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最近、shkの様子がおかしい。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
kn視点
そう思い始めたのは、四日前。
朝、学校までの通学路を歩いていたらshkが歩いていたのが見えたため、少し小走りに彼に近ずいた。
kn「おはよう」
shk「ぉわっ、あ、おはよう」
kn「そんなびっくりする?w」
shk「いや、ちょっとぼーっとしてたわw」
そう言った彼だが、少し違和感があった。
kn「…なんかあった?」
そう聞くと、彼は少し肩をビクッとさせた。
shk「いや、…なんもないけど?」
「ところでさ、」と話題を変えるshk。
何かありそうな感じがするが無理やり聞くのもいけないと思い、その日はそれ以上聞くのはやめた。
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二日前にも、こんなことがあった。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
br「次の理科って実験?」
kn「うん、らしいよ」
kr「実験が一番楽しいんだよな」
俺とbrとkrで理科室に向かっていたときだった。
kr「あ、あれshkじゃん」
br「shk〜?」
brがそう呼びかけると、shkはパッとこちら向いたと同時に、右手を背中にまわした。
kn「(今、なんか隠した?)」
明らかに隠す素振りをしたshkを疑問に思い、俺は素直に彼にこう聞いた。
────shk、今なんか隠した?
shk「ッえ?…」
一瞬揺れ動いた目を俺は見逃さなかった。
それは明らかな動揺で。
shk「いやッ…..隠してないけど…..?」
kn「…じゃあ、右手。見せてみて」
shk「……….ほら」
俺に差し出す彼の右手には、何も無かった。
shk「別に何も隠してないし、何も持ってない。」
kn「……….」
そう言う彼だが、おでこには汗が出ていて。
絶対に何か隠してる。そう確信した。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
kn「…はぁ」
br「ため息ついたら幸せが逃げちゃうよ?」
kn「…はぁ」
br「ねぇ僕の話聞いてた…?」
kr「…shkの事、心配なんだろ?」
kn「…うん」
同じクラスであるkrとbrにはshkの様子がおかしいことを伝えていた。
kr「まぁ確かに最近アイツぼーっとしてること多いよな。」
br「そうかな?僕は普通に見えるけど…」
「なんなら…」とbrはkrの方をちらっと見て、また目線を元に戻す。
kr「…?何?」
br「いや?なんもないけど〜?」
「それ絶対なんかあるやつだろ」とツッコムkrに独特の笑い声で返すbr。
kn「(krもな…)」
brがちらっとkrを見た理由は、何となく分かった。
krも、最近稀に暗い表情をしている時があった。
悲しそうな、辛そうな…そんな感じの。
kn「(…たまたまの可能性もあるしね)」
今はそれより、shkのことを考えないと……….
shk視点
ぼふっ
帰ってきてすぐベッドに体を預ける。
shk「はぁ….」
体の力が抜けていくような感覚で溜息をつく。
疲れきった体は休むことを望んでいるようで、自然と瞼が下がったままになった。
shk「(このまま寝ようかな…)」
なんて考えていた時。
ピコンッ
スマホから音が鳴った。
別に見なくてもいいかな、なんて思っていたが何回も音がなるので仕方なく見ることにした。
カバンからスマホを取り出し、またベッドに寝転ぶ。
スマホの電源をつけると、ラインから3件、通知がきていた。
アプリを開き、1番上に表示された名前を見ると、「WT」というグループラインがあった。
これはnkとbrとknと俺のグループライン。
仕事の連絡を主に行っている。
グループラインを開くと、nkから連絡がきていた。
nk『明日9時集合!!』
kn『了解』
br『おっけ〜』
shk「(あぁ…明日土曜日か)」
俺も「分かった」とだけ打ち、送信してスマホを閉じようとしたが、また誰かからラインがきた。
めんどくさいなと思いながらも開く。
次はknからだった。
kn『明日いつもの場所集合でいい?』
shk『おう』
短いやり取りで済まし、今度こそスマホを閉じる。
目を瞑り、寝る体勢に入る。
そこで、ふと思ってしまった。
────”バレてないかな”
ズボンのポケットから小さく折られた”紙”を出す。
shk「(疲労感があるのも、これを隠すのに必死だったからだろうな)」
折られた紙を、広げていく。
────俺の悩みの種は、この一枚の”紙”から始まった。