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2話目 、
1話 読んでくれて ありがとう ー 。
1話に 書くの 忘れてたけど 竜蘭 。本編 どぞ、
ガチャ 、
竜胆 「 行ってきます、」
蘭 「 応 ~ 」
竜胆 「 兄貴も早く来いよな 」
蘭 「んー、午後から行くよ 」
竜胆 「 はいはい、」
兄貴と俺は、いつも別々に登校している。兄貴はいつも午後からの登校だ。めんどくさいらしい。
俺はいつも通り、見慣れた道、年中咲いている木々に囲まれながら登校する。
いつになったら兄貴も一緒に朝から登校できるのだろうか?正直、兄貴が学校に居ないとつまらない。だから朝から一緒に登校したくて、最初の方は誘っていた。
けれど、だんだん 行かない とか あとで とか さっきみたいに 午後から とかしか言わなくなり、俺も呆れたのか誘わなくなって、どうせ来ないだろ。と錯覚していた。
キャー !
昼休み、甲高い叫び声と共に 下駄箱に集っている女子を見かける。
兄貴が来たようだ。
これはいつもの事であり、ニコニコしながら兄貴は靴を履き替える。弟の分際である俺は、他の女子らに囲まれることなど無かった。あるとすれば、兄貴と一緒に歩いている時のみ。
女子にキャーキャー言われたい訳でもなく、人気で囲まれたい訳でもない。
たけど、、兄貴が羨ましかった。
確実に俺の方がいい生活を送っているし、成績だって良い方なのに、そして1つしか年が変わらないのに、どうしてそんなに違うのだろうか?
神様は不公平だ。と言っても過言ではなさそうだ。
蘭 「 竜胆は ~ ? 」
女 「 竜胆くんなら、さっきまでそこに…」
竜胆 「 ( やべっ ) 」
女が指を指した先には、俺がいた。何だか、俺が兄貴を迎えに来たみたいで、俺も女共と同類で ファンみたいで、恥ずかしくなった反面、逃げ出したかった。
蘭 「 り〜んど、わざわざ兄ちゃんの所まで来るなんて、珍しいなぁ 」
竜胆 「 た、たまたま通っただけだよ !」
蘭 「 .. ? 、ふーん 」
一瞬首を傾げ、不思議そうに俺を見つめると、肩をぽんぽん と叩いてきた。
蘭 「 竜胆、帰ったらどっか飯よろーぜ?」
竜胆 「 は?、俺今日部活なんだけど」
蘭 「えー、そんなん休んじまえよ」
竜胆 「… 」
物凄く腹が立った。ろくに学校に来て授業受けてない兄貴に、そんな事言われる筋合いがない。真面目に、頑張って部活をやろうとしている弟に、なぜそんなことを言ってくるのか。と自分の兄貴が馬鹿らしくなって、恥ずかしい兄を持った。と悟った。
蘭 「 りんどー? 」
竜胆 「… 何? 」
蘭 「 え、どした?怖いよ? 」
竜胆 「 兄貴には関係ねぇよ、! 」
蘭 「 はっ、ちょ! 」
思ったより力が出た。兄貴を突き飛ばし、足早にこの場を去る。兄貴なんて嫌いだ。
初めからそうだった。兄貴の事、俺はよく思ってなかった、何するにも兄貴、兄貴、兄貴って全部兄貴優先で、兄貴がやりたい事しかやらない。俺のやりたい事など、誰も応援してくれない。それに誇らしくしている兄貴が憎らしくて、今まで生きてきた。
蘭 「 竜胆 ~ ? 、悪かったってばー 」
蘭 「 おーい、竜胆? いつまで隠れんぼしてんのー?、ごめんってー 」
やる気のない。そんな声が聞こえる。
俺の事などどうでも良いのだろう。今は憎くて悔しくて、そんな兄貴が嫌いだ。
竜胆 「 ….. 」
蘭 「 でー、何? いきなり逃げ出して。いきなり怒り出して。」
竜胆 「 ….に…….、、」
蘭 「 あ? 何?」
竜胆 「 兄貴に..言われる筋合いない」
蘭 「 は? 」
竜胆 「 ッ、学校もろくに行かねぇで、俺よりくだらなくてだらしない生活して!そんでもって学校ではみんなにかっこいいだの、イケメンだのって女こぞって兄貴兄貴って!!
俺は何のためにいるんだよ、兄貴を際立たせる為か?、俺にだってやりたいことあるし!、それにっ…!」
違う。
そんなの違う。
本当は 兄貴の事羨ましいとか 俺はいらない存在だとか そんなこと、思ってない
まって
違う 、 違う 、 違う !
蘭 「 、っ…. 」 ポロポロ
竜胆 「 え、、?」
声に出していることと、頭の中での思いは全て違った。違う って何回も繰り返して思っても口は止まらなかった。
自分の感情的な口調が収まったのは、目の前から聞こえる鼻のすすり音、たまに聞こえる息の荒くなる声。
咄嗟に目の前を見てみると、そこには涙を流し、座り込んだ兄貴だった。
竜胆 「 兄貴、、?」
蘭 「 、はぁっ、…. ん、グスッ 、」
竜胆 「 兄貴… ごめ、俺………」
蘭 「 ははっ、笑 ううん 大丈夫、ごめんな、こんな兄貴で、」 ニコッ
竜胆 「 兄貴っ、」
目が充血している。そんな目で俺に微笑みかけた。兄貴は、何がしたいのだろう?俺は今、実の兄貴に向かって、酷い事をかけたのに。
どうしてなのだろうか?
そうか。そんなこと思ってたんだな。そりゃそうか。笑
実の弟から放たれた言葉は俺に刺さった。どれだけ俺のことを憎んで、悔やんできたか、ようやくわかった気がした。
俺は、竜胆が好きだ。
2年前、俺と竜胆の関係は深くなった。親元を離れ、兄弟揃って同じ家に住んで、生活して、やっと、やっと竜胆は俺の事だけ見てくれる。そう思ってた。
ある日、竜胆が女を連れて家に帰ってきた。その日は竜胆と出かける予定を入れていた。一緒に映画行こうと話していた。俺は楽しみにしていて、るんるんで準備しているところだった。
竜胆 「 ぁ、兄貴.. 、俺の 彼女 なんだけど..、今日、デート入っちゃって、、埋め合わせするから…. 」
持っていたドライヤーを、落としてしまった。片思い ってことを忘れて、叶わない片思いってことを忘れていた。
その日から、俺は日常生活が竜胆と一緒にできればいい。それだけでいい。
そう思うようになった。
でも、今は、そんな愛しい竜胆に、本音を言われて、我ながらショックを受けた。
竜胆の言ってることは正しいし、間違ってない。その通りだから、何も言えない。こんな弱っちぃ兄貴だってこと知ったら、竜胆はどういう反応するんだろうか?
蘭 「 はぁ、__ 」
ため息をつく。
竜胆 「 兄貴、、 」
「 俺 兄貴の事 、 、
第2話 「実の兄弟は 問題ばかり 」
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