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※付き合ってないttwn
※一部mnwn描写有り
※題名通りたくさんキスしてます
※本番なし
「おい、ウェン!流石に飲み過ぎだぞ!汗」
アジトのテーブルにたくさん並べられていたおつまみもあらかた無くなってしまった。テーブルや床には缶ビールや酒瓶がいくつも空になって転がっている。
そんな中、時計をふと見たリトがソファの上で項垂れているウェンからジョッキを取り上げた。マナやイッテツはほどよく酔って、その光景を微笑ましそうに眺める。
「あはははっ笑ウェンがリトにお酒取り上げられてもうた笑」
「ウェンくんお酒に強いのに顔赤いもんね〜」
イッテツのいうとおり、酒カスのウェンがこの状態になってしまうのはかなり飲んでいるということで。流石にそろそろ止めないと日本語を喋らなくなってしまう。
「二人共笑ってねぇでウェン止めてくれよー」
「やーだ!まだ僕お酒飲むもん!!」
ジョッキを取り上げられたウェンは、いやいや!と顔を振りながらリトのズボンを引っ張った。慌ててリトがウェンの手を止める。
「こらこら!リトの言うとおりやで?あとはもう水だけで我慢しぃや!」
「ぅ〜〜…」
流石に三人から止められるとウェンは諦めたようだった。そんなウェンをマナはよしよしと撫でる。
「いい子やね~」
「マナも若干酔ってんな?これ俺がいなかったら明日のアジト悲惨なことになってたぞ…」
リトは少し呆れながらアイスコーヒーを片手にイスに座った。
「マナ~。撫でるのやめてよぉ…」
「ウェンくんが撫でられて照れてる。可愛いねぇ」
リト以外はかなり出来上がっていた状態なのでフワフワとした空間が広がっていた。
そんな中、ウェンがマナの撫でる手を掴んだと思うと、そのままマナを押し倒すように倒れた。
「ぅわぁ…っ、ウェン___んんっ?!♡」
びっくりしてマナは酔いが覚める。その瞬間、マナの口がウェンによって塞がれた。
「えっ、ちょ、ウェンくん??!///」
慌ててイッテツは手のひらで自分の顔を覆い隠した。なんだか見てはいけないものだと思ったようだ。
「おいテツ!照れてねぇでマナからウェン引き剥がすぞ!」
「っ…あ、そ、そうだね!!」
なんとかリトがウェンの体を持ち上げてマナから引き離すことに成功した。
「っ、、はぁっ…♡……死ぬかと思ったわ…」
「えぇ…まだちゅーしたかったのにぃ」
ウェンは悔しそうに赤い頬を膨らませた。
自分をマナから離したリトの事をぽかぽかと叩いている。リトは呆れて立ち上がった。
「ほんと酔い過ぎなんだよ。俺トイレ行ってくるけど。大人しくしとけよ?」
「あ、リトくんいってらっしゃーい」
酔っている人間を長時間相手にしていたリトは疲れたようにトイレへ向かった。
ウェンはそれを見計らって今度はイッテツの方へと忍び寄る。四つん這いで近づいて___ドンッ.ᐟ
「ちょ、、わっ………………。ウェンくん?」
イッテツは恐る恐るウェンを見上げる。
ウェンはというと悲しそうにイッテツを見つめていた。そして、イッテツに顔を近づける。
「テツは僕とちゅーしてくれるよね?」
「え…いやそれは…___ん”、むッッ??!♡」
イッテツが答える間もなくウェンがイッテツの口を塞いだ。イッテツの頭が床に倒れる。
大剣使いのウェンはリトの次に力が強く、イッテツがウェンのことを押しのけることはできなかった。
「っ〜〜んッ♡ちゅ、、♡♡」
ウェンのキスはヒートアップして、ついには舌までも入ってきた。口内が酒の影響で熱くなっていてそれが余計に頭をくらくらさせる。何度も何度も舌で掻き回された。
「ん”、、ッッ♡…_は、ッッ………ふ、♡〜〜〜♡♡♡」
「ちょ、べろちゅーしとらへん???汗」
