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01 prolog
「それじゃあ、行って来ますね。今日一日は留守番お願いいたします。」
そう言って慌てたように出て行く彼女を見つめながらトーストをかじる。
「いってらっしゃい。」と呟いては見た物の、急いだ彼女の耳には届いていないのか、返事は帰ってこなかった。
まだ薄暗い外の光に欠伸を促される。
視界の端に映るまだ食べきれていないお菓子の山はひどく雑に積み上げられていた。
「…ぁ、」
実感が無くて、足が地に着かないような浮遊感。
まるでおとぎの国に迷い込んだアリスのような。
「……そ、っか。」
残り一口のトーストを口に含んで思う。
「もう、縛られなくていいんだ。」
暗い家の中に登りかけの旭が入り込んできた。
雲花ヒヨ
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こころ
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