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「やっほー!…あれ、どしたん、桜」

「うーん…。この前、角名君が絵を見つけてくれたの。それのお礼がしたくって。

でも、角名君の好きなもの知らないからさ、変なの渡しちゃったらどうしよう、と思って。」

「うち、角名君の好きな物しってんで!」

「え、本当!?」

「なんかな、前、治君たちが話してるん聞いてん。」

「何だったの?」

「それはね……」

「_____!」

__________________

「どこに売ってるんだろう…」

「うーん…購買にあるといいんだけど…」

私が探しているもの。

それは___

あった!

「チューペット!」

よかったぁ…これでお礼ができる!

「春咲さん?」

「あ、宮侑君。」

「購買におるの珍しいな。どないしたん?」

「前にね、角名君が私が描いてた絵を拾ってくれたの。そのお礼がしたくて。」

「だからチューペット買ってんのか!」

「そう。」

「ところで、宮侑くんはどうしてここに?」

「昼。」

「あー。なるほど。」

「で、そのチューペットはどうするん?」

「教室に帰って渡そうと思って」

「はよ行き。予冷なるで!」

…キーンコーンカーンコーン…

「ほんとだ!なっちゃった!!」

「じゃあね、宮侑くん!」

「春咲さん、嵐みたいやな…」

「でしょ。面白いよね。」

「うわっ、角名!おったんか!」

「うん。っていうか、去り際の笑顔、かわいいよね。」

「え?は?」

「じゃあね、花崎さんがお礼渡してくれるみたいだし、俺も戻らなきゃ。じゃあ。」

「…角名、策士やなぁ」

__________________

「あ、角名君きたで」

「ほんとだ。」

「角名君、これ、この前のお礼です。」

「え、いいのに。」

「あれ、見つからなかったら本当にヤバかったやつなんだ。」

「で、角名君がチューペット好きっていう情報を小耳に挟んだので…」

「ありがとう、春咲さん」

そう言って、角名君は笑った。

その笑顔に、なぜだかわからないけど急に体温が上がって、心臓が早鐘を打った。

あぁ、今絶対顔が赤い。

「どうしたの?体調悪い?」

「…ううん。大丈夫。」

「…どういたしまして、角名君!」

あぁ、また。そうやって角名君が笑顔になる時

心臓も鼓動が早くなる。


この感情は、恋であると知った。春。

__________________

「…どういたしまして、角名君!」

ほら、そうやって。

そうやって、春咲さんが笑うたび、俺の心臓がうるさくなる。

いつもとは違う、心臓のはね方。

体温の上がり方。


俺は、春のような君に恋をした。

__________________





to be continued

角名くんと美術部の子

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コメント

5

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2人とも恋に落ちてるの最高過ぎる!!

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