:今回:
目黒:舘さん!!
阿部:ごめん康二。俺が見張るから、許して!!
向井:…ええで阿部ちゃん。ちゃんと見張っときぃ?
そういう康二の目は、しっかりと目黒を睨みつけていた。少し怖気付いたのか、目黒は康二から目を逸らす。
向井:めめ。アカンで?
目黒:……はい。
たった二言で、目黒は全て察したように返事をした。そして俺は康二に手を振って、阿部と目黒と歩き出した。
3人で向かったのは、1階のアイスクリーム屋。「Snowice」と書かれていた。「そこのアイス食べよう!」と阿部がいいだし、目黒も俺も同意して、決定した。
阿部:おれ、これ!
目黒:じゃあこれで。
宮舘:俺、目黒と同じのにする。
すんなりと決まり、アイスを受け取れば、阿部は冷たかったのか、すぐに目黒に手渡した。こういう時俺に渡さないのが、この前言ってた阿部の言葉に繋がるなって思う。
目黒は、「つめてぇ!」と悲鳴をあげるが、阿部は微笑みながら「頑張れ!」と言う。まさにブラックだった。机にアイスを置けば、目黒は開放された手を服にこすり付けた。
宮舘:うわ、おいしい。
目黒:ん、うまッ
阿部:お~!
1口食べれば、3人口を揃えて「おいしい」と言う。すると阿部が、俺と目黒のアイスを交互に見てから俺に、
阿部:舘様、1口ちょうだい?
と首を傾げる。
宮舘:あざて~!いいよ。
目黒:ちょ、阿部ちゃんズルくないですか!?俺のでも良かったじゃん!
阿部:ん?なひが?(なにが?)
不満を漏らす目黒の言葉を、微笑みながらとぼける阿部。俺は苦笑しつつ、目黒をなだめた。
目黒が来た時は少し心配だったけど、この3人なら、普通に楽しいかもしれない…。
しばらくしてから、阿部はスマホの画面を見る。俺もつられてスマホを見れば、そこには、『10:00』と表示されている。ここに来てからもう1時間か。と、俺はスマホをしまった。
目黒はゴミを片付けてくれたらしく、俺の隣に座り直した。
目黒:あれ、あと舘さんと行動してないの、誰?
宮舘:え、なんでメンバーといたこと知ってんの?
目黒:康二といた時点で、メンバーといたの確定でしょ。
宮舘:あ~。 えと、まだ一緒に行動してないのが…翔太と照と佐久間かな。
阿部:うわ、名前聞かれた時に翔太が一番最初に出てくるとこまじジャスティス✨
目黒:阿部ちゃんやば、語りすぎて早口になってるし。
阿部の語りを聞き終えたあと、目黒は苦笑しながら阿部にツッコんだ。
目黒:でも、しょっぴーが残ってるんだ…。佐久間くんにでも、見貼らせとく?
阿部:だね。
なんて打ち合わせをするふたりの背後から、ある1人が近寄ってきた。
岩本:目黒、阿部、舘さんかりるよ。
[完]
次回 岩本×宮舘
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