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〈居酒屋にて〉
「ぷはー!!」
「良い飲みっぷりね〜結!最近いいことあったでしょ?知ってんのよ〜??白状せい!」
華凜がハイテンションで私の肩を叩く。
「それがね〜〜ぐふふ!」
私はニヤニヤが止まらなかった
「なになに?聞かせてよ!」
私は、この間クラブであった出来事や、今までのぷーちゃんとのエピソードを一部始終話した。
「うっそ!なにそれ!!よかったじゃん!
それであの日、私を置いてけぼりにしたわけね〜」
「さーせん!」
私はニヤニヤしながら謝罪をした。
「ま、幸せそうで何よりだわ〜
でも、そのぷーちゃんって人?お金ないんでしょ?そんな男で大丈夫なわけ?」
「お金なんてどうでもいいの!!
ぷーちゃんは完璧な人なんだから!」
「オッケー…オッケー!どおーどおー!
まぁ、落ち着け。とにかく、何かあったらすぐに私に言いなさいよ!」
「はい!ありがとうございます!女王様!!」
「いや、女王様て(笑)」
久しぶりにハメを外して、飲み過ぎてしまった私は、華凜に抱えられながら帰ることになった
「ほーら!結!しっかりせんかーい!」
「うみゅみゅ………」
「あ〜……!何言ってるのか分かんない…
あ!そうだ!噂のぷーちゃんに助けてもらうか」
「ちょっと〜結、スマホ貸しなさい!」
「うみゅ…」
私は頭を働かす事ができないまま、眠りに落ちた。
しばらくして………
「はっ……!!!」
夢……か………
どうやら私は、また元彼の夢を見ていたようだ。
元彼に、うぜーと言われて罵られる夢……
もう…何百回みたら気が済むの?!!
神様のバカ!
というか!
そんな事より、私…どうやって家に帰ってきたんだろう??
いや!!というか!!
ここ私の家じゃないんですけど!!!
「え……え………」
戸惑う私に、優しい声が話しかけてきた
「大丈夫、結乃さん?」
「え、え!ぷーちゃん!!」
「て?!てことは、ここはぷーちゃんの家?!」
私は恥ずかしいくらいに動揺が隠しきれなかった。
「違います。ここは………その……俺の恋人の家です。」
「え………」
私の中で、何かが崩壊していく…………
恋人…??
え、恋人の家…?
私は、少し泣きそうになった。
心がぐちゃぐちゃになる…………
「えっと、後でちゃんと説明します。今日はここでゆっくり……」
「ゆっくりなんてできないよ!!バカ!!」
私はベッドから飛び起きて、ドタドタと玄関まで歩く。
すると………
「なんだ、起きたのか」
目の前には、低い声で背の高い…青髪のイケメン男子が立っていた……
私はこの状況が理解できず、逃げるように家を出た。
正直、聞きたいことは山程浮かんだけど、
恋人がいる……その事実に吐きそうになった。
私の人生がクソみたいに思えた……
家に帰って早く休みたかったが、家に着いて……あることに気づく!!
「うっそ……私、何も持たずに出てきちゃった…?
!鍵もスマホも財布も何もないじゃん?!」
「どうする……引き返すか………」
「いや………30分歩いて戻るのはキツイ………」
「よし!アポ無しだけど、華凜の家に行って慰めてもらおう。」
こうして、華凜に土下座をする勢いで泊めてもらい、私はやっと平常心を取り戻した。
そうだ………
私が勝手に恋したんだ。
バカ…だなんて言うのは筋違いだよね…
何様だって感じだよね……
あぁぁ………私って勘違い野郎だ…!!
その晩は華凜に話を聞いてもらい、たくさん泣いた。
もう失恋なんてしたくない。
だから恋は嫌なんだ…
もう二度と恋なんてしない
そう誓った。
〈ピロリン──〉
目覚ましの音がうるさく鳴り響く
これで何回目だろうか
多分、3回はスルーしている……
「うるせぇ………」
そんな華凜の声が聞こえてきた。
「そろそろ起きないとだよねー…」
と、眠たい脳を働かして声を出してみる。
「うんー。とりま今日は休みだし、ちょっくら出かけるかい!」
華凜が明るい声で私を元気づけようとする
それが嬉しくて、
私は、早く起きてお出かけの支度をしようとしたが……カバンも何も持っていないことに再び気づいた……
「あ……私、カバン取ってこないと…」
「あ…!そうじゃん!行ってきなー
なんなら私もついて行くよ?」
「大丈夫、大丈夫!平気だよ!」
華凜にこれ以上迷惑はかけられないと思い、
私は一人、記憶を頼りにぷーちゃんの恋人の家へ向かった。
「ここ……だよね?多分ここ……??」
「でも、何階とか覚えてないし!!」
「どうしよう………」
しばらくマンションのあたりをウロウロしていると………
「あ!結乃さん…!」
私が大好きだった声が聞こえてきた。
また泣きそうになる………
でも、なんとか笑顔で彼の方を向いた。
「ぷーちゃん…昨日は、なんか…ごめんね!
酔っ払って家に上がり込んだあげく…酷いこと言って……」
「いえ!そんな!それより、バッグを取りに来たんですよね?待っててください、今持ってきます!」
「それから…ちゃんと話しをしましょう。」
そうやって、ぷーちゃんは駆け足でマンションへ入っていった。
話ってなんだろう…
これ以上何を話すの……?
でも、知りたい気持ちはある…………
恋人とは誰で、青髪イケメンは果たして誰なのか
ぷーちゃんが戻ってきて、2人で外のベンチに腰掛ける。
「その……話なんですけど……」
重い口を開くように、緊張した様子で話しだした。
「恋人の件………その……あの、昨日いた男の人、あれが俺の恋人です」
「あの…青髪の人だよね?」
「はい」
しばらく沈黙が流れて、
風に揺られる木々の音がうるさく聞こえた。
「うん…!わかった!お幸せにね!」
私はその場を後にしようとした。
その時………!!
「違うんです!!」
ぷーちゃんが私の手を掴んで言った
「俺、アイツとは全然上手くいってなくて、最近…別れ話的なことにもなって……」
「その………つまり、もう別れようかなって!」
「だから………その…………」
「俺と、これからも会ってくれませんか?」
そんな予想もしなかった言葉に私は固まった…
でも、嬉しかった