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輝茜
⚠︎︎口調迷子、1部19巻裏表紙ネタ有り、暴力有り
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輝「あおい、」
茜「っ、あ”… 」
輝「僕のことすき?」
茜「ん”ぅ…、す、き…だからッ、はなしてっ…」
輝「だからってなに?これ離さなかったら僕のこともう好きじゃないってこと?」
蒼井の首をがっちりと掴んでいる自身の両手に、ぐっと力を入れる。
茜「ア”ぅッ、あぁ、あ”…」
輝「ねえ、どうなの?蒼井、返事して」
茜「ッ……、ぁ、…っ、 」
声が出ずにぽかんと空いてる口から、唾液が垂れる。目も涙ぐんでいて、今にも溢れそうだ。
茜「…っ、…ッ…、!」
声が出ないはずの口を無駄に開閉して、目で訴えかけてくる。
輝「ん、死にそう?」
茜「っ、!」
必死に小さく頷く。そんな姿が可愛くてたまらない。殴ってめちゃくちゃにしたくなる。
輝「うんうんそうだね、きついね。でもこんぐらいじゃ死なないよね。蒼井だもん」
輝「あっ、もしかしてもっと殴って欲しいってこと?あ〜ごめんね全然気が付かなくて」
輝「蒼井、どMだもんね♡」
手のひらで蒼井の頬をビンタする。
茜「ぅ”ッ….、」
輝「あれ?なんだ声出るんじゃん。喉壊れるまで鳴いてよ」
そう言い僕は蒼井の顔をたくさん殴った。僕のものだとわかるように、痣ができるまで、血が出るまで、ずっと。
輝「ねえ蒼井?痛い?」
茜「……ぃ”たくな”い……」
手形が付くまで握られた首で 顔を下へ向け、俯いたまま答える。
輝「声、枯れちゃったね」
茜「………」
輝「顔みーせて」
蒼井の顎に指を当て、くいっと上を向かせる。僕の方を向いた蒼井の顔は、唾液も涙も血も全てが溢れていて、死んでいるような目でただ僕のことを見つめている。
輝「ふふ、可愛いね蒼井」
輝「初めの頃はあんなに嫌がって死にかけてたのに、今じゃこんなとこまで大きくするなんて…僕のこと大好きだね♡」
顔は苦しそうなのに、蒼井のは膨れあがっている。こちらを見る目は、少し欲望に満ちているような、そんな目だった。
茜「………、」
輝「ん?触ってあげないよ」
輝「後ろにもいれてあーげない♡」
茜「…なんで…」
また目に涙が溜まる。だけど、表情はさっきのまま。痛くて動かせないのだろうか。
茜「…ぉ”ねがい会長…、い”きたくて、限界なん”です…」
輝「やーだ」
輝「…じゃあ、お兄ちゃんって呼んで?」
茜「おに”いちゃ…」
輝「『僕の未来の旦那さん』は?」
茜「ぼくの”…、みら”い、の…、だんなさ…っ、」
触って欲しくて出ない声を必死に絞り出し、命令に従う蒼井が僕の目にはとても可愛く見えて、このままずっと 僕の家に入ればいいのにと苛立ってしまう。
輝「うんかわいい」
輝「さわってあげる」
輝「でもその前に….」
輝「1発、腹パンしてからね…♡」
僕は蒼井に拳を向けて強く振った。
輝「っは、ぁ…」
視界が急に明るくなり、自身の呼吸が少し荒いことに気づいた。
茜「へーお兄ちゃんが大好きなんだね」
姫「うん!大きくなったらてるお兄ちゃんとケッコンするの」
茜「そっかそっか」
茜「じゃ、どうぞ」
茜「未来の旦那の手作りだよ。食べな」
姫「いらない」
襖の隙間に見える居間では、八尋さん、赤根さん、蒼井、姫の楽しそうな話し声と、光の皿洗いの音が響いている。
輝「…ゆめ…夢、?」
蒼井と姫が話してる内容、どこかで聞き覚えがある。
『へーお兄ちゃんが大好きなんだね』
『未来の旦那の手作りだよ。食べな』
『おに”いちゃ…』
『ぼくの”…、みら”い、の…、だんなさ…っ、』
輝「………っ、」
先程の会話と夢の会話が何となく同じで、気味が悪くなってくる。でも、変な感じがする。蒼井の話し声を聞くと、なにか、何かが変になる。体がおかしくなる。
茜「あれ、起きてたんですか」
茜「起きてたんなら言ってくださいよ」