ウェンのキスによってぼーっとしてしまっていたマナもようやく正気を取り戻し、イッテツとウェンの状態を認識した。慌ててウェンの体を持ち上げようとする。
「ちょ…アカン。びくともせぇへん…汗」
リト程の力はなく、いくら引っ張ってもウェンが動くことはなかった。イッテツは目を回しながら必死にウェンの胸を叩いている。
けれどウェンは全く気づいておらず、イッテツの口内で舌を動かしていた。
「ン”〜〜〜!!!♡♡♡ぐ、ちゅッ♡……チュっ、、♡♡ちゅっ…♡」
「ウェンすとっぷ!テツが窒息してまう!汗」
イッテツの呼吸は限界になり胸を叩く手の力も抜けてきているようだった。
その時、ようやくトイレからリトが戻ってきた。
「ぅい〜戻ったぞー…………って。え、なになに??何が起きてんの?」
「あかんリト助けてぇ〜!泣ウェンがまた暴れとる!!」
「っ、おいマジかよ……!」
リトは休まることなくイッテツとウェンの元へ駆けつけた。がっちりとひっついている体をめりめりと引き離す。
「あ〜、ちゅー終わっちゃった………………ん、、〜……」
ようやく体力に限界がきたのか、眠そうに目をこする。マナは今がチャンスだと言わんばかりにウェンに毛布をかけた。
「よし、ゆっくり寝てええからな〜?汗」
「ん………寝る、、」
イッテツはいきなりウェンにキスをされて混乱しているようだった。顔を赤く染めてあわあわとしている。
「…テツ大丈夫やった?」
「う、うん…僕は大丈夫……だよ」
なんとか事も収まったので、リトはテーブルのおつまみを片付けを始め、マナは散らかった酒瓶を回収する。イッテツは気持ちを落ち着かせるために水を飲んでいろと促された。
水を飲みながら、イッテツがスヤスヤと寝ているウェンをぼぉっとみつめる。ふいに自身の唇に手を当てた。
「キス…またしたいな」
無意識のうちにイッテツはそんなことをつぶやいた。もちろんウェンには届いていなかったが。
次の日の朝
結局昨日は全員がアジトで寝泊まりしていくことになった。初めに目が覚めたのはリト、その次にマナ。そしてウェンも遅れて目を覚ました。
「あ、ウェンおはよ〜」
「うん………お、おはよう」
なんだか歯切れの悪いウェンを二人は疑問に思う。まだ眠いのか、二日酔いにでもなってしまったのか。マナは心配になりウェンに近づいた。
「大丈夫?水飲む?」
するとウェンは申し訳なさそうに謝った。
「その…。ほんとごめん!!!昨日無理矢理マナとテツにち、、ちゅーしちゃったから…」
「覚えてたのかよ笑」
「全然ええよそれは!!ちょっとびっくりしたけど笑」
嫌われてしまったと思ったようでウェンは小さくなってしまった。マナとリトがウェンの背中をバシバシと叩いて大丈夫だよと言ってあげる。
「まー、テツがどうかやけどなあ〜笑」
「たしかに笑あいつめっちゃテンパってたもんな。今日、まともにウェンの目見れないんじゃねぇの?笑」
未だにぐっすりなイッテツの寝顔を見て笑う二人とは裏腹に、ウェンは不安そうにイッテツを見つめる。イッテツに関しては舌を入れてのキスをしてしまったのでかなり罪悪感が残っていた。起きた時距離を置かれてしまうんじゃないかと心配になる。そんなウェンの顔を見てリトは察したようで、ウェンに提案した。
「じゃあ俺とマナで今日のパトロール行くからさ、ウェンはテツが起きたらちゃんと謝っとけな?」
「そうやね。まぁテツが怒るとも思わへんけど」
「二人共……ありがとぉー!!泣」
二人の優しさに思わず涙する。それから二人はパトロールの為に服を整えてアジトを後にした。
残されたウェンは眠っているイッテツの隣に座り、イッテツが目覚めるのを待った。
リトとマナがアジトを出てから数分後、ようやくイッテツが目を覚ました。
「うーーん………頭痛いなぁ…………ぁ、ウェンくん、その、、おはよう……」
「あ……て、、テツおはよう〜…」
