お久しぶりです!絵音です。
書いていた作品が1つ没になってしまったので遅くなりました💦
この文章は以下の要素を含みます
・BL
・nmmn
・mtp(mtk×hrt)
・R18
・玩具
読み切りにしようと思ったんですが。5000字超えそうだったので2話構成になりました……
それではどうぞ!
Side hrt
静まり返っている部屋にぴちゃぴちゃという水音と嬌声が響き渡る。
「っあ……んッう‘’……」
「あっそこ……ッ、♡」
「んっ、いく………あ‘’ぁ‘’ッ~~♡♡」
びゅくっ、と白濁を吐き出す。
少し息を整えてから、録画停止ボタンを押す。
そして、自分の後孔に深く刺さっているバイブを引き抜いてから動画を確認する。
「……よし」
ボタンを押すとすぐに “投稿しました” と表示される。
すると次々と流れるいいねの通知。
_ 今日もすごく可愛いです
_ 自分で腰振ってるのヤバい……
_ エロすぎ、滅茶苦茶にしたい
付いた返信を読むとゾクゾクとした快感が背筋を走る。
また胎が疼き始め、ついさっきまで使っていたバイブを再度手に取る。
一通りやることを終えて部屋や道具を片付ける。
俺がやっているこれは、いわゆる裏垢。
いつだったかは忘れたけど、自分は女性側、つまり受けの方が好きだということに気づいてからというもの、自慰行為をする時はいつも後ろを使っている。
そして裏垢という存在を知り、不特定多数に見られる快感を知ってしまい
続けたらダメだと思っているのに辞められず、今に至る。
1度セフレなども考えたが、表舞台に立って活動をしている事もあってプライベートで会ったりはしない方がいいという結論に至った。
“好きな人は居ないのか?”
……まぁいるにはいる、が
俺の恋愛対象が男だという事を伝えたら絶対引かれるだろうし、何よりこの関係を壊したくなかった。
俺はずっとこのままなんだろうな。
今日も彼のことを考えては行き場の無い気持ちで酷く虚しくなる。
もう考えたくないし、ベッドに入って眠りについた。
Side mtk
今日は久しぶりに仕事が休みの日。
しかもなんと2日連続でフリーなのだ。
家でゴロゴロと休日を満喫していると良い考えが思いつき、勢いよく起き上がる。
そのままメッセージアプリをタップして適当に文章を打ち込み、送信ボタンを押す。
“ねえ若井今日暇ーー?”
すぐに既読がつく。
“暇〜”
よし、と心の中でガッツポーズする。
“じゃ家行っていい?”
“いいよ”
二つ返事で了承される。
「よっしゃ!」
“じゃ今から出るね”
“おっけ”
嬉しさで胸が弾む。
休日だがメイクしておいて良かった。早く出られる。
急いで鏡で身なりを整えてから上着を着て、上機嫌で家を出た。
Side hrt
現在の時刻は午後2時。
突然元貴からメッセージが来たと思えば家行っていい?との事。
もちろん、そんなの断るわけないだろう。
すると自分の口角が自然に上がっている事に気づく。
……ああ、だめだ。この気持ちは諦めると決めたじゃないか。
中学時代からの親友かつ最高の仲間。
この関係で満足できる、そうだろ?