姫「てるお兄ちゃんおはよー!」
輝「…おはよう姫、起こしに来てくれたんだ」
輝「蒼井も、ありが….」
そう蒼井の方を向き顔を見ると、言葉が出なくなった。
輝「っ….ッ…、!」
光「おいてぃあらー!おもちゃ片付けとくんだぞー!」
姫「えー!めんどくさーい」
光「コラ」
台所から聞こえる光の声。こうの声はなんともないのに、蒼井の声は何故か反応してしまう。
茜「…片付けてきなよ」
姫「えーもうしょうがないなあ」
そう言って姫は居間へ向かった。
この寝室には蒼井と僕ふたりきり。ふたり見つめあったまま、何も話さずに、ずっと目だけを見つめている。
茜「…悪夢かなんかですか」
輝「…いや、…ねえ、ぁ、蒼井…」
茜「なんですか」
輝「ぼく、なんか…」
蒼井の声、顔、仕草、全てが夢の光景を思い出させる。身体中が暑くなって、頭の中も真っ白で、なぜか僕のも大きくなってしまうくらい。そのくらい変で、体が言うことを聞かない。
茜「なんなんですか…」
輝「………」
もう、ダメだ。
そう思ったと同時に、僕は蒼井の腕を引っ張って引き寄せてしまっていた。
輝「はあっ、は、っ….、」
青井の腕を噛みたい。殴りたい。めちゃくちゃにしたい。夢に出てきた蒼井が頭に焼き付いて、どうしても止められない。
茜「フンッ!!」
輝「んがっ」
口の中に白いタオルが勢いよく突っ込んできた。蒼井が入れたのだ。
茜「なんなんですかもう。落ち着いてください」
茜「今の会長、獣みたいですよ」
輝「……ぅ”…、」
蒼井が目の前にいるだけでも我慢ができないのに、声を出されるともっと我慢できなくなる。
輝「ふーっ…ふうッ、ぅ”…」
僕は俯きながら必死にタオルを噛んで理性を保つ。このままだと蒼井を殺してしまう。
茜「こっち向いて。」
蒼井が僕の顔を上げ、自分の顔と向き合わせる。目が合うように、ずっと。
輝「ふうっ、はあッ、う”ぅ”ッ…..」
茜「………」
茜「目逸らさないでちゃんとこっち向いてください。タオル取ってあげませんよ」
そう言われ、目を合わせざるを得なくなった。
茜「…どうしたんですか、今日」
茜「僕のこと大好きな日ですか?笑」
鼻血をボタボタと床に垂らす僕を見てそういう蒼井。タオルも食いしばりすぎて血が滲んできた。
茜「どういう夢見たんです?」
茜「もしかし てそういう系の夢ですか?笑」
茜「欲求不満だったんですか会長〜笑」
輝「………」
蒼井は楽しそうに質問攻めをしてくる。
すると服を捲り、鎖骨あたりを見せびらかしてくる。
茜「….」
茜「噛んでもいいですよ」
蒼井はそう小声で言った。
茜「……どうしたんです?噛みたいんじゃないんですか? 」
僕の口を鎖骨に当てて、固定する。
僕の息は荒くなり、両手は既に蒼井を押し倒してしまいそうな勢いだ。
茜「……へーすごい」
茜「噛まないじゃないですか」
輝「ふーッ、ふぅ”ーッ…」
ぎりぎり噛まなかったが、蒼井の匂いが強くて気を抜いたら噛んでしまいそうだ。
茜「最近やってなかったですもんね」
茜「跡がひとつも無い」
輝「……っ、」
茜「でもこう言う事をしたがるってことは 」
茜「会長、smプレイ好きなんですか笑」
茜「会長Sですか?笑」
輝「…へえ、」
僕は口のタオルを吐き捨て、蒼井の顔を見て話した。
輝「蒼井はどMのくせに」
茜「っはあ、?!」
輝「みんなが帰ったら抱き潰すから覚えといてよね」
輝「めちゃくちゃに噛み砕いてやる」
茜「…っ、」
茜「…アンタなんかだいっきらいだ」
輝「へー?僕は大好きだけど」
茜「うるさ…」
おわり
コメント
2件
うちの、…好きが、詰まってる…。(死)ボロッボロの茜くん素敵だね…可愛いよ…輝兄根っからのS感ガチで好き、凶人みたいで可愛いね…(^ν^)なんだろう、ねこぜ様の文章は毎回分かりやすいししかも興奮するから凄く描きたくなる(衝動)へぇ…そんな夢見るぐらいに溜まってたんだ、へぇ~…えッだね(≧∀≦)いやもう、抑えきれなくなった攻めをなだめる、または、おちょくる受けが大好きなのでとても有り難いんですよね