見事に二日酔いをキメたようで、イッテツは痛そうに頭をさすった。そして、隣で自分の目覚めを待っていたウェンに気づき挨拶を交わす。二日酔いの影響かわからないが、心なしかイッテツの声には元気がなく、ウェンも同様に元気のない挨拶になってしまった。
「テツ…その、、昨日…」
「あー……」
ウェンがなんとか謝ろうと声を掛けるとイッテツは気まずそうに目をそらした。ウェンはそれに気づいて喋るのをやめる。
「っ……」
そうだよね。あんな事しちゃったんだから嫌われたよね。あぁーもう昨日の僕のばか。やばい泣きそう。こうなったらちゃんとテツに謝って少しの間距離を置いて…。それで許してもらうしか……
「テツあのね、本当に昨日は_」
「ウェンくん、提案があるんだけど」
「…え?」
少し涙目になりながらウェンが謝りかけたとき、イッテツはウェンの手を握った。
驚いたウェンは言葉を失う。
「あれ?ウェンくん泣いてるの!?え?なんで?!ごめん僕何かしちゃったかなぁ?汗」
「…いや、、違ぅ……っ、…違うよ…。テツは何も悪くない…から……」
「…ならなんで泣いてるの?汗」
ウェンは目をゴシゴシと袖で拭うと、深呼吸してイッテツにきちんと謝った。
「昨日、テツに無理矢理ちゅーしちゃったから……き、、っ、嫌われちゃったかと思って…ほんと…ごめんね」
「あー……それで泣いてたのかぁ」
なんとか謝ることができた。けれどイッテツの反応は思っていたものは違ってどこか嬉しそうに見えた。
「……テツ?」
ウェンは涙を拭う手をイッテツに掴まれた。そしてそのまま上に持ち上げられる。ウェンは意図がわからずされるがままになった。
「そっかぁ。申し訳ないって思っててくれたんだ。あははっ笑そっかそっか!」
「ちょ、何?何が言いたいのか分かんないんだけど??」
混乱しながらもウェンが尋ねるとイッテツは両手をつかむ手を離した。そして、さっきの“提案”の続きを話し始める。
「僕、もう一回ね」
「うん?」
「ウェンくんとキスしたいなぁって。どう?」
「ん、え……っ、、?!////」
イッテツはウェンの唇をぷにぷにと触りながらそんな事を提案した。ウェンは理由が分からずまた混乱してしまう。取り敢えずイッテツの手を払い除けて理由を尋ねる。
「なんで?意味分かんないんだけど…!」
「…………でもさぁ」
「ウェンくんのせいなんだよ?ウェンくんのせいでキスが気持ちいい事って知っちゃったんだから」
イッテツはウェンの耳元で囁く。
「責任、とってよ」
「っ、ぅ………ぇ…ぇ?…///」
イッテツに低音で囁かれたウェンは耳から顔を赤く染めた。イッテツから急いで離れようとして、それを止められる。逃げ場がなくなってウェンは何も考えられなくなってしまった。
ヤケになったウェンはイッテツの襟を掴む。
「わ、っ、ウェンく__?」
「ちゅ、ッ…_♡」
ウェンは勢いのままイッテツの唇に軽く触れた
ウェンは涙目で震えながらイッテツを見つめる。
「っ、、これで満足かよぉ!///」
「………」
やってやったぞ、というウェンにイッテツは目を丸くした。そして、すぐにこの場を離れようと背を向けたウェンに無言で近づく。
肩を掴んで自分の方へ振り向かせた。
「ウェンくん、待って」
「な、っ…なに。まだ何か…_!」
イッテツは無言のままウェンを押し倒した。昨日の夜とは逆の状況になる。ウェンがイッテツを見上げる形になって。そのままイッテツはウェンの顔の両側に手をついた。
「ちゃんと、昨日と同じようにしてくれなきゃ意味ないんだけど」
「き、昨日と同じって…」
「言わなくても分かるでしょ?」
つまり舌をいれてキスをしろと言いたいらしい。しかもこの状況で無理矢理そうしない所“ウェンくんからやってくれ”というイッテツからの無言の圧を感じる。
「ほら、ウェンくん。してよ」
「や、、ぁ……っ……しない、からぁ…!」
