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今日は早く目覚めた。
いや、目覚めたんじゃなく、早くに起きた。
誰もいない教室で、ただ一人の人を待った。
────────。
ドアが開く音。
ゆっくりと後ろを歩く音。
私の横を通って、ひとつ前の席へ。
「おはよ」
「配信じゃ単位取れない授業があるから来ただけだ、勘違いすんなよ」
私は笑って、はーい、と言った。
萩原なら来るって信じてた。
だって、この前もあの日もちゃんと来てくれたから。
「てか今週からもう冬休みだろ」
「そーだよ」
「なんでこんなタイミングで」
「じゃあなんで来たんだよ」
「単位だっつってんだろ」
やっぱり、萩原が好きだ。