テラーノベル
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ああ、あの人はなんて美しいんだろう。
魔女コレクションNo.1、奇跡の聖女と呼ばれた朝川チナツという魔女。その人は私の魔女人生唯一の憧れだった。
「え、うそ…!」
なんと、その奇跡の聖女とバディを組むことになってしまった。私は涙を流して嬉しがって、飛び跳ねて、ぬいぐるみを抱きしめた。
「朝川チナツといいます、これからよろしくね。」
「あ、はいっ…!一条セツナです…!よろしくお願いします!!」
それからずっとミッションをこなしていくにつれて、私とチナツはすごく仲良くなったのを覚えている。毎日一緒に敵を倒し、同じ部屋で本を読み、眠った。そんな日々が、ずっと続くと思っていた。
「…セツナ、よく聞いて欲しいニャ。世界魔女コレクター連合で話し合った結果…バディ制度が廃止されることになったニャ。」
「…は?」
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。
あれだけ仲良くなったのに今更バディをやめろだなんて。
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