酔ってる状態ならまだしもシラフでちゅーするなんて流石に無理!!恥ずかしくて死んじゃう!さっきしたちゅーでも恥ずかしかったのに舌いれてなんてしたら尚更…
ウェンが頭の中でぐるぐる考えていると、徐々にイッテツの顔は近くなってきていた。
「ちょっと……本当だめ…っ、、__」
♪〜〜
その時、ちょうどウェンのスマホから着信音が流れた。
「ぁ……リトからだ」
「リトくん?」
今の状況から逃れるように起き上がって、急いで応答のボタンを押す。スマホを耳に当ててみればリトの大きな声が耳に入ってきた。
『よー!ウェン!!!……って、今電話して大丈夫だった?』
『う、うん。大丈夫〜!それより何かあった?』
リトの声の後ろからは少し騒がしい声が聞こえる。ウェンはこちらをじっと見つめるイッテツに気づいていないフリをしながら電話に集中した。
『いやさ、こっちこれねぇかなーって。そんなヤバイ状況じゃ無いんだけど来てくれると助かる。……どう、来れそう?』
『…ぁ、うん!!行けるよ〜。なるはやで向かうから!ばいばい!』
『ん、ありがとなー』
そしてウェンは電話を切ると、イッテツの方向を向いた。
「り、リトが来て欲しいって!だから…行こっ!……………ね?汗」
「……うん。分かった」
それからはいつものように二人でリトとマナの待つ現場へと向かった。
「お、来るの早いなぁ?もうちょいゆっくりでもよかったんにー!」
「ま、まぁね〜。すぐに駆けつけなきゃと思って…!」
「俺らとしてはありがてぇわ!早速なんだけどテツにはこっちの区域担当してほしくて…ウェンは…__」
現場につけば、二人は忙しそうに外部と連絡を取ったり、救助活動を行ったりしていた。どうやら話を聞くと、この近くで小規模の事故が起きて、そこからガソリンが引火し火災に繋がったとか。そして、たまたま近くをパトロールしていた二人が市民の避難や救助に尽力していたという。
二人でも人手は足りているらしいが、ウェンとイッテツが来てくれればよりスムーズになる、ということで一応電話して連絡をくれたらしい
「…テツ?なんかぼーっとしとらん?」
「お前どーせ二日酔いなったろ笑笑笑」
「いや、もぅほんと……いっっってぇぇのよ、」
「なんかごめんなぁ。無理矢理外出してしまって」
「いやまー余裕よ。ね、ウェンくん?」
「えっ、?あー、うん。そうだね?」
ウェンは未だにイッテツの情緒が分からず伺うように会話を交わした。取り敢えず今はいつも通りのイッテツなようなので安心できた。
その後、リトの指示によりマナとテツが市民の救助を、リトとウェンが避難誘導を担当することになった。
「じゃ、よろしくなー」
「はーい!ばいばーい」
救助活動完了後
「よーっし。本当ありがとな?来てくれて」
「全然大丈夫。っていうか寧ろパトロール変わってくれてありがとうなんだけど」
「あとの報告は俺らがやっとくから二人は帰りぃ?お酒一番飲んどったのウェンとテツなんやから」
小規模なこともあり、昼から行われていた救助活動も夕方前には無事に終えることができた。
相変わらず二人は優しく、報告は自分たちが行くからもう帰ってゆっくりしてと言ってくれた
「じゃあ、お言葉に甘えて帰ろうかなぁ。ちょっとまだ痛むし…」
「そうしろよ、ウェンもな」
「本当ありがとね〜?」
「ええんやで」
そしてリトとマナは報告の為に本部へと向かった。
取り残されたウェンは気まずそうにずっとこちらを見ていたイッテツを見る。
「じゃあ解散しよっか!僕…やることとか?あるしぃ…汗」
「キスは?」
そそくさと立ち去ろうとすると、イッテツは首を傾けてウェンに迫った。やはりまだ諦めていなかったようだ。
「だーかーらー!やらないってば!汗……ここ外だし…」
「中ならいいの?」
「う、、。中もだめ…」
外だしなんて余計なことを言っちゃった。でもこのまま家に帰ればやらなくて済むし、明日にはテツも忘れてるでしょ、!
