テラーノベル
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お肉を食べながら、私達は話しをする。
やっぱり、お腹が空いてるとイライラするのよね! 先ほどの険悪ムードはなりをひそめている。良かった、良かった。
「精霊から魔物になってしまった者達は、浄化魔法で精霊になれるって言うのは言ったっすよね。だからか、彼らは聖なる力に強く引かれる性質があるんすよ」
「そうなんだ――」
「僕はリサにむかってる魔物のスピードを調整して出来るだけ被害が少なくなるように、調整してたんすよ」
「どうやって?」
「それは、ヒミツっす」
重要なことは、まだ教えてくれないみたい。
食事を続けているスペードは、お肉ばかり狙っている。というか、男性陣はお肉しか食べていないんじゃ……。
野菜もしっかり摂らないと駄目ですよー!
「じゃあ、他に教えてくれることはないんですか?」
んー、と考えながらスペードは話す。
「そうっすねー。アリスト君か、ルード君の初恋相手でも――」
「何をバカなことを!」
ルードが立ち上がって抗議した。
「やだなー、冗談っすよ」
スペードは帽子を押さえて笑っている。ぶつぶつ言いながら、座り直すルードは少し顔が赤い。だから、本当にいるんだろうなと、想像がついた。
もう、たちが悪い……。でも、アリスの初恋――。
アリスは、黙々と食べ続けている。
そんなこと、言われたら、気になってしまうな。
「じゃあ、僕の初恋相手でも――」
いや、誰が得する話ですか。
「間に合ってます」
そう言うと、彼はえーっ! と言って、ちょっと哀しげにしていた。まさか、言いたかったんですか?
気がつけば、あれだけあった食材が綺麗になくなっていた。
どこに消えたんだろう…………。
ーーー
「次の国は土の精霊の国なんだけど、同じ場所にフロートソイル、アンダーソイル二つの国があるんだ」
「ん?」
「まあ、行けばわかるんだけど、精霊の場があるのはアンダーソイルの方なんだ」
「じゃあ、そっちに行けばいいのかな?」
よくはわからないけれど、行けばいいのよね。
「ここから、1日かかるから、またどこかで降りないといけないし、途中にある村で休ませてもらおうか」
「そうっすね、あそこならワイナリーがあるっすから美味しいお酒が飲めるっすよ」
「そうなんだ」
ブドウ畑とかがひろがってるのかな。お酒はそんなに得意じゃないけれど、作っている場所で飲むのってまた格別だったりするのかなぁ。
「二人はお酒は飲めるの?」
「うん、ボクは飲めるよ」
「私はすみませんが、飲めません……」
ルードは、お酒苦手なのかな? まあ、嫌なものは止めておいたほうがいいだろう。
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「それじゃあ、行こうか」
ピィーーー
二匹の背中に乗って、私達は空に飛び立つ。
緑色の光を、ルードの後ろに追加して。
コメント
1件
125話読んだよ〜!!🍖✨ 食事シーンのほっこりした空気がすごくいいね♡ ルードが立ち上がって抗議したとこ、ちょっと顔赤くしてて可愛すぎるでしょw スペードの「僕の初恋相手でも〜」に「間に合ってます」ってすかさず返すアリス、クールすぎて好き!!😂💕 次の土の国、ワイナリーあるっぽいしどんな景色か楽しみ!🍇 旅の温かさがじわじわ伝わってくる回だったよ〜🌸