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敦は一瞬、目を見張った後、口元に優しい笑みを浮かべた。
「ほんと、今日は素直だね」
「…だ、ダメ……?」
「いいよ。ていうか、俺もそのつもりだし」
敦はそう言うと、僕の涙をそっと拭ってから、優しく唇を重ねてきた。
触れるだけのキスでも、胸の奥がじんわりと温かくなる。
「ひろ、口開けて?」
「んっ…こう……?」
言う通りに少し口を開けると、すぐに敦の舌が滑り込んできた。
「ンッ……!?んぅ…っ♡」
最初は驚いたものの、すぐに気持ち良さが身体全体を支配していく。
クチュクチュという水音が静かな室内に響き渡り、羞恥心で思わず目を閉じてしまう。
「ん……ひろ、舌出して?」
言われるがままに舌を差し出すと、すぐに絡め取られた。
敦の舌が僕の口腔内を自由に動き回り、歯列をなぞったり、上顎を刺激したり。
気持ち良すぎて頭がクラクラしてしまう。
「んぅ…ひゅん……っ、だめ…」
息が苦しくなってきて離れようとしても、後頭部をしっかりと押さえつけられているため逃げられない。
「ダメじゃないでしょ。ひろからお願いしたんだよ?」
それどころかさらに深く口付けられてしまい、頭が真っ白になってしまう。
それでも敦と繋がっているのが嬉しくて、ぎゅっと敦の首に抱きつく。
敦はそんな僕を抱き返しながら、何度も角度を変えて口内を蹂躙してくる。
「っ……ひろ、好きだよ」
キスの合間に囁かれた言葉に、また胸がいっぱいになった。
「しゅん、ぼくも……っ、すき…」
もう一度、お互いを求め合うように深い口づけを交わす。
それは、今までの不安を吹き飛ばすような幸せな時間だった。
◆◇◆◇
それから数日後の休日───
僕と敦はキッチンで一緒にクレープを作っていた。
「ひろ、できた?」
「うん…!あとは軽く冷ましてから、盛り付けして生地を巻いたら完成だよね?」
「そうだね。タイマーセットしとくから、冷めるまでソファでゆっくりしよっか」
テーブルの上にはフルーツやクリームが綺麗に並んでいる。
全部二人で買い物に行って揃えたものだ。
一緒にソファに座ると、僕は敦の肩に頭を預けた。
「ひろ?疲れちゃった?」
「ううん……しゅんと離れたくなくて」
「え、可愛い~」
敦は優しく頭を撫でてくれて、相も変わらず欲しい言葉をくれる。
「甘えたくなっちゃったの?」
「うんっ、ギューしたいし…もっとしゅんに甘えたいの…っ」
言いながら、敦を見上げて腕に抱きつくと
敦は嬉しそうに笑って、僕の唇にキスを落とした。
「ん…っ、ぅ…!しゅ、しゅん…っ?」
「…ほんっと、なんでそんな可愛いこと言うんだろ」
「え?」
「甘えたいとか、ギューしたいとか…」
「だ、だって…気持ちが抑えられなくて…っ」
「気持ちって?」
分かっているだろうに、意地悪な聞き方をする敦に、僕は恥ずかしくなってそっぽを向いた。