2025.3.31
青目線
「きんさーん、もぉ僕どうしたらいいと思う…?」
「……また振られたの?」
「なんで…僕のなにがダメなの……」
「そのナニがダメなんでしょ。」
「そぉだけどぉ…どーしようもないじゃん…」
うだうだとしながら人の家に上がりこんできたや否や、ソファに崩れ落ちる。
こいつはまたもや彼女に振られたらしい。
どうせ今回の原因も彼のモノが大きいからだろうが、何度も振られてはその度にどうしたら抱かせてくれるのかと相談してくる。
「てかなんでいっつも俺なわけ?」
「きんさんもでかいじゃん。」
「えぇ……そんなだと思うけど…」
「でも僕らの中ではでかい方じゃん。」
「そうかぁ…?」
「そうだって、比べてみよ?」
なんなんだこの男子高生みたいな会話は、と思っていたら突然ベルトに手をかけられる。
「ちょっ!脱がそうとすんな!///」
「え?出さないと比べらんないじゃん。あ、自分で脱ぐ?」
「…ぶるっくも脱ぐんだよね?」
「うん、ちょっと待ってねぇ……」
かちゃかちゃと金属音を奏でる。
前をくつろがせ、恥ずかしがる様子もなく自身を取り出す。
「ほらきんさんも。」
「あぁもう、分かった分かった……」
「……これで満足…?」
「うーん……比べらんないからこっちきて。」
「…ぅわっ!」
「もっとこっち…ほら、僕より大きいって。」
腕を引かれバランスを崩した俺は、ソファに片足をつきなんとか倒れずにすんだ。戸惑っていたら、腰を引かれ彼の上に座るような体勢になってしまう。
大きな手で一緒くたに包まれる。
「ちょっと…これかなり恥ずいんだけど…////」
「…感じてる…?」
「はぁ!?そんなわけっない”っ!?」
「うわっ//これ結構くるなw」
「ばかっ!!動かすな”っ!」
「っ気持ちいい?」
「ん”なわけっなぃでしょ…///」
「でもきんさんの硬くなってるよw」
「うるさぃ”…///感じてないから///」
「……ふーん。そっか。」
「んぁっ♡……っ!?」
「……速い方が好き?」
平然とした様子で問いかけられる。手のスピードは緩めてくれない。
口を開けてしまったらまた声が出てしまいそうで左右に頭を振る。
「…喘ぎ声、もっと聴かせてよ。」
「ん”んっ♡やらぁ”っ……」
「ほら、気持ちよくなろ?」
反発すればさらにスピードを上げられる。
「ぶるっく…手、離してっ…でそう…///」
「いいよ、僕もでそう…//一緒にイこ?」
「ぁっ♡あっ♡だめっでちゃう”っ……///」
「僕もっ…でるっ///」
「やらっ!でるでるっ…〜〜ッ♡♡」
「ん”っ…ッッ♡」
2つの荒い呼吸音だけが響く部屋に、少しだけ冷静さが帰ってきた。
これ以上続けてはいけない。
彼の手に吐き出してしまった欲を拭うため、ティッシュを取りに彼の上から立ち退いた。
「もうっ終わりねっ……」
「やだ、足んない。きんさんも…まだほしいよね…?」
彼の上に連れ戻されてしまった。
さっきとは違う。
ぶるっくの顔が見えない。
「ねぇ!ほんっとうになにやってんの!?」
「……だめ?僕のこと嫌い?」
「いや、そーゆうわけじゃあ”♡…〜っ///」
「えっちな声もっと聴かせてよ。」
「ん”んっ…やだぁ…///」
「っかわいいね…きんとき……」
座っているところに確かに硬いものがある。出してから彼のモノは触っていないのに。
こんなの俺の姿を、俺の声を聴いて興奮しているようじゃないか。
「ねぇ、でるじゃなくてイクって言ってよ。」
「はぁ!?なんでっ!」
「だってそっちの方がえっちじゃん。友達の前で脱いじゃうえっちなきんさんにお似合いでしょ?♡」
「おまっ…!脱がしたのはぶるっくじゃんっ!」
「えぇ…結局自分で脱いだのに?」
えっちで悪い子だと責め立てるように首筋に歯を立てられる。ピリッとした痛みに腰が跳ねる。
「やばっ…でそぅ…///」
「…ん。」
「っ!?な、なんで!」
「ちゃんとイくって言ってよ。」
「言わないならイかせない。」
「グッ…///でるっ…////」
「はい。ちゃんと言わなきゃキツイのはきんさんだよ?」
射精感が強まると無意識でそう口走り、もうすぐのところで止められる。
もう男としてなんてどうでもいい。
出したい。
気持ちよくなりたい。
「ねぇっ…!ぶるっく…」
「ん?なぁに。」
「イキたぃ…ぶるっくの手でイかせて…///」
「!!えっちな子だね♡いいよイっちゃえ♡」
「あ”っまってぇ!?はやぃ”っ♡イくっぃ”っちゃっ…〜〜ッ♡♡」
何度も寸止めされ溜まった快楽が、白濁した色を持って流れ出る。
男ならイッた後、どれほど敏感になるか理解っているはずなのに……
「イ”ッてるってば!!でてる”の”ぉ♡てぇはなしてっ♡♡」
「とめてほしいの?ほんとーにぃ?」
「んぎっ…!?きとぉらめ”……〜〜っ♡♡」
「脚の痙攣すごっ♡きもちーねきんさん♡」
「ウグッ…♡♡フーッ♡フーッッ♡♡」
強制的に叩き込まれる快楽に耐えるため、力強く握りしめている彼の手を気にする余裕もなかった。
「イクの我慢しちゃだーめ♡」
「やめ”っ!?ぐりぐりやらっ♡とまっでっ♡とまってってばぁ♡♡」
「ここでやめても苦しいだけだよ?」
「いいからぁ”あ”!くる”っ…でちゃうの”っ!」
「きもちーでしょ?全部だそ♡」
「だめだめだめっ!!もぉでるの”っ!ぉ”しっこでちゃうからぁあ”あ”っ!!」
先端から勢いよくでた液体がぶるっくのズボンを濡らしていく。
こんな年にもなって漏らすなんてあり得ない。しかも友達の上で。友達の手の中で。
あぁ、最悪だ。
視界が滲む。
いけない。泣いちゃいけない。惨めに惨めを重ねるな。
「…もう満足でしょ……ごめん、風呂入ってきな。」
「待って、きんさん。」
「…なに……」
「僕のモノで喘がせたいんだけど……だめ?」
人から一方的に与えられる快楽がこんなにも気持ちが良いなんて知らなかった。
ほんの少し、本当に少しだけ。
どうなるか気になってしまった。
ずっと下から押しつけられていた彼のモノが与えてくれる快楽は、どれほど気持ちがいいのだろうかと思ってしまった。
「……痛く、しないなら…」
自分でも言えたのか分からないほど、小さな声を聞きとった彼にゆっくりと押し倒される。
俺が躊躇っていたことを簡単にやってのけてしまった。
ついに一線を踏み越えてしまった。
「やっときんさんを抱けるんだもん。絶対優しくする。」
そうして彼はキスをひとつ、鼻先に落とした。
もう元の関係には戻れない。
コメント
4件
コメント失礼致します 密かに拝見させていただいていたのですが、R書くの苦手な身からすると本当にお上手に書かれるなと思います…これからも頑張ってください
兜合わせって本当によくってぇ…全然動けなくってぇ… (brknやっぱ多いな…イイゾモットヤレ)