フィンとの遊びで罰ゲームで女装をする事になってしまったマッシュ。
「よりによってお前かよ」
と大笑いしながらマッシュを指差すドット、マッシュを心配するフィン、内心嬉しがっているレモン、特になんとも思っていないランス。
「僕が女装、、」
「い、嫌なら無理やりやらなくてもいいんだよ」
フィンは、下を向いているマッシュの顔を覗き込んで心配の声をかける。
「なんだか楽しそうだし大丈夫」
予想外の言葉に全員驚く。流石のマッシュでも嫌がるだろうと思っていたが、楽しそうと聞けて安心した人もいれば余計心配する人もいた。
「そんじゃあ早速やるか!」
本人より楽しそうなドットが先陣を切って床屋にマッシュを引っ張っていく。
床屋に入り、すぐさまエクステを付けるよう頼むとすんなりと許可してくれた。
「大人しくしとけよ!マッシュ」
「では、やっていきますね〜」
マッシュの髪の毛を丁寧に扱い始める美容師。このように丁寧に髪を扱われたことが無いマッシュは少し不思議な感覚だった。
「お客さん髪の毛さらさらですね。とってもお顔立ちが良いのでエクステが似合うと思いますよ」
面と向かって褒められることに慣れていないマッシュは頬を赤く染めた。
「できましたよ」
1時間ほどかけて付けたエクステはマッシュの地髪と綺麗に馴染んでいた。ロングヘアになったマッシュは一気に女らしい雰囲気になった。変わったマッシュの姿を見て全員驚き、言葉が出なかった。予想以上の可愛さでドットは思わず「可愛いな」と声に出してしまう。
「似合ってるねマッシュくん」
「可愛いですよ〜!」
「女に見えるな」
みんなに女装を褒められて悪い気はしない。むしろ嬉しかった。
「次は…なんだ?」
1番楽しんでいるが、ドットは何をすればいいかあまり分からなかった。
「次はお化粧ですよぉ!」
キラキラとした瞳でレモンが言う。
「化粧…化粧か!よし行くぞ!」
俺は元から分かっていた。のような雰囲気を出し、また先陣を切ってフルメイク屋に行く。エクステだけで女性らしくなったマッシュを見てすれ違う人は「あの子可愛い」などを言い、マッシュに声をかけようとするがランスの無言の圧ですぐに逃げていく。
「こいつに化粧を頼みたいのだが」
今度はランスが頼むと、店員はランスの顔を見て頬を赤く染めながら「もちろんです!」と答えた。それを見ていたドットは凶暴な犬のような目を向けランスに喧嘩を吹っかける。咄嗟にフィンがドットを止めると、ドットはランスに中指を立てた。だが、ランスはその行動を流す。
「お客さん元々の顔立ちがお綺麗なのでお化粧が似合うと思いますよ」
床屋の店員と同じようなことを言われ、マッシュはまた少し頬を赤く染めた。初めての感覚に顔がむず痒くなり、ブラシやパフが触れる度に首がぞわぞわする。段々と仕上がっていくメイクにレモンは興味津々でマッシュをずっと見ていた。
(マッシュくんの女の子バージョンも可愛いですね)
「終わりました!目開けて大丈夫ですよ」
店員の言葉でゆっくりと目を開ける。そこには自分とは思えない姿があった。
「これ…僕?」
なにか仮面を付けられたのではないかと疑うマッシュ。すっかり女性らしくなったマッシュを見て全員その姿に感心した。
「マッシュくん可愛いですよ!!」
「ありがとう」
「そんじゃあ最後は服だな」
ドットはマッシュを引き連れて店を飛び出る。ロングヘアに似合う服がいまいち分からないドットは適当にレディースの服が売っている店を探す。店に向かっている途中、ある事を思いつくドット。
「なぁ、マッシュお前メイド服着ろよ!」
「め、いど服?」
それを聞いたレモンは1人で大きな声をあげる。フィンはレモンを落ち着かせながら「流石にそれは…」と止めに入る。メイド服にも興味が無いランスは妹の写真を見ていた。
「大丈夫だよフィンくん。」
「マッシュが大丈夫って言ってんだ!よし行くぞ!」
「本当!??マッシュくん」
「うん。別に悪い気はしてないよ」
「そ、そっか」
結局メイド服を着ることになったマッシュ。
「メイド服って何処に売ってんだ?」
ショッピングモールに来た5人だが、メイド服等が売っている店があるのかもどうか分からないまま服を探しに来た。
「とりあえず、可愛い服があるとこに行ってみ、、」
「私知ってますよ!売ってる所!」
張り切ってドヤ顔で言うレモン。「私について来てください!」と走り出す。4人はレモンから離れないようすぐさま追いかける。
