コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
放課後 道中
みゆ「ねぇ、1つ聞いていい?」
陸徒「いいよ」
みゆ「音魅のどこが好き?」
陸徒「え?!」
陸徒「えー…」
みゆ「顔とか言わないよね」
陸徒「笑顔かな」
みゆ「顔じゃん」
陸徒「違くて!きっかけは笑顔であって…!」
陸徒「…みゆだって優真の事好きじゃん」
みゆ「言ったけ?うち」
陸徒「あっ…えっと…」
みゆ「…あんたら似てるね。隠し事が下手すぎ」
みゆ「言ってみなよ。そんな事で嫌わないから」
陸徒「俺人の感情とか感じ取れちゃって。それで…」
みゆ「へぇー」
陸徒「…それだけ?」
みゆ「まぁ、不便そうだなぁとも思ったよ」
陸徒「そう…」
みゆ「なに?もっと驚いてほしかった?」
陸徒「もっと嫌がれると…」
みゆ「言ったじゃん。嫌わないって」
陸徒「…見た目に反して優しいんだな」
みゆ「おい」
みゆ「でも正直どうだろって感じ」
陸徒「優真のこと?」
みゆ「好きは好きなんだと思うんだけど、付き合いたいかって言われたらちょっとって感じ」
陸徒「…恋愛ってむずいな」
みゆ「陸徒って初恋?」
陸徒「……」
みゆ「そっかそっかぁ〜、初恋かぁ〜」
陸徒「仕方ないだろ!高校生デビューなんだから」
陸徒「でも俺も音魅に告白しないかも」
みゆ「なんで?」
陸徒「俺は音魅の事好きだけど、そのせいで音魅を困らせたくない」
陸徒「それに音魅は好きが分からないしな」
陸徒「だから告白もしない」
みゆ「…もし、本当にもしだよ。音魅が陸徒の事好きって知っても?」
陸徒「…うん」
みゆ「でも…お見舞いは来るんだ…」
陸徒「まぁ、みゆの道案内と俺も心配は心配だし」
みゆ(じゃあ音魅の恋は、叶わない恋って事?)
音魅の家
父「よく来てくれたね。陸徒くんにみゆちゃん」
みゆ「音魅の容態はどんな感じですか?」
父「少しは良くなったみたいだよ」
父「まぁ、君たちが行ったほうが安心するだろう」
父「階段を登った先に部屋があるよ」
陸徒「ありがとうございます」
みゆ「よく漫画とかだとさ、いつもはツンなのに急にデレとかあるじゃん」
陸徒「あー、よくあるやつだ」
みゆ「あーいうのって本当にあるのかな?」
陸徒「今言う?」
みゆ「なに?ちょっと想像しちゃった?」
陸徒(いや、ないだろ。音魅のデレとか)
陸徒(でもこの前抱きつかれ…いやそれでもだろ!)
みゆ「ここかな?」
みゆ「音魅ー?お見舞いにきたよ」
みゆ「…入るよ?」
音魅「ごめん、声も枯れてきちゃって」
みゆ「本当だ。声ガラガラだね」
みゆ「あと陸徒もいるよ」
音魅「え?!」
陸徒「どう?具合は」
音魅「まだだるいくらいかな」
音魅(みゆからは連絡来てたから知ってたけどまさか陸徒くんも来るなんて…)
陸徒「立ってるのきついでしょ?」
音魅「う、ううん、大丈夫だよ」
クラッ
みゆ「わわっ!全然寝てていいよ!」
音魅「ごめん」
みゆ「部屋の中入っても大丈夫?」
音魅「うん」
みゆ「陸徒も?」
音魅「…うん//」
みゆ(こんなに好きって思われてるのに…)