♪〜〜
その時、イッテツのスマホの着信音が鳴り、イッテツは誰かと電話をし始めた。ウェンはそれを眺めながら途中で、今のうちなら逃げれんじゃね?と思いゆっくりと離れようと歩き出した。
「ええ”ッッ、?!」
「わッ!何何??!」
突然電話中のイッテツが大声を上げた。その声に驚いたウェンはびくりと肩を跳ね上げて足を止める。何事かと思いイッテツの方向を振り返る。「やばいやばい」とぶつぶつ呟いて、でも焦っている割にはどこか嬉しそうで。ウェンはイッテツの情緒が分からなかった。
そして、電話を終えたイッテツが嬉しさを隠しきれていない顔でこちらに近づいてきた。
「今僕の住むアパートで問題が起きたらしくてね?今日はアパートに戻れなくなっちゃったんだ」
「え、大丈夫?サイアクじゃん!」
「そう、最悪だよね。だから今日はウェンくんの家に泊まらせてくれないかなぁ?」
「………は?え、ちょ、、」
「いいよね?」
有無を言わさずイッテツはうんうんと頷く。
泊まる家が無いと言われては断ることもできずウェンは了承するしかなかった。
「…これでたくさんキスできるね?♡」
「…!っ〜〜!!」
こいつタイミング良すぎるだろ〜!///
「おっじゃましまーす!!」
「はいはい、うるさいよ〜」
その後、話の通りイッテツはウェンについていき、家へお邪魔することになった。
諸々の荷物をリビングに置いてソファに座り一段落する。けれど、イッテツの目的は達成されていないので落ち着きのない雰囲気が流れる。
「……ねぇ、ジロジロ見ないでよ」
「見るくらいいいでしょ?それにまだキスしてもらってないし」
「ぅぐ…」
キスするのは当たり前だというような顔をされてしまった。家にまで来られてはそれこそ逃げ場などなくて、キスしない限りはゆっくりなどさせてもらえないだろう。
「あれじゃ駄目?」
目をうるうるとして媚びてみるが効果はイマイチだった。
「駄目だよ!昨日のきもちい〜やつしてくれなきゃ僕はここから動かない!!」
「えー、、なにそれぇ……」
でも考えようによっては、僕から動かない限りテツは何もしてこないってことだよね?ならこのまま無視し続けて普通に生活しちゃえばキスなんてしなくていいんじゃない?僕ってば天才かも。
ウェンは頭の中でそう自己解決すると、立ち上がって台所へ向かおうとした。
「じゃ、僕ハイボールでもキメちゃおうかな〜」
「………ふーん」
イッテツの顔から笑顔が消え、突然イッテツはウェンにキスをした。
「ん、ぁっ…んむ”ッッ♡…っ!」
「ち”、ゅッ、、…っふ、、♡ぁ、…む♡♡♡」
唇が触れた次の瞬間には生暖かい舌が入れられる。
「っ〜〜〜♡♡♡_____ぷ、はッ♡……………ちょっと……きゅーに…っ…!……………んん”ッ?!♡♡♡♡ち”、ゅるるるるるッッッッ♡♡♡」
激しく舌を吸われるキスにウェンの肩がはねる。
「ち”ゅッ♡♡♡____ぷはっ…………。ぁーあ、僕がずっと待ってるからって酷いなぁ。流石に怒るよ?」
