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まぁさ、起こらない人が怒ったらギャップもえじゃない??
久しぶりやね…
注意
nmmn
青桃
R15??
微紫桃
桃→紫→桃
…………
桃視点
高校生の時から付き合い始めて、もう五年も経つ。
まろは怒ったことがない。
まろは、とにかく優しい。
例えば、遅くまで残業して連絡を忘れても、「大丈夫やで、ちゃんと帰ってきてくれるならええよ」と笑う。
お出掛けの日をうっかり忘れても、「また休みんときでもええやん」と頭をぽんぽんと優しく撫でる。
喧嘩になっても、最終的に謝るのはいつもまろだった。
いや、喧嘩とは言わないかもしれない。一方的に俺がキレているだけだ。
優しくて、大人で、甘やかしてくれて、怒らない。
普通の人ならそれが嬉しいと感じるんだろう。
でも俺はそれが嫌だった。
時々、不安になる。
俺のこと、本当に好きなのかなって。
……
「いってらっしゃい」
朝、玄関でそう言って笑うまろに、俺は曖昧に手を振った。
怒っているところがみたい…
なんて言えるわけない。
その言葉を心の奥底にしまう。
ため息と共に会社に入った。
…………
紫視点
今日は恒例の会社で飲み会。
同僚はないちゃんしか居ないけど、ないちゃんは飲み会には毎回参加しない。
気まずいけれど断り理由もない。関係を築くためだけに行っていた。本当はないちゃんにも来てほしい。
でもそれぞれに事情があるだろうから。無理にとは言わない。
そう思うけど、一応ダメもとでいつものごとく聞いてみる。
紫「ないちゃん、今日の飲み会行く~?」
桃「あー…行く」
紫「そやんな、行か……え?」
思わずまとめていた資料から手を離す。
桃「え?何?」
紫「え!?あのないちゃんが行くん?!」
今まで行こうとも言わなかったないちゃんが…
桃「終わったら話し聞いてね、しょーちゃん」
紫「わ、わかった…」
まだ驚く頭をはたらかせいつも以上に集中出来ないけれど、仕事を進めた。
居酒屋でないちゃんが漏らした話しは意外なものだった。
紫「へえー、彼氏ねぇ…」
ないちゃんが言ったのは、彼氏がなかなか怒ってくれないと言うこと。
自分は愛されていないんじゃないかと言う錯覚に陥るそう。
普段から日常での話をあまりしてくれないないちゃんから聞いた相談はやけにおもしろかった。
桃「まろのことはほんとに大好きだし、ずっと傍にいたい。
でもさ、なんかもっと嫉妬とか怒ってほしいのに…」
紫「ふぅーん、」
桃「怒らないし、嫉妬もしないし。俺が何しても“ええよ”って」
ないちゃんが頬を膨らまし、机にぐでっと顔を伏せる。
紫「ないちゃんのこと傷付けたくないんちゃう?」
そう言うとないちゃんはうーん、
と難しそうに顔をしかめる。
桃「そうなんかなぁ…」
紫「試してみたらええんちゃう?」
そう言って、僕はないちゃんの肩を寄せた。
紫「例えば、嫉妬させるとか」
桃「は?」
紫「写真送ってみよや」
別に僕自身がないちゃんに惚れることはないから大丈夫だったが、ないちゃんは少しだけ眉を寄せていた。
そんな嫌がらんでもええやん…
肩がぶつかって、ないちゃんのほっぺを人差し指で触った。
そしてないちゃんの、スマホを脱却し撮った写真を送りつける。
“酔っちゃった”
なんてメッセージまで添えて。
数分も経たずに既読がついた。
『迎えに行く』
ただそれだけの短い文章。
桃「……ほら」
ないちゃんが呆れたように笑う。
桃「怒りもしない」
悲しそうにないちゃんは呟いた。
桃「俺になんか、興味ないんだって……」
僕も何て言ってあげればいいかもわからず、おどおどしていた。
また、しばらくしてからないちゃんの愚痴が始まっていた。
何分か経った頃、
勢いよく店のドアが開く。
全員の視線を向けた瞬間、
青く染まった髪に、長身の男性。
顔立ちも綺麗に整っている。
何かを探して辺りを軽く見渡し、気がつけば真っ直 ぐこちらへ歩いてくる。
誰を探しているかはわからないけれど、その動かない表情から読み取れるのは『怒り』だった。
青「……帰るで」
耳に残る低い声で
そのままないちゃんの手首を掴んでいた。
紫「え、ちょ、
どちら様ですか?」
僕が止めようとないちゃんの捕まれた手首を離そうとした瞬間、その男の人が鋭く僕を睨む。
その目に、背筋が凍った。
いままで向けられたことのない目で焦ってしまった。
それでもなんとか止めようとしたときないちゃんが言った。
桃「ご、ごめんしょーちゃん…彼氏だから大丈夫。」
紫「え!?」
「ご、ごめん」と何度も言い放ち、店を引っ張られながら出ていった。
僕は内心焦りに焦った。
ないちゃんが言っていたのは嫉妬なんてしてくれない。
でもあの顔は相当嫉妬してるやろ
明日はないちゃん会社休むかななんて不謹慎なことを考えていたのは内緒だ。
…………
桃視点
強引に腕を引かれ車に乗せられる。