何度も自分自身に言い聞かせる。
「……はあ」
重たい溜息をつく。
これからせっかく元貴が来ると言うのにこんなに落ち込んでいてはダメだ。脳を切り替えよう。
さっきも裏垢に投稿する用に自慰の動画を撮影して寝室を汚してしまったから 、片付けなきゃな。
Side mtk
駅から降りて適当にタクシーを捕まえ、若井の家に到着した。
真っ暗なスマホの画面に映った自分の見た目を確認する。
前髪を少し手で整えてから、スマホをしまってインターホンを押した。
パタパタと歩く音が聞こえた後、ガチャ、とすぐにドアが空いた。
「いらっしゃい」
にこ、とはにかむ若井の笑顔が愛おしくて、つられて自分も笑顔になってしまう。
「お邪魔します」
一言そう言って家の中に入っていく。
「上着ちょうだい」
若井に着ていたジャンバーを渡すと、丁寧にハンガーにかけてくれた。
サラッとこういう事をする所ほんとにさあ……
すう、と息を吸うと若井の匂いがする。
いい匂い……
なんてぼーっとしていると若井に声を掛けられる。
「で?今日は何しに来たの?」
「え、いや会いたかったから来たんだけど」
……は、何言ってるんだ俺、こんな彼女みたいな台詞。
絶対引かれ───────
「……へ」
豆鉄砲を喰らった鳩のような顔でポカーンとしている若井。
やべ。
「…うそうそ!〜ただ暇だっただけだよ笑」
「……っあは、そうだよね、びっくりした」
「取り敢えずギターでも弾こ」
「いいよ」
気を紛らわすようにそこから俺たちはぶっ通しでギターを鳴らし続けた。
「ふ~弾いたねえ」
「いやあ楽しかった」
「俺適当に夜飯注文してくる」
そう言って若井は部屋から出ていった。
1人になった途端、大きな溜め息をつく。
「やばすぎ………」
つい口に出てしまう。それもそうだ。
ここ4時間程ずっと、腕同士が触れるくらい近距離で密着していたのだから。
手で髪の毛を掻きあげる仕草や、迷っている時に唇をフニフニと触る癖、
時々若井の口から漏れる吐息の威力が強すぎて、気を抜いたらすぐ勃ってしまいそうで、自身を抑え込むのに必死だった。
まあ全部若井がエロいのが悪いんだけど。
なんて考えているとすぐ若井が帰ってきた。
「お待たせー頼んどいた」
「お、ナイスー」
「じゃそろそろリビング戻ろっか」
「うぃー」
平静を装うんだ。ただの仕事仲間で幼馴染ってだけ。
そうだ落ち着け……深く深呼吸をして俺もリビングへと向かった。
Side hrt
U●ERが来るまでの間、俺たちはテーブルでスマホやテレビ見ていた。
目の前の元貴はなにか真剣な表情でスマホと睨めっこをしている。
なのにその容姿が美しくてつい魅入ってしまう。
……まあ俺の恋愛対象が男で、元貴のことが好きなんて言ったら
離れていっちゃうんだろうな、
勝手に悲しくなって、手元に目線を落とす。
その時視線を感じた気もするが深く考えないことにした。
Side mtk
夜飯が届き、2人で手を合わせる。
「いただきます」
「っただきまーす」
「え、ハンバーグうま」
「この店のやつんまいね」
目を輝かせながらもぐもぐ咀嚼する彼がどうしようもなく可愛い。
そんなことを考えていたらお互いあっという間に食べ終わってしまった。
「ごちそーさま」
「おいしかったね」
にこ、と笑ってみせると視線を逸らされる。
そんなに変な顔だったか?
