:今回:
向井:おーい!ふっかさん!タイムオーバーやで!俺の番!舘さん かりるで~~~!
深澤:あ”ッ!?おい こーじ !!
ふっかが叫ぶ頃には、俺は康二と駆け出していた。
康二と向かったのは、外にある、休憩所みたいな場所。2人用の席に座れば、俺たちは水分を補給し、息を整えた。
向井:やっと だてこじ の番きた~。待っとったんやで?舘さん、ラウールといたと思ったら、ふっかさんとおるし…。
ストーカー?って聞こうとしたけど、子犬みたいな目をする康二に、「ごめんね」としか言えなかった。
宮舘:……康二は…何してたの?さっきまで。
向井:あ~おれ? さっきは、ファッションセンターにおってん!そしたら、ゲームセンターから出てくるおふたりさん見つけたってわけ!
なるほど、と納得した俺は、康二に勢いで聞いた。
宮舘:ねぇ。康二は、本当に俺でいいの?
向井:……何言ってんねん。
明らかに不快そうに顔を歪める康二。申し訳ないけど…今は聞きたい。
宮舘:…無理してみんなに合わせる必要ないし…康二が嫌なら、ほかの素敵な人を見つけるのもありだし…。
向井:何言ってんねん舘さん。アホちゃう?
宮舘:…え?
向井:俺は、舘さんと付き合いたかってん。じゃなきゃ、付き合わんやろ。アホなん?
宮舘:え、あ、ごめん?
向井:謝らんといてよ。まぁ、8人が彼氏なのは気に入らんけど…。
康二はぼそぼそとなにか呟いた為、後半は聞き取れなかった。
宮舘:え?なに?
向井:なんでもない!だてこじ じゃなくて、今は こじだて やなって思っただけや!
そう言うと、ふいっ と そっぽを向く康二。俺はそんな康二の手に、俺の手を被せていた。
向井:んなッ…!?
宮舘:ありがとう、康二。
なんて言って微笑めば、康二は顔を真っ赤にした。
向井:な、なんやねん……。ときめいてまうやろ…。
康二はそう言って、口元を空いてる手で塞いぎ、目を伏せた。俺はそんな康二を見て、『可愛い』なんて思ってしまった。
向井:……あ?
そんな康二が再度顔を歪めたのは、スマホの画面を見た時だった。
宮舘:どうしたの?康二。
向井:……迎えに来るみたいやで?誰かさんが。
宮舘:誰かさん?
向井:せや。あの阿部ちゃんに怒られてた、誰かさんや。
宮舘:……まさか…。
俺は少し青ざめ、康二はスマホの画面を見てため息をついていた。するとその、『誰かさん』は、すぐにやって来た。
目黒:舘さん!!
阿部:ごめん、康二。俺が見張るから、許して!!
[完]
次回 目黒 阿部×宮舘
コメント
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最高です!!!続き楽しみに待ってます!!あとフォロー失礼します!
続き楽しみにしてます!!