1人で町を散策していた。
別にだれと会う訳でもなく、町の雰囲気に酔いしれている。
晴天で雲一つない今日、気分も晴れると思いきや憂鬱とする。
この満たされない気持ちは何なのだろう。
外は晴れていても心が曇天ではいかがなものか。
公園で休憩をしていた時、目の前に1人の人物が目に留まった。
(あれは…)
日本だった。
彼の周りには蝶が二、三匹止まっていた。
一ぴきは手の甲に、一匹は指先に、そして口辺りに。
たかだか蝶が止まっているだけなのに、不安に襲われる。
鼓動が早まり、手が僅かに震え、息が荒くなる。
手の甲に触れているのがフランスだったら…
頭を撫でているのが息子だったら…
ありもしない現実に飲み込まれた。
彼らに日本を奪われる。
そんな思いが紳士を動かした。
足場やに日本の元に向かい、止まっていた蝶を払って日本の顎をクイッと上げてキスをした。
「……////イギリス…さん?」
突然唇を重ね合わされ戸惑っていた。
紳士はなにも言わず抱きしめた。
コメント
3件
な、ななななnnnnななんて神だァ!?!?
イギリスでもそんな気分の時あるんですね そもそも普通の蝶を他の国で例えてるところから愛が感じますね
焦り過ぎだよ〜!もうちょっと慎重に〜。まあ、良いけど、、、