「……ねえ、今日泊まってく?」
「え、いいの?」
「ぁ、でも荷物なんも持ってきてないんだけど」
「全部俺の貸すよ」
いいいいいんですか、そんな
「若井はいいの?」
「別に?元貴だし」
何それ。ずるすぎ
「…ありがと」
「?じゃ俺風呂入ってくる」
「はーい」
Side hrt
「誘ってしまった……」
諦めたはずなんだけどな、
ぽつりと呟いた言葉が風呂場に響きわたる。
本当に俺は諦めが悪いんだな、とつくづく思う。
“おいしかったね”
反則級の笑顔に言葉が出なかった。不審に思われただろうな
ふと下半身を見るとゆるゆると勃ち上がってきた自分のモノがあった。
元貴のことを考えるだけでいつもこれだ。
適当にボディーソープを手に出し、後孔にいれる。
「…っ、あ”」
くちゅくちゅと厭らしい音が鳴る。
「そこ…ッ”♡あ”、ん”」
リビングには元貴が居るから、必死で声を抑える。
「も”とき…ッんぅ”〜〜〜〜〜♡」
はあはあと肩で息をする。
…俺何してんだろ
諦めきれずに相手の事を思って致すとか終わってるだろ。
「もう出よ…」
シャワーを終えて適当に服を着て髪も乾かす。
ドライヤーをあてながらリビングに顔を出した。
「元貴入っていいよ」
「お、ありがと」
脱衣所に元貴がやってくる。
話すこともないから沈黙が流れる。
カチャ、と元貴が風呂場に入っていく。
時々鼻歌が聞こえてきてとても愛らしい。
ずっと聞いていたいけど髪も乾かし終わってしまったし、リビングのソファーで適当に𝕏を見る。
裏垢の通知が溜まっていたが面倒だからそのままにする。
_ 抱きたい
_ オフでは会えないの?
投稿についた返信を見てもどうも思わない。
好きでやっている筈なのに、今みたいに何故か心に穴が空いたような感情になる時がある。馬鹿らしい。
遠くで鳴っていたドライヤーの音が止まり、元貴がリビングに入ってくる。
「若井やっぱ服でかいって」
声のした方を見ると若干不服そうな表情をした元貴が立っていた。
確かにブカブカで萌え袖みたいになっている。
「はは、いいんじゃない?それはそれで。」
「ねえバカにしてるよね」
はは、と笑い合う。
少し気持ちが軽くなった気がした。
「んも〜……」
そう言いながらスマホを手に取った元貴が近くやってくる。
ソファーまで来たと思えば、ゼロ距離で隣に座ってきた。
ふわ、と元貴の匂いがする。
この匂いはどこか安心できて心地がいい。
「ねむ……」
コクコク頭を揺らしながら睡魔と戦っていると、元貴の優しい声が聞こえる。
「後で起こしてあげるから寝てていいよ?」
全身が包み込まれるような低音。オフの声すきだ……
そんなことを考えながら俺は意識を手放した。
Side mtk
いやいやいやいや。寝てもいいよとは言いましたけど。
肩に頭が……………
ああああ破壊力が
これ下手したら気を抜くと勃つぞ?
自分自身と戦っていると若井のスマホがピロン、と鳴る。
?なんだろ
下心とかは決して無い。
ただ気になっただけ。
電源を入れると𝕏の通知が大量に入っていた。
「ええ何この量……」
パスワードは設定されていないのか通知を開くとすぐアプリに飛んだ。不用心なやつ。
通知欄を見ると指が止まった。
「……何、これ。」
大量のいいねの通知と、返信の通知。
その内容はかなり際どいもので、一瞬セクハラを疑った。
が、その疑いは悪い方向へ晴れた。
返信の通知ボタンを押すと、若井が投稿したと思われる動画へ飛んだ。
その動画にはは、若井自身が自分の孔に玩具を挿れて致している様子が映っていた。
顔は写っていないが、指の形や体つきからほぼ本人で間違いないだろう。
アカウントに飛んでみるとこれだけでなく他にも沢山の動画が。そしてその動画の殆どには、ほかの裏垢だと思われるアカウント達から沢山返信がついていた。
俺は怒りを覚えた。
こんなエロい姿を何処の馬の骨かも知らない奴らに見せびらかしているって?
許せない。こんな若井の姿を見られるのは俺だけでいい。
まだ俺の肩ですよすよと寝ている若井を起こして本人から話を聞くとするか。
コメント
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ぐ ふ 、 神 、
めちゃくちゃ好きです〜🥲他の作品も頑張ってください🙌🏻🎀
わぁぁ凄い好きです…!! 2人とも両想いなのに一歩踏み出せない感じなのが可愛いと思っていたら最後の大森さん…!!! 最高すぎて全部持ってかれました…