君が望むのはどっち?
らだ「俺は……」
エンド分岐1
ルート3 諦める
が選択されました。
……
それでは、
[壊れかけの世界線]へ
行ってらっしゃいませ。
ーーー
らだ「ピクトには悪いな」
ピクトに俺がゲイって知って、最後の瞬間まで居られなくなるのが嫌
この気持ちは墓まで持っていくとしよう
一緒に居れたら
一緒にご飯食べて
一緒に笑って
泣いて
叫んで
一緒に……
居れないから
此処からずっと出れないんだろ?
らだ「ッ!」
嫌な気分だ、
まるで、〈あの時〉の事を心では認めきれていないらしい
ーーー
親友「私ね、女の子に恋しちゃった!」
ある日の帰り道、親友が同性を好きになるのは当たり前かのように話してきた
らだ「いいんじゃない?どんな子?」
自分も同性愛はどちらかと言うといいと思ってる。
別に誰かを困らせるものでも無いし、外野がとやかく言う問題じゃない。
親友「……認めてくれるんだ」
だが、親友は外野の目がとても気になるようだった
らだ「もう告白したの?」
少し暗い雰囲気を払う為に相手のことを聞いてみた
親友「そりゃ!もうばっちり!」
その笑顔を俺“達”は
壊してしまったんだ
親友「らだ、私達って結ばれないのかな?」
それが、親友の最後の言葉だった
らだ「結ばれるよ、愛があったら」
どうしてそんなことを聞いたのか、そんなことを考えたら良かったのに
親友「……うん」
数日後
彼女たちは海に飛び込み死亡したらしい
事件性はなく、自殺をした模様。
また、遺書には
ピーポーン
らだ「……はーい」
親友のお母さん「これ、親友のあなた宛だって、」
…………………
らだへ
突然死んじゃってごめん、
本当はみんなに話すのが怖くて、2人で人目がない場所で、過ごそうよってなったんだけど、ほら、お金とか色々必要でしょ?
だから2人で死んで、天国で2人で暮らそうよって、
これまで沢山悩み聞いてくれてありがとう
“認めてくれてありがとう”
バイバイ
…………………
その時、俺は不甲斐なさで涙を流した
ある日、ピクトを好きになって
同じ運命を歩むのかもしれないって思ったら体が動かなくて
だから、俺は
ただ、怖いんだ
ーーー
ピク「テニス今日休みですよーどこ行くんですか〜(笑)」
すると、ピクトは駆け足でこちら側に来る
らだ「え?……あ、そっか、今日木曜か」
ピク「テニス部ってなんで木曜日が休みなんでしょうね」
らだ「……確かに区切りが悪いよな〜〜〜」
ピク「そうだ。らださん」
らだ「どうした?改まって」
ピク「その……」
数時間前
ーーーピクト視点
突然ですが!
ピク「らだ先輩に告白します!」
赤髪「まじか〜?」
ピク「断られたら…ァアア゛」
というのも
心の中
いや〜世界滅びるらしいわ(笑)
だから大好きな先輩に告白をしようと思います!
断られても一緒に仲良く死ぬから良いかな〜って
簡単に言うと当たって砕けろ精神ね
…でも……不安だ
ーーー友視点
赤髪(両片思いが、遂に恋人に!?)
「( *¯ ꒳¯*)んふふ」
頑張ってね ピクトさん
赤髪の友さんは
両片思いを知ってる。
腐男子じゃないよ?
ーーー
時は戻る
ピク「らださん」
らだ「?」
ピク「一緒にどこか行きません?」
らだ「え?」
らだ「じゃあ、水族館行きたい」
ピク「オケっす!じゃあ、〇時集合で!」
ピクトが元気よく手を振り別れる
らだ「こんなんじゃ諦めきれないじゃん」
土曜日
いつにもまして水族館は空いていた。
世界が終わるから、もっと遠くの都会で暮らして居るらしい
ここは、世界が終わる為、無料で開けている。
従業員が少ないから
餌体験という名で、餌代の1000円取ってるらしい。
ピク「なんかこういうの2人っきりって初めてっす」
らだ「……俺も」
なんだからだの様子がおかしい……
なんか、落ち込んでるような
よし!ここは!!!
らだ視点
らだ「あぁ゛〜本当……馬鹿だな」
今でも思い出してる。2人で一緒に逝っちゃって
もう、誰にも見られない場所にいるんだろ?なぁ?
世界が終わるなら、少しでもいいから
早くあきラ……(((
??「……先輩?」
ピク「らだ先輩?どうしたんすか?」
すると、ピクトがすぐそばに居て少しドキッっとする
ピク「……大丈夫ですか?世界が終わるの怖いですか?」
らだ「そういう訳では無いけど、」
ピク「けど?」
らだ「……いや、忘れてくれ」
らだ「……」
ピク「……はいこれ、クッキー。」
らだ「え?」
ピク「ほら、あそこの売店の横!」
ピクトはらだにできるだけ近くに寄り添う
らだ「……やっぱ、無理だわ」((ボソ
ピクト視点
回想ーーー
らだ先輩に振り向いてもらう為には何をしたらいいか
赤髪「え?無くていいんじゃ」
ピク「振り向いてもらう為ですよ?ちゃんと考えてくださいよ」
赤髪「……確かに?」
赤髪(もう振り向いてるんだけどなぁ(笑))
赤髪(んーらだが弱い事……)
赤髪「距離を詰める。……か、思い出になるなにかをプレゼントする」
ピク「!!!ありがとうございます!行ってきます!」
ダッダッダ……
赤髪「……え?!行っちゃった」
ーーー
どうよ!作戦成功じゃない?
少し照れてるし!
らだ「やっぱ、ーーだわ」
ピク「なんて言ったんですか?」
らだ「え?!……何でも?」
もう、夕方になり始めている。このまま解散したらきっと、もうチャンスは無いだろう。
だから
ピク「そうすか……」
ピク「俺はらだ先輩の事、好きっすよ?」
らだ「え?」
ピク「勿論、恋愛的な意味で。」
ピク「だから、付き合ってください」
あ〜言ってしまった……これから死ぬにしても、後何年この関係で居ればいい?
もし、本当に付き合えたら……なんて、考えない方が良かったのかな?
らだ「俺は……俺も好きだった」
らだ「でも、そんな事、ピクトの迷惑だって、言わなかった」
らだ「言ってくれてありがとう。」
ピク「じゃあ!」
らだ「一緒に居よう。一緒に死のう?」
ピク「え?」
らだ「……なーんてね?」
ピク「そうすよね。あはは……」
目が笑ってないよ
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500字どこ行った? A知らぬ