はぁ、はぁ……
抱かれる前、なのに、
もう、俺の体にたくさん印ついてる。
「も、もういいだろ、十分印ついてる、」
「……前、たくさんつけたのに女に狙われてたでしょ。やっぱ体の中からちゃんと印つけとかないと。」
体の、中……?
……あ。まって。
体の中、って、まさか……
「それって……」
「うん。俺しかまた見れないように体の中も俺の形にしてあげる。」
つまり……
「抱かれるって、こと、?」
「当たり前じゃん。」
まて。抱かれ、
いや、慣れてるんだけど、最近してなくて……
全然感覚、覚えてない。
さっきみたいに、変に感じるんだっけ……?
いや、キスマつけられるだけだと思ってたのに…
心の準備、出来てねぇ……
そう思っていると目の前に、既にベルトを外してベットの脇に置いて、ズボンを脱ぐヒョン。
やだ、まって、まってくれ……
怖くて震えながら、指を入れられるのを待っていると…
なにか別の感触がした。
……?!
「まっ、ひょんっ、慣らしてな……」
「んなの関係ないでしょ、ちゃんと体で覚えてって言ったじゃん」
「やっ、ちょ、まっ、」
その瞬間、大きいものが少し入ってきた。
ピリッと痛みが走る。
枕を握りしめて、痛みに耐えようとしたら、
手首をヒョンに捕まれた。
いやだ、と思って首を横に振ると、
ドチュンッ!
「っっっ~!!?」
一気に奥まで入れられ、痛みが身体中に行き渡る。
まるで、太い針が刺さったように痛い。
痛みに耐えようと枕を掴もうとしても、手首がヒョンに捕まれていて、できない。
無意識に涙がボロボロと出てきて、痛みを逃がすように、俺は息をする。
「はぁはぁっ、ひ、ひょんんっ、」
いたくて、苦しくて、血が出ているんじゃないかと思うぐらい、
「俺のもの、でしょ?その苦しそうで辛そうな顔も、この中も、全部俺のでしょ?」
霞む視界で唯一見えたのは、ニヤッとそういって笑ったヒョン。
止まっているのかと思って息をしていたら、突然動いてきて、
しかも、早くて、余計に痛みがにじむ。
「あ゛、っ゛!」
無理だ、ヤバい。
このまま動かれたら、壊れかねない。
動けば動くほど痛みが走るから、ずっと痛みに殴られている気分で、
辛い、すごく辛い。
でも、どこからか、気持ちよさも感じて……
でもそれは、ほんと少し。
泣きながらヒョンを見つめて何とかやめてと伝えようとしてみる。
でも、逆効果ぽかった。
「ねぇ、可愛いその目、誘ってきてる?そーだもんね、じゅねは俺の子だもん、ね?」
「誘ってなんかっ、んんっ!!」
胸の先端部分をギュッと摘ままれ、ゆっくりとこねられはじめた。
「やっ、そこや、っぁっ、」
ずっと友達と遊んでたけど、やっぱり欲求不満で少し胸とか触ってたりしてたんだけど、
実はいつのまにか、感じはじめて…それからイキそうで怖くてさわるのやめたけど、
ヒョンに、いじられたら、むり、かも……
「あれ、感じる?前まで感じてなかったよね、なにしたの」
「やっ、うるさ…」
「いいから言えよ」
言葉を遮って問いかけてくるヒョン。
恥ずかしくて言いたくない、けど……
これ言わなかったら絶対苦しくなるやつだ。
これ以上苦しくなりたくなくて、すぐ、口を開いてしまった、
「自分でっ、いじっ、たっ、…」
「ん?なに、聞こえなかったんだけど」
絶対聞こえてる、絶対聞こえてるのに……
いじわる、俺が恥ずかしいし痛いの、全部分かってんだろ……
「だから、じぶんで、いじった、の!」
「あはは、可愛い。」
そういってヒョンはもっと触り始めて、
自分じゃない、恋人の手でこうやられて、
しかも中にいるヒョンが、さっきとはゆっくりと動いて、良いところの手前を突くから、
もどかしいし、胸の快感で、変な気持ちになる。
「ぁ、っ、んぁっ、や、やめろ、」
「でも、すごい腰浮いてきてるけど?笑」
「やっ、いうなぁ、っ」
腰を下ろそうとしてもひくひくして思うように下ろせないし、しかも余計に上がってきて、
ヒョンもだんだん、動きが速くなってきて、
「やだっ、ひょ、」
イキそうに、なってきて、
ヒョンの目の前でいくのが恥ずかしくて、なんとか我慢しようとしても、
ヒョンが、良いところを一気に突いてきて、
我慢しようと力を入れていたせいなのか……
「んっ、ぁぁっ…!!」
今まででしたこともない、イキ方をしてしまった。
「は、っ、ぁっ、あっ、んぁっ、ぁ、」
なんだ、これ、
イクのが、とまらない。
全身震えて、快感が引かずにずっと体を支配してきて、
完全に、おかしくなってる。
「やだっ、やだっ、なにこれっ、」
「あ…もしかしてじゅね、中イキしてるでしょ、それ。」
「は、ぅっ、たすけっ、とまんな、っ」
体の制御が効かなくなって、
とにかく、ずっとイクことしかできなくて、
快感が強すぎて目に涙を溜めながら、逃げれずに震えて、しまって……
なにも考えることができず喘ぐことしかできなくなると、
なぜかまた、ヒョンが良いところ突いてきて、
しかも、さっきよりも強い、ものが、
「ッッッ~!!?♡」
目の前が真っ白になって、
微かに見えたのは、またなにも出していない、自分。
潮も白濁も出していない。
「可愛い~、これだけでこんなに壊れちゃうんだね?」
その言葉だけを聞いて、俺は意識が途絶えた。







