アネモネの恋

episode1 / 桃side

桃 「 つかれたぁ 、 っ 」

「 せんせー話長すぎぃ 、 」

チャイムが鳴った瞬間愚痴をこぼす

わたしにこさがふんわりと笑いかける

水 「 わっかるぅ 」

「 らんちゃん今日も購買 ？ 」

問いかけるこの美女はわたしの好きな人

水色にぴんくが混じった短い髪をサイドお団子で

まとめている姿はいつ見ても

唯一無二でいちばんかわいい

こてっと首を傾げてそう言う親友に笑みが溢れる

桃 「 そそ 、 」

「 あそこのめろんぱんだいすき 」

水 「 じゃぁこさは先行ってよーかなぁ 、 」

いつもわたしたちふたりで屋上で食べる

涼しくて人のいない屋上はわたしたちに

とって大事な場所 いつも人気者なこさめが

わたしとだけ話してくれる時間がだいすき

桃 「 ん 、 いそいでいってくる！！ 」

水 「 はいはーい 、 」

こさめから離れるのを心惜しく思いながらも

ひらひらと手を振ってくれるこさめに背を向けて

いつものように購買に向かう

桃 「 黄瀬さん 、？ 」

購買に行くと会計でお財布をおとしてわたわたと

忙しそうにしているクラスメイトがいた

話したことはないけれどいつも

ふわふわしていたから覚えている

そんな呑気なことを考えているとわたしの足元に

小銭が転がってきて、反射的に拾う

桃 「 あの、これ 、 」

黄 「 んわぁ 、 ありがとぉ ！ 」

「 って えっと 、 」

「 見たことある 見たことあるんよ 」

「 も 、 もも 、 」

わたしのことを必死に思い出そうとしている

のかすごく真剣な表情であたふたしていいる

黄瀬さんを見ると可愛くて少し笑ってしまった

桃 「 桃乃 、 」

「 桃乃らんだよ ！ 」

黄 「 、 」

「 やっぱ見たことあるねんな？ 」

「 ちょ なんで笑うん ！！ 」

やっぱり真剣そうに考える黄瀬さんをみて

こさめに似た天然を感じて可愛くて

面白くて笑ってしまった

ぷくっとすねる君に少しふっかけてみる

桃 「 黄瀬さん、だよね？ 」

黄 「 ぅえ 、 」

「 なんでしっとるん ！？ 」

桃 「 同じクラスだよ？ 」

くすっと笑いかけながらそう言うと

ハッとした表情でこちらを見つめてきた

黄 「 ぁ そっか 」

「 あのーー 」

「 頭いいって噂の生徒会長だ！！ 」

桃 「 そーです会長です！！ 」

黄 「 ほんまごめん 」

「 顔一致してなくて 、 」

桃 「 いやわかる 」

黄 「 仲良くなりたいって思っとったんよ！！ 」

「 らんらんって呼んでええ？ 」

上目遣いをしながら言われたことのない

可愛いあだ名を提案され同性でもときめいた

桃 「 なにそれちょーかわいい 」

「 わたしはみこちゃんって呼ぶね！ 」

黄 「 やったぁ ！！ 」

「 そーやらんらん 、 」

「 お昼一緒に食べへん？ 」

「 いつも食べとる子今日休みで 、 」

桃 「 こさめいるけどいーぃ ？ 」

黄 「 こさめちゃん！？ 」

「 仲良いんや 、 ほぇー 」

桃 「 知ってるの？ 」

黄 「 幼馴染なんよ！！ 」

くすっと笑う姿を見て大人げがないが

こさめの昔のことを知っている君に

少しばかり妬いてしまった

episode1 / fin

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この書き方が楽なことに気づいてしまった😿❤︎

もちろん学園の方も同時更新していくので

よければこっちも見てもらえると嬉しいです🎶

出だしは学園と似ていますが展開などは

全く別にしていく予定です💭

学園と違ってカプを明記せずに

書き進めていくのでぜひどのカプが

成り立つか予想してみてください🎀

感想コメントお待ちしてます♪