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女の人の悲鳴で目を覚ました。彼女が悲鳴をあげるわけないし、また幻聴だろうかと思ったら、部屋のドアの前に彼女の両親が立っていた。母親は泣きそうな顔、父親は殺意のこもった目で僕をにらみつけている。
本当に殺しに来た! と身震いした。先日も濡れ衣なのに失禁するまで父親と弟に絞め技をかけられた。熱のせいでだるい体を必死に起こして、なんとかしてもらうために彼女の姿を探して、僕は言葉を失った。灯台下暗し。彼女は僕の寝ているベッドの上にいた。なぜか全裸で、毛布で前を隠しながら!
「これはどういう状況だ?」
僕が一番知りたいです! それにしても、ボクを痴女みたいに言うなと怒られたけど、痴女だよね、どう見ても、やっぱり……
彼女が小声でささやいてきた。
「脱がすなというからボクが脱いだだけだ。約束は守っている」
「君が裸になって僕のベッドに入ってきた理由は?」
「陸たちにつけられたボクの心と体の汚れが浄化されるんじゃないかと思って……」
童貞にそんな効能はありません!
「あなたたち、避妊はちゃんとしたんでしょうね?」
「(そもそも)避妊(が必要になる行為)なんてしてないよ」
映山紅さん、そこは二ヶ所の( )の中身を省略したら駄目だよ!
案の定、父親が一瞬で僕の命を奪える場所まで近づいてきた。
「つまりおまえは仮病を使って学校を休み、性欲解消のために学校にいる映山紅を呼びつけたということか?」
認めた瞬間に僕の心臓は永遠に停止することになるのだろう。