2025.4.7
青目線
もしかしたらいるかもしれないと、少しの望みを持ってワイテハウスの扉を開けた。
「お、いるじゃん。」
「よぉ。まぁちょっと、な……」
「…また寝てない?」
「…寝た……」
「いつ?何時間?」
「……5時間…」
「嘘つかないの。また隈酷くなってるよ。」
シャークんは不眠症だ。
かといって眠気を感じないわけではない。寂しがり屋な彼は、ひとり夢の世界へ行くことに恐怖を感じてしまう。運良く寝れても緊張状態では眠りが浅く、夢を見てすぐに起きる。
その繰り返し。
限界が近付いてくると、こうして誰かがいないかと助けを求めてワイテハウスにくる。
無意識で行なっていることらしいが、病院へ行くよりも俺らに助けを求めてくれるのが嬉しい。
「今日は予定ないし今から寝よっか。」
「……ん。」
コントローラーを扱っていた手を取り、寝室へと向かう。
このために置かれているベッド。
「…ねぇ、きんとき…」
「ん?なに?」
「…抱きしめて……いい?」
「うん、いーよ。」
先にシーツに身体を埋め、両手を広げると控えめに抱きついてくる。
「……シャークんあったかいね。なんか安心する。」
「っそーかよ…//」
赤い顔を隠すように俺の胸元へ埋もれていく。
彼も同じ気持ちになってくれているだろうか。寝るときに何かを抱きしめておかないと、不安で寝れないシャークん。
なんか小さな子供みたい。
「は…///子供扱いすんなよ…」
「え、声でてた?w」
少し不満気な彼といつものように他愛もない話をする。数分話すと会話のテンポがゆっくりになっていた。
「シャークん?」
「…ぅん…?」
「……寝ても大丈夫だよ。」
「…ん……」
「ひとりじゃないからね…おやすみ。」
翡翠が隠されるのを見届けて、思考を落とした。
沈んでいた意識が釣られる。
「…ん、?……あぁ、そっか…」
「トイレ……って、え?」
胴体に回された両手。
脚に絡みついた両脚。
「寝てんのにっ…ちからつよ……」
俺よりも細い腕のどこにそんな力があるのか。唯一自由のきく片手だけでは、抜け出せそうにない。
深い眠りについたシャークんは、十二分に睡眠が取れるまで何があろうとも起きない。だから誰かが一緒に寝るときは、いつも何もない日で複数人いるときだった。
こんなときのために。
「っ…ほんっとうにぃ…おきろよバカァ…」
彼の拘束から抜け出すことを何度も試したがダメだった。ここで漏らしてしまったらいけないと意識すればするほど、欲求が高まる。
「おねがいっ…おきてよ……」
身じろぎ。
挟み込まれている彼の脚が股を刺激する。
「ひぅっ!?ぁ”っ///……だ、めっ///」
「ぁっ//あっ…だめっとまってっ…」
「っねぇ!?おきて、よっ…//」
「もぉむりぃ…でるって…!」
ぐりゅっ…♡
「…んぁ”っ!?♡」
じわっ…
「だめだめだめっ…!でる…///」
「…んっ、やだ…でちゃ、ぅ…!」
じょわぁぁ…♡
「ぁ”っ…ぁっ……うそっやだっ…!」
「う”っ…ぐずっ……とまんな、ぃ”…」
じわじわと熱が広がり、ジャージに吸い込まれなかった分が、シャークんのスウェットに伝播する。
灰色をしたスウェットは濡れたところがわかりやすい。
「っごめ、ごめんなさぃ…」
羞恥心と申し訳なさから涙が出てくる。
ぐずぐずと鼻を鳴らしながら、二人の脚を濡らしていく。
ベッドに達しなかっただけまだマシか。
…いや、ダメだろ。
周りにはタオルはおろか、ティッシュさえない。シャークんが起きるまでこの状態でいなければいけない。
あぁ、もう。
全部シャークんのせいだ。
「……っww我慢できなかったね、きんとき。」
「起きッッ!?!ふざけんなばかっ!!!」
「一緒に風呂入る?w」
「はぁ”!?絶対入らない!!」
コメント
5件
sh攻め待ってましたー!!! ありがとうございます最高すぎます
おしがまもっと増えて欲しいですよね!それはそうと今回も神作品ですね😭