いつもならシートベルトをつけながら「寒ない?」とか聞いてくれるのに、今日は何も言わない。
ただ静寂が流れる
結局、家に着くまで、一言も会話はなかった。
青「降りて」
いつもと違う低い声。
降りようとするけど、 足元がふらつく。
酔いも回っていて、上手く立てない。
するとまろは舌打ちして、突然俺を抱き上げた。
桃「うわっ!?」
属に言う、お姫様抱っこをされる。
桃「 ちょっ!はずいから降ろして! 」
その言葉は耳に入っていないのか無視をされる。
そのまますんなり家に入り、当たり前のように寝室へ向かう。
そして次の瞬間、俺はベッドへ放り投げられた。
桃「っ……!」
驚く暇もなく、覆い被さられる。
いつもの触れるだけの優しいキスとは違い、乱暴なキス。
痛いくらいに唇を奪われて、怖くなってしまい気がつくと、噛みついていた。
ぴく、とまろの動きが止まった。
唇から滲んだ血を親指で拭う。
その顔は見たことのないまろだった。
ネクタイを緩めながら、まろが低く呟く。
青「俺が何しても怒らへんと思った?」
ぞくり、と背中が凍る。
隙を見計らい、 逃げようとした手首を掴まれる。
青「今日のあれ、なんなん?」
桃「ち、違……」
青「嫉妬させたかった?」
図星でしかなかった。
言葉に詰まる俺を見て、まろは目を細める。
青「……ほんま、煽るの上手やな」
そのまま首筋に顔を埋められる。
ちゅ、と強く吸われた。
桃「っ、ぁ……!」
青「俺のやって、ちゃんと目印つけといた方がよさそうやな」
本当は怖いのに、心臓が馬鹿みたいに跳ねる。
愛されてるって、嫉妬してくれてるって体が、心が、頭がそう認識してくれるから。
まろは怒りが籠っているのか、シャツのボタンを乱暴に外す。
青「連絡もなし。知らん男とべたべた。写真まで送ってきて」
桃「ご、ごめ……」
青「俺がどんな気持ちで迎え行ったと思っとるん」
まろの声は責める声なのに、どこか震えていた。
青「取られるんちゃうかって、頭おかしなるくらい腹立った」
その言葉に、胸がぎゅっと締め付けられる。
あぁ―
なんだ。
ちゃんと、愛してくれてたんだ。
まろなりの優しさで本当は嫌だったんだろうけど、我慢してくれてたんだよな。
付き合った時からまろは気を遣って、俺に怒ることなんかなかった。
気が付かなかった俺が悪いな。
結局その夜は、散々お説教されて、散々泣かされて——
翌朝には腰が完全に死んでいた。
桃「……っい゛た……」
自力で起き上がることすらもならない。
隣ではまろ が青ざめていた。
青「ほんまにごめん……」
しょんぼりしながら頭を下げる。
青「やりすぎた……」
桃「…………」
青「ないこが取られるんちゃうかなって思ったら、めっちゃムカついて……」
大型犬みたいに落ち込むまろを見て、俺は思わず吹き出しそうになる。
嫉妬してた。
怒ってた。
ちゃんと俺を好きでいてくれた。
それが嬉しくて仕方ない。
ついつい口元が緩んでしまう。
青「……なんで笑っとるん?」
桃「っ笑、別に」
青「いや絶対なんかあるやろ」
むすっとするまろに、俺はくすくす笑った。
たぶん俺はもう重症だ。
だって、あんなに怖かったのに。
今はその嫉妬が、嬉しいなんて思ってしまっているのだから。
何かが吹っ切れた俺は、ずっと言いたかったことを話すことにした。
桃「ほんとはさ、俺まろに愛されてないんじゃないかって思ってた」
青「え…?」
驚いたように目を見開き、ぽかーんとした顔をしていた。
桃「だってまろ全然怒ってくれないし、嫉妬なんてしないと思ってた。」
桃「ほんとは俺のことなんかどうでもいいんじゃないかって」
青「俺は…ないこには嫌われたくなかってん。」
目を伏せながらまろは間に言葉を挟んだ。
桃「でもさ、まろってあんな風にキスしてくれんだね」
桃「いっつも弱々しくてちょん、見たいなキスなのに笑」
青「そ、れは…
ブレーキ効かんなるから。」
桃「なにそれ笑」
昨日の事を思い出してまた、にまにましてしまう。
桃「昨日のやつはまろを、嫉妬させたかったから同僚に頼んだ。」
青「…勘違いするんでもうせんといてください。」
桃「はぁーい」
ふざけた返事で返してやるとまろはため息をついた。
青「俺がないこのこと愛してないわけないやん」
青「愛してるから大切にしたいねん」
改めて言われると照れくさくなってしまう。
きっと今顔が赤くなってしまっているだろう。
見られたくなくて、近くにあるクッションを投げつけてやった。
青「っいた!
なんでやねん!」
桃「俺も愛してるよばーか」
多分これからはもっと嫉妬してくれるだろう。
前よりも愛を感じれるだろう。
もしいつも通りでも、もう愛されてないなんて思うことは出来ない。
だって首にまろの愛を深く残されたから。
『優しい君の愛は深い』
…………
もうね、大変
実力テストあるし、明日試合だし。
書くとか言いながら時間ねぇ
今なら金より時間がほしいよ。
眠い!よく頑張りました私。
おやすみなさーい