オリジナル暗黒童話
私だけのお兄ちゃん、、、
ある町に親のいない二人の兄弟、兄のグランツ、妹のグランの二人がいた
二人は大の仲良しで、兄が17、妹が11になるまでは一度も喧嘩をしたことがなかった
だが、ある日、兄のグランツが城の姫との婚約が決まった
もちろん兄が城に行くことになった
妹を城にあげてもよかったが、急な環境変化で妹に負担させたくないとグランツはグランを親戚の家に預けることにした
城の姫をアリスと言う、アリスは妹のことが気がかりで、とても心配していた、何度もグランツに妹を連れてくるように言ったが、グランツは首を横に振るばかり
アリスはとても優しく、とても素直で、困っている子がいるとほっておけない性格だ、
グランツは、なぜか妹を親戚の家にあづけずに城にいさせることを頑なに許してくれない、
グランにそのことを伝えると、兄と離れることがとても嫌なようで、兄に泣きついていた、アリスはその光景を見て、グランツにこういった
「お城へ、連れて行くのが嫌なのでしたら、頻繁にグランに会いに行けばいいですよ。お城への出入りは本当は簡単に出入りできるものではありませんが、、、私が許可しましょう!」
そう言うと妹は喜んだ、アリスに感謝を伝えてくれた
そして少したち、二人は婚約した、とても華やかな結婚式で、そこにグランも来ていた。
「お姉ちゃんとっても綺麗!」
「ありがとう!」
「私もいつか着てみたい!」
「結婚したら着れるわよ、なんなら私のこの服をいまあげるわ」
「ほんと!?、いいの!!」
「ええ、貴方もあと7年もしたら、いい人と巡り合って結婚するのよ、私も貴方の式に参加するわ」
そんな会話を交わしていたらグランツが来た
グランは駆け寄って、さっきの会話の内容を話していた
「よかったな、お前はどんな人と結婚したい?」
「うーん、お兄ちゃんがいい!」
「そうか、じゃあ俺はグランとアリスの二人の可愛い嫁ができるのか、楽しみだ」
と、言ったアリスは照れていて、グランはとても嬉しそうだ、その光景はとても微笑ましかった
月日は1年、、、2年、、、3年と経ってあっという間に7年過ぎて行った、グランはもう18歳、結婚できる年になった、
だが、2年前から、兄はグランのいる親戚の家に来なくなっていた、
2年前、、、
グランツとアリスが婚約して、5年が過ぎた時、グランツが急に倒れた、
倒れた原因は病気、治し用のない病気だった、命は持って一ヵ月、早くて1週間だった
アリスはひどく落ち込んだ、悲しくもなった、でも一番気がかりだったのはグランだった
兄がもうすぐ亡くなることをグランは知らない、アリスはグランツに伝えてくると言ったが止められた、心配させたくないそうだ
グランが可哀想だと思いつつも、アリスはグランツに従うことにした
だから、今のグランは兄が亡くなっていることを知らない、二年間なにも知らされずグランはいた
そして、グランツとアリスが結婚式を挙げた日、グランはアリスからもらったドレスを来て城に向かう
城の前には門番がいる、
「そこのお方、この城に何か御用がございますか?」
「ええ、婚約者に会いに来たの」
「貴方とのご婚約を約束されている方はこの城にはおりません」
「なんで、、、私の兄がいるはずよ、、、」
グランは腰から何かを出した
剣だ、、、
グランはその剣で門番を切りつけた胴から脇に斜めに切りつけた、そこから大量の血が溢れ出し、グランの真っ白なドレスについて赤くなった
もう一人の門番も同じように切り付ける叫び声と共に、周りから人がはけていく、その叫び声を気がつけた他の兵たちが集まったが、グランはそこにはいなかった
グランは幼い頃、グランツに内緒でアリスから誘われて、裏の入り口から参入することに成功した
裏口を通って出たところに螺旋階段がある、そこを通っていけば、一気に城の頂上まで辿ることができる
そして最上階の右の一番奥の部屋がアリスの部屋、反対側グランツの部屋となっていた
まず初めにグランツの部屋に入った、グランは兄がいることを期待した、だが、そこの部屋には誰もおらず家具もひとつもない、
「は?」
グランは咄嗟に声が出た
グランは部屋を間違えたと思い、反対側の部屋へ行く、そこには騒ぎを心配している一人の女の人の姿があった
それはアリスだった、
「アリスちゃん!」
「!、その声は、、、グランちゃ、、、」
アリスがグランの名前を呼ぼうとしたその時、アリスの目には、血のついたドレス姿のグランの姿が目に飛び込んできた
アリスは恐怖のあまり、声を出せなくなってしまっている、するとグランはこのようなことを言い出す
「ねぇねぇ、これ、7年前にアリスちゃんからもらったものなの!私、もう18歳になったから、お嫁に来たの!、ねぇ!お兄ちゃんはどこにいるの?」
アリスは固まる、どうしていいのか分からず俯いたままでいる
「ねぇ、、、なんで答えてくれないの、、、?」
するとアリスは部屋のはじの真ん中にある四角いものを指差した、それはグランツの遺影があった、この城の代々の城主の遺影を飾っているところだ
「あ、あれはね、、、今までこのお城の城主を務めていた方が亡くなられたひとの絵が飾られるの、、、」
「うそ、、、お兄ちゃんにそっくりな人がいる、、、」
「グランツよ、、、」
その言葉を聞いてグランの目から涙が落ちてくる、グランは大泣きだった
「どうして、、、どうして私に伝えてくれなかったの!!!!」
「グランツから言うなって言われていたの、、、」
「なんでよ!貴方だけ幸せになって、、、ずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるい」
グランはそう叫んでいた、
「殺してやる!貴方だけ!どうして貴方だけ!ひどい殺し方をしてやる!舌を切り落として!内臓を引きずり出して!目玉もえぐってやる!四肢も切り落として、見せ物にしてやる!」
城中を探し回っていた、兵が皆集まり、そこには血まみれの二十歳にも満たない少女とバラバラにされた女王陛下の死体があった、、、
そして、グランは最後に一言
「お兄ちゃんと同じところへ、」
そう言って彼女は自分の喉を切った
コメント
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わが友よすごい怖い話作ったじゃんか!いいなー私もそうゆうと出そっかな🤔💭
怖い…
すんげぇ…