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修一朗の誘いから翌日四翼の足はチームの練習場の体育館にあった
「うお・・・」
選手の練習風景の勢いに思わず四翼は声がでる
「おっ!昨日の!」
修一朗が四翼を見つけ、駆け寄る
「来てくれたんだ。ありがと」
「気になったので」
修一朗はコーチの元へ行き、現状を報告する
コーチが選手たちに呼びかける
「一旦ストップお願いしまーす。今日はお客様がいますよ」
「俺が昨日誘ったんです。えっと・・・。そいや、名前なんだっけ」
この時点で自分も相手も名乗っていないことに気づく修一朗
チームの選手たちはなんだよ。友達とかじゃないのかよと笑う
「今日はよろしくお願いします。実野四翼と申します」
全員の前に一例する四翼
そして、コーチが自己紹介をしてチームの説明がされる
「昨日誘ったアレだ、俺も自己紹介させてくれ。浦野 修一朗だ、よろしく。あっ、シュウでいいぜ。みんなそうよ呼んでるし」
チームの説明が一通り終わったところで修一朗が自己紹介する
「せっかくですから、四翼君も体験してみますか?」
ウォームアップ中にコーチが怪しく笑って四翼にきく
「い、いえ。僕は運動は全然だめでして」
前日と同じように断る四翼
「そうですか。ではこちらでごゆっくり」
コーチがそういうと、練習のトレーニングが始まった。
ドリブルで弾むボールの音、競技用車椅子のタイヤの音、車椅子がぶつかる衝撃音。迫力のある音に自分の体が吸い込まれるのを感じる
「す、すごい・・・」
四翼が競技に圧倒されていると、選手の一人が叫ぶのが聞こえる
「シュウ!頼む!」
ボールが修一朗の手に渡ると、あっという間にスリーポイントをきめる
「シュウさん・・・」
「あいつは、一番の゙得点王゙になるやつだ。迫力すげぇだろ」
健吾が四翼の肩に手を叩いて言葉をかける。
「ですね・・・。あっ、あなたは昨日のえっと・・・。トレーナーさん?」
四翼が健吾のほうに向き直り質問する
「マネージャーの立並 健吾(たつなみ けんご)だ。俺も昨日会っといて話してなかったな」
いい終えて一礼する健吾
「マネージャーさん・・・。あれでもバスケのマネージャーさんって」
「前は人数いたんだけどな。今活発に動いてるのは俺だけだ」
「それって大丈夫なんでしょうか」
四翼がきくとさあなという健吾
そしてコーチのすすめでマネージャーの仕事ぶりも体験させてもらえることになった
チームの運営、周りの用具の準備、選手の練習のためサポートを担うのが主にマネージャーの仕事である
健吾の立場は用具の準備や練習環境を整えるのには十分なのだが、事務やサポート的な部分には欠けているようだ
「うちはチームメンバーも周りの人も足りてなくていっつもギリギリなんだよな」
そう言って苦笑する健吾
色々聞いているうちに時間はすぎていった
四翼はありがとうございましたと、クリムゾンのメンバーにお礼をいう
「また、見に来いよ」
修一朗がそう言ってグータッチをする
四翼はこの時あることを言おうと決めていた
「あの、皆さん。お邪魔じゃなければ僕、しばらくここでお勉強させてもらっても良いですか?」
四翼の突然の言葉に全員の頭に?が浮かぶ
「それは・・・」
「僕は、選手の皆さんのような運動能力もないですし、健吾さんみたいに車椅子や皆さんを持ち上げられる力もありません。そんな僕でも皆さんをサポートするためのお勉強ができたらなー・・・。なんて」
四翼の言葉に呆然とする修一朗と健吾
すかさずコーチが言う
「いいんじゃないでしょうか。四翼くん、いや四翼さん。まずは健吾くんを元で見習いとしてやってみるのはいかがでしょう」
「マネージャー゙見習い゙?」
「そうです」
「コーチ!ほんとにいいんすか?今日覚えたばっかですよ!」
「四翼さんは、いかがですか?」
「やります!皆さんのお役にたてるようになりたいので」
「決まり、ということで」
「はい!」
「それでは、次からよろしくお願いします」
コーチとの話はそこで終わり、チームと別れた
体育館を出る直前に健吾とコーチの連絡先と1ヶ月のスケジュールをもらった
帰り道での四翼の頭には新しい興味への期待と共にある不安がよぎった
(はぁ・・・。兄さんたちになんて言ったらいいんだろう)
それと同時に修一朗の目には新たな仲間との期待が大きくなっていた
コメント
1件
読了しました!第2話、いい流れですね✨ 四翼くんが「お勉強させてください」って名乗り出たシーン、すごく心に残りました。自分には運動能力も力もないけど、それでも役に立ちたいっていう気持ち、じんわりくるものがあります。シュウや健吾さんとの距離もちょっとずつ縮まってて、この先の関係性が楽しみです😊 兄さんたちにどう言おうかと不安そうなラストも、続きが気になります!