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僕が彼と出会ったのは2年前の浜辺だった。
その短くさらさらと揺れる紺色の髪と
優しさに惹かれたんだ
僕が日陰で休んでいるときに
彼が心配してくれたのが始まりだった。
今考えれば良い思い出なのだと思う
ザッザッと砂を踏みしめる
「もうここに来ることもないだろうな」
つぶやいてみてもやはり返事は帰ってこない
彼の形見の指輪と一緒に歩く。
潮風が吹いている。
こうしていると指輪が錆びてしまいそうで
僕は次へと向かった。