これもあったかいのかなあ』
「………っ、ぅ゛…」
『…僕に、話しかけてくれてありがとう。』
「…はッ、はッ……は、」
『⬛︎⬛︎くん、大好きだよ。』
頭の中でささやいてくる、いつかの記憶。
「………」
前だったら、それを優しく受け止めて、抱きしめていた。
でも今は、この記憶さえ苦しい。
「…っ、ぐ……、ぁ…」
やめてくれ、やめてくれよ…
なんでこうなったんだ?
なんで、なんでこんな酷いことするんだ!
なんで、どうして…
そう言ったって答えは出ない。
人は、自然には勝てない。
それは、生命の塊である化身も同じ。
人も化身も、自然の中で生かされているだけなのだ。
コメント
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ああ、もう……めっちゃ刺さったわこれ。 ①の「アタタカイを分けてくれ」、自分の中のもう一人の自分に♡♡♡って言われるの、ヤバすぎるでしょ。でも「俺だって愛されたい」って叫ぶとこでグッときた。 ③の青森が宮城に嘘みたいな岩手情報吹き込んでるところ、笑ったけど最後の「お前のことが大切だからだよ」で一気に持ってかれた。 どの話も温度差が激しくて、読んでるこっちの感情が忙しい。でもそこが好き。