みなさんは、「消えたい」「しにたい」などと思ったことはありますか。
ボクはあります。
学校の屋上のフェンスの向こう側に立って、下を見下ろした。飛び降りようと思ったのだ。でも、何故か足が竦んで動けなくなった。どうしてだろうか。
ボク自身は「消えたい」「しにたい」って思ってるのに。ボクはその場で泣き崩れてしまった。
胸の中がギューって締め付けられた。すごく怖かった。痛かった。
そしたら扉がバーン!と勢いよく開いて一人の女子生徒が走ってきた。彼女は空にこう言い放した。「勉強なんかやってられっかーー!」と、
あまりの言いっぷりに驚いて涙が止まった。彼女はクルっとこちらに顔を向けた。そしてこっちを見るなり走って来ながら「何してるのー!?そんなとこ居たら危ないでしょーー!?」
ものすごい顔で走ってきて少しドキッとした。彼女はフェンスを挟んでボクの目の前にしゃがみこんだ。「こんな所で何してるの?」
言えるわけない。飛び降りようとしたなんて。
だからボクはこう言った。
「鳥になりたくてさ」
彼女はきょとんとした。でもその後に大笑いした。「きみ面白いね」って、思わず笑顔になった。ボクは聞いた。「でも今って授業中のはずじゃないの?」彼女は言った。「うちのクラス自習だったんだけど、もう疲れすぎちゃって(笑) 頭ぱんっぱんでパンクしちゃいそう(笑)」ボクは笑った。そしたら彼女も笑った。そしてこう聞いてきた。「そんなこと言ってる君も授業中でしょ?なら、君だってこんなとこ居たらだめじゃん!」確かに彼女が言ったことは間違ってはいない。でも、休み時間なんて人が多すぎてこんなとここれやしない。だからボクは言った。「人に見られたくないから。」彼女はすかさずボクに質問した。「なんで人に見られたくないの?」と、その後ハッとしたように言った。「確かにそんなとこ居たら色んな人に声掛けられちゃうね(笑)」そんなことを話しているとチャイムが鳴った。「えっ!もう授業終わり!?急いで帰らなきゃー!君も早く帰りなよ?じゃないとお説教されちゃうよー?ばいばーい!^^」彼女は走って階段を降りていった。「ボクも帰らなきゃ、笑」ボクも彼女の後を追うように階段を降りて教室に戻った。
ガラガラっ
教室に入った。休み時間だからか辺りはガヤガヤとしている。誰もボクが授業を抜け出したことに気づいていないようだ。ボクは席に着いて窓の外を眺めていた。太陽はこれでもかという程に熱く輝いていた。ボクはふと思ってしまった。また、彼女に会いたい。
新小説『9月1日なんてなければ』スタートです!
どうでしょうか新しい小説!ノベルで書くのは初めてなんですけど大丈夫ですかね… しかも9月1日なんて結構前ですよね笑 なのにこんなの書いちゃって、ねぇ〜〜
良ければ次回も見て頂けたら嬉しいです!
それでは*˙︶˙*)ノ”
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