テラーノベル
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会いたいって思うだけで、少しだけ怖くなる。
さっきまでの私は、もう君の前に戻らないつもりだった。
君を傷つけないために、離れることを選んだ。
それなのに。
君の顔を思い出すたびに、全部が揺らいでいく。
——やっぱり、間違っていたのかな。
スマホを握りしめる。
画面の中には、何度も開きかけたメッセージの下書き。
「会いたい」
「戻りたい」
たったそれだけなのに、送信ボタンが押せない。
君を巻き込みたくなかった。
これ以上、苦しませたくなかった。
なのに今は、私の方が苦しい。
——君の隣に、もう一度戻りたい。
その気持ちを、どうしても消せない。
窓の外を見る。
遠くで、夜が静かに広がっている。
「……明日、来てくれるかな」
小さく呟く。
その声が、届くはずもないのに。
それでも私は、少しだけ願ってしまう。
——もう一度だけ。
——君と、やり直したい。
もしそれが、最後になったとしても。
もう一度、君の隣にいられたなら。
それだけで、よかったのに。
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