「…っ、、はぁーッ///…、♡はぁーッ♡♡」
くっそー、やられた…。てゆーかテツってばキス慣れしてない?気持ち良……くはなかったけど!……うぅー///
「も、テツのばか!知らない!夜ご飯作ってあげないからね!」
「……良いよ。でもまだウェンくんといっぱいキスするから。あは、逃げないでね」
「…は、、ぁ?何言ってんの!今…」
顔を真っ赤にしながらウェンが怒ると、イッテツはロマンチックにもウェンの顎をくいっと持ち上げた。ウェンは不覚にもドキリとする。
「ぇ…え……?」
「こんな気持ちいい事知っちゃったんだから、やらないと損でしょ」
「はい、パスタね〜」
「ぅわーい!パスタだー!てか僕の分も作ってくれたんだ?」
「感謝してよね!」
あんな事があった後だったが、優しいウェンは結局イッテツに夕食を振る舞った。
トマトとひき肉のソースがたっぷりと絡まっているミートパスタをイッテツは美味しそうに頬張る。
「あ〜やっぱウェンくんの料理美味しいんだよなぁ。俺のお母さんになる才能があるね」
「毎回それ言うじゃん、気持ち悪っ!」
「だははっ笑!辛辣〜」
内心ドキドキしながらも夕食をイッテツと楽しんだ。途中でイッテツがミートーソースをこぼす。
「ちょっともー、次は気をつけなよ??」
「はは、っ…。ぁーー…本当にごめんなさい……」
白シャツを着ていたイッテツは、白い衣服に赤いミートソースをこぼすという大罪を犯したので流石に落ち込んだようだった。先程までの元気が嘘のように大人しくなる。
「はい。一応濡れたタオルで拭いたけどまた家で洗ってね〜」
テツとあのままの雰囲気だったらどうしようかと思ったけど、ソースこぼしたおかげでちょっと大人しくなったかな。このまま早く過ぎて
くれればいいんだけど……。
そんなウェンの思いがフラグになってしまうことが起きた。
「あ、ウェンくんの口の横にソースついてるよ」
「え、うそ?どこだろ…」
イッテツに指摘されたウェンは、近くにあった箱ティッシュから一枚紙を取ろうと手を伸ばした。それを何故かイッテツは止める。
ウェンは伸ばしていた手の上にイッテツの手が被さり困惑した。
「え、なに?紙取りたいんだけど_」
「僕が取ってあげる、じっとしてて」
イッテツはウェンに片手を重ねたまま、ウェンの頬にもう片方の手を伸ばした。
「いや、わざわざ手で取ってもらわなくて__も」
__ぺろっ
「ひゃっ、…?!///」
イッテツの顔が頬に近づいたと思えば、イッテツはウェンの頬を舐めた。
「はい、取れたよ」
「………ちょ…………はぁぁぁぁあ?!?!汗」
「いやいや!取れたよ、じゃないよぉ!なんできゅーに舐めるわけ??なんでそんな普通の顔できるんだよ!////」
「え、別に普通でしょ」
「……???」
頬についたソースを舌で舐めとることが普通?
そんな訳ないでしょ。テツってばどんな環境で今まで育ってきたわけ?
