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そ 。
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あっぷるぱい
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ゆゆ(ちょっと復活
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#吸血鬼パロ
第9話「俺の気持ち」
食堂。
六人の視線が潔に集まっていた。
潔「……あのさ」
全員「…………」
潔「俺――」
そこまで言って。
潔は口を閉じた。
「…………」
言えない。
誰が好きなのか。
自分でも分からない。
凛「……言えないなら、無理に言うな」
潔「え?」
凛「今すぐ答えを出せとは言ってない」
蜂楽「そうそう!」
蜂楽が笑う。
「潔がちゃんと考えてくれるなら、俺は待つよ」
凪「俺も」
玲王「もちろん」
千切「焦る必要ないだろ」
そして――
カイザー。
「……フッ」
潔「カイザー?」
「俺も待ってやる」
潔「……意外だな」
「ただし」
カイザーが笑う。
「待っている間、俺がお前を諦めるとは思うな」
潔「…………」
やっぱり怖い。
放課後
潔は一人で廊下を歩いていた。
「…………」
六人は待ってくれると言った。
でも。
自分はどうしたい?
「……分かんない」
そのとき。
「潔」
振り返る。
凛だった。
「凛?」
「少し歩くぞ」
「うん」
二人で歩く。
しばらくして、凛が口を開く。
「……お前、俺たち全員に気を遣ってるだろ」
「……」
図星だった。
「誰か一人を選んだら、他の奴を傷つけると思ってる」
潔「…………うん」
凛「馬鹿だな」
「え?」
「お前が誰を選ぶかは、お前が決めることだ」
凛は前を向いたまま言う。
「俺は、お前が俺を選ぶなら嬉しい」
「でも、選ばれなくても……」
一瞬、言葉が止まる。
「……俺は、お前を好きになったことを後悔しない」
潔「…………」
胸が熱くなる。
潔「ありがとう、凛」
凛「礼を言うな」
「え?」
「余計に諦められなくなる」
潔「……ふっ」
思わず笑ってしまう。
凛「何笑ってる」
「いや……凛らしいなって」
「…………」
凛は少しだけ顔を逸らした。
その夜
潔は再び紙を取り出した。
六人の名前。
今度は、質問を変えた。
「俺が一番、一緒にいたいと思うのは誰?」
潔「…………」
一人ずつ思い浮かべる。
蜂楽といると、自然に笑える。
凪といると、力が抜ける。
玲王といると、安心する。
千切といると、落ち着く。
凛といると、もっと強くなりたくなる。
カイザーといると――
「…………」
心臓がうるさい。
潔「……なんでだ?」
胸元に手を当てる。
カイザーの顔を思い出す。
あの目。
あの声。
「俺は、お前を諦めない」
潔「…………」
また心臓が跳ねる。
「……これって」
潔はペンを握ったまま固まる。
「好き……なのか?」
しかし。
すぐに首を振る。
「いや、分かんない」
まだ答えは出ない。
翌日。
練習場。
潔はいつも通り練習していた。
しかし。
今日は少し違った。
「潔!」
蜂楽が呼ぶ。
「ん!」
「こっち!」
潔が走る。
パスを受ける。
シュート。
ゴール。
「やった!」
蜂楽「ナイス潔!」
潔「蜂楽もナイス!」
二人で笑う。
その瞬間。
潔は思った。
――楽しい。
休憩。
凪が隣に座る。
「潔、疲れた」
「お前、練習したの俺より少ないだろ」
「でも疲れた」
「はいはい」
凪が潔の肩にもたれる。
「ちょ……重い」
「五分だけ」
「……しょうがないな」
潔は笑う。
――落ち着く。
玲王が飲み物を渡す。
「潔」
「ありがとう」
「ちゃんと飲めよ」
「分かってるって」
――安心する。
千切がタオルを渡す。
「汗、拭けよ」
「ありがと」
「風邪引くなよ」
「おう」
――優しい。
凛と目が合う。
「潔」
「凛」
「次、俺と勝負しろ」
「もちろん」
――もっと強くなりたい。
そして。
最後。
カイザー。
「潔」
「…………」
カイザーが近づいてくる。
「どうした?」
「いや……」
潔は自分でも不思議だった。
カイザーを見るだけで――
胸が騒ぐ。
「……何だ?」
「…………」
言葉が出てこない。
カイザーが少し笑う。
「俺を見ると、そんな顔をするようになったな」
「どんな顔だよ」
「俺が教えてやろうか?」
「……いい」
潔は顔を逸らす。
カイザー「フッ」
そして。
カイザーが去ったあと。
潔は自分の胸に手を当てた。
「…………」
ドキドキしている。
でも。
それだけじゃない。
もっと知りたい。
もっと近くにいたい。
もっと――
「…………会いたい」
口から出た言葉に、
潔自身が驚いた。
「……俺」
その瞬間。
ようやく、一つだけ答えが見えた。
自分から会いたいと思った相手。
その答えは――
まだ一人だった。
潔はゆっくり顔を上げる。
「……明日、ちゃんと話そう」
そして翌日。
潔は――
ある一人を、自分から呼び出すことを決めた。
しかし。
その呼び出しを偶然聞いてしまった五人が、
一斉に動き出す。
「…………は?」
第二次・潔争奪戦。
ついに――
最終局面へ。
コメント
3件
いやあ、第9話、読ませてもらいました! 潔くんの心の動きがすごく丁寧に描かれていて、特に凛との会話シーンが沁みました。「選ばれなくても後悔しない」って潔くんの気持ちを考えた上での言葉で、凛の不器用な優しさが伝わってきてグッときましたね。 そして何より、カイザーに対してだけ「心臓がうるさい」「会いたい」って思う潔くんの反応……! 自分でも気づき始めてる感じがもうドキドキします。次は誰を呼び出すのか、続きが気になって仕方ないです!