「ここです!」
着いた場所はいかにも男は入るなというオーラを放つ女性専用の服売り場。フィンは瞬時に理解した。「ここは絶対に僕達は入っちゃだめ」だと。それに気付かないドットは店の中にずかずかと入ろうとする。
「ドット、お前は入るな。」
ランスはドットの肩を掴み歩くのを止めた。「なんでだよ」と理解が出来ずにランスの手を振りほどこうとする。
「いいから入るな。レモン、マッシュと2人だけで行け」
「ふ、2人だけ!?それってつまり…デートってことですよねきゃぁぁ!」
なんだかよく分からないが1人で舞い上がっているレモン。
「マッシュくん〜早く行きましょう!」
ご機嫌な様子でマッシュの腕を引っ張って店の中へと入っていった。
数十分後、2人が大荷物を抱え戻ってくる。
「うげ、なんだよその大量の服」
「いっぱい買っちゃいました〜」
えへへと笑うレモンを見て、ドットは心の中で結婚しようと思った。
「寮に戻って着替えましょう!」
寮に戻ってきた5人は302号室でわいわいと騒ぎながらマッシュにメイド服を着させる。
「これ着づらいんだけど」
筋肉質はマッシュにはメイド服はきついだろうが、見た目はそれなりに馴染んでいた。ようやく完璧に女装したマッシュ。
「今日1日メイド服だな」
「りょ」
「い、意外としっかり馴染んでるし…」
すると扉が開く音が聞こえた。
「マッシュはいるか」
302号室に入ってきたのはレインだった。女装したマッシュを見て1度口が止まる。レインと目が合うとマッシュは顔を真っ赤に染めた。レインにだけは見られたくなかったと思っていたマッシュだが、こんなにも早く見られてしまった。
「そいつは誰だ」
女装したマッシュということに気付いていない様子のレインは5人で何をしているんだと怪しく思った。自分だと気付いていない様子にマッシュは安心するが、その安心も一瞬で無くなった。
「こ、これはマッシュくんだよ!兄様!」
「…これがマッシュだと?」
「え、はははははい」
見られたことと自分だと分かられた恥ずかしさでメイド服を今すぐに脱ぎたいと感じる。
「そうか、マッシュか。お前に用事があったのだがその格好ではまともに外も歩けないだろう。 手間をかけるが、マッシュ以外はここから出ていってくれ。」
レインの言うことには逆らえない4人は大人しく部屋から出ていく。2人きりになった部屋で沈黙が続く。
「マッシュ」
「ははははい」
「悪い」
「え?」
マッシュの視界が歪む。どさっと音がしたと思えばレインに押し倒されていた。
「れれれれれれレインくん」
「お前が悪い。こんな格好しやがって、、おかげで理性がぶっ飛んだんだが?」
「あばばばばば」
これはまずいと察したマッシュはもう逃げれない状態になっていた。
「わぷ」
突然レインにキスをされる。キスは徐々に深くなっていく。
「ん、んぐっ…っ、//」
無理やり口をこじ開けられ、舌を入れる。
「ふぁ、んんんっ、!//」
息が苦しくなってきたマッシュは口を離そうと顔を動かすがキスの方が深く、離せる気がしない。レインはキスが上手いため、マッシュはキスだけでとろとろになってしまう。上顎を舐め、舌を吸うとマッシュに快感の波が押し寄せてくる。
「はふ、、んっ…//」
ようやく口を離すレイン。マッシュは酸素を取り込もうと息を切らす。エクステをさらりと撫で、髪にキスをする。メイド服をゆっくり脱がすその光景に興奮する。ちらりと見える筋肉質で白い肌は自分のものだと改めて感じる。
「お前のこの格好を誰かに見られたと思うだけで俺は頭がおかしくなりそうだ」
いつもより甘い視線を寄越すレイン。首筋に小さな薔薇を咲かせる。
「あぅ、、」
もう一度深いキスが落ちてくる。全身に力が入らなくなってきたマッシュはレインに身を任せる。
「今日は寝かせねぇ。お前が泣いてもトんでも朝まで抱き続ける。その覚悟はできてんだろうな?」
自分の舌をぺろりと舐め、レインはマッシュの白い肌に歯を立てた。
コメント
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ぐ腐腐腐腐腐!
おっふ( ˆᴘˆ )すんげえこういう好き
主様の才能とレイマシュは、 控えめに言って最高すぎる。 天才でしょうか⁈ 参考にさせていただきたい! ランドドとかも、できますか?