テラーノベル
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そんな母だったものの俺は彼女を嫌悪まではしていない。『困った人だな』と思っていた程度だ。それはたぶん、母が俺に対して理不尽に八つ当たりとかしない人だったからだと思う。加えて自分のことを棚に上げて偉そうなことを言ったりなんてのはほとんどなかったように思う。だから反発とかする必要がなかったんだろうなって感じるんだよ。
だったら俺も咲良に対して理不尽に振る舞ったり偉そうにするのは違うと思うんだ。もしそんなことしていたらこの子の笑顔はこれほど屈託のないものじゃなかった気がする。俺のご機嫌を取るための媚びるようなそれだったかもしれない。だけど察することが苦手な俺はその笑顔を真に受けて安心してしまっていたかもしれない。
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#北朝鮮
SUJ 一等海尉
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コメント
1件
読了いたしました。自分の母親を「困った人」と冷静に捉えつつも、娘には同じ轍を踏まないと決めた――その静かな決意の一文に、じんと熱いものが込み上げました。「笑顔を真に受けて安心していたかもしれない」という自己省察が、親としての成長を物語っていてとても好きです。この他愛ない日常の積み重ねこそが、咲良さんの純粋な笑顔を守っているんだなあと感じました。次話も楽しみにしていますね🌷