ありえないんだけど。
「ぁーもう!本当に意味分かんな_」
「あは笑ウェンくん顔真っ赤〜」
「…ッっ〜〜〜!!////そんなことないし!」
口調では怒りつつも顔は赤くなってしまっていたらしい。ウェンは図星をつかれて頬に手のひらを当てながら再び怒った。
イッテツはニヤニヤとウェンを見つめている。
「ごめんね、ウェンくん」
「もう謝られても許さないから__チュッ………は、?、……んっ、 ふ、、♡……」
「ちゅ、くっ……♡… んぁ”、、むっ♡…」
「んん”ッ……♡ っ…♡♡」
怒りをぶつけるウェンの口を封じるようにイッテツは優しく舌を絡めた。お互いの唾液が混ざり合う。
「ん、ッ…♡んんっ〜〜♡♡」
「____ぷ、はッ…♡……………………も、もうっ!終わり!!ご飯終わり!!!!はい!テツはお風呂入って!!!!」
「…あははっ笑じゃ、お先にね〜」
「っ………///」
またやられた…
「ウェンくんお先〜」
「温まった?次僕入ってくるから適当にくつろいでてね〜」
「はーい」
その後イッテツが風呂を済ませたのでウェンもゆっくり湯船につかり頭の中を整理することにした。
口の方まで湯船に浸かり、ぶくぶくと泡を立てた。さっきの光景を思い出す。浴室が静かな分、自分の心音がうるさく聞こえてきた。湯船に浸かり、体温が上がっているせいかもしれないが。
「…っ………また、ちゅーされちゃうのかな///」
予想か期待か、ウェンは無意識にそう呟いた。
そして、自分を落ち着かせてから浴室をでた。
風呂を出て髪を乾かせば、ベッドの上でウェンを待つイッテツの姿があった。スマホを眺めていたようだが、ウェンに気づくとスマホの電源を消して薄っすらと笑みを浮かべる。
ウェンは、まだうるさい心音に知らないふりをしながらベッドに上がりイッテツに近づいた。
「もう後は寝るだけだから」
「そうだね。………じゃあ寝る前に…」
「ウェンくんからキスして?僕の口に触れてくれるだけでいいからさ」
やはり、ウェンの予想通りイッテツはまたキスをねだってきた。そして恐らく…
「一回したら離さないくせに」
「かもね」
「っ……」
分かってるのに。今触れたらきっとさっきみたいにぐちゃぐちゃにされちゃうって。でも、僕もちゅーは気持ちいいって知っちゃったから。体が自然とテツに引き寄せられちゃう…。
「ちゅ、ッ…♡………__ん”ん〜〜ッ!♡♡」
結局ウェンが触れるだけのキスをすると、イッテツはそれを逃すまいとウェンの後頭部に手を添えて離さないようにした。
ウェンもそのままイッテツに身体を委ねてキスを続ける。
「ん、ッ………ぁむ”♡ちゅ、、♡ん”……、はぁっ…♡………は、ッ♡…………ち”ゅ…♡♡♡……」
一度唇を離してひと呼吸する。そして再びキスをした。
「っ、…ウェンくんさぁ……」
「ん、っ、……なにぃ?」
「勃っちゃってるけど、どういうことかなぁ?笑」
「…あっ、、!////や、見ないで……!!」
口の中が性感帯になりつつあるウェンは、キスが気持ちよくて勃ってしまった。イッテツに指摘されて、慌てて足を閉じる。
「キスそんなに気持ち良かったんだ?笑ならもっとしたいよね?」
「……っ」
「ね?………__ん”むっ?!」
珍しくウェンから強引にキスをした。イッテツは驚いてい目を見開いている。ウェンはもう本心をさらけ出すことにした。
「うん…僕、もっとちゅー………したい////」
「………はぁ”ーーー。悪いけど容赦しないから」
「…別にしなくていいよ。僕テツとチューするの好きだから」
「ふーん、そっか。なら…いっぱいしようね?」
「う、。うん」
あまりに可愛いウェンを前に、イッテツの理性はだんだんと崩されていった。恐らく今までで一番気持ちいいキスになるだろう。
「あはは笑すっかり僕ら、キスの虜になっちゃったね」
「テツのせいだから!///テツの方こそ責任、とってよね」
「うん、そんなもの喜んでするよ」
「………ばか//」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
終わり
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