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うわ、まさかの展開!酔っ払って弱ってる社長を心配して助けたら、いきなりキスって…。めっちゃドキドキしたわ。普段は強そうな社長が仕事で挫折してるところにグッときたし、主人公の優しさに漬け込むような感じがまた罪深い…。禁断の恋の始まりって感じで、次が気になりすぎる!
──春樹との付き合いが戻って、数ヵ月余りが過ぎた。
まだ喧嘩をしたりすることはあったけれど、これからはお互いに悪いところを直して軌道修正をしていけたら、将来的には結婚もありそうな気になってきていた。
週末には彼のマンションに行くのが当たり前にもなって、そろそろいっしょに住むのもアリかなと思っていた──そんな矢先、
高台に建つマンションのエントランスへ通じる大階段の途中に、あの鷹騰社長が座り込んでいるのを見つけた。
「……鷹騰社長、ですよね? こんなところで、何をされてるんですか?」
そう軽く声をかけて、階段を上がる足を止めた。
「うん……?」
訝しげに仰ぐ顔は見た目にも明らかな程に酔っていて、相当お酒を飲んでいることが知れた。
「……どうしたんです? そんなに酔っ払って……」
答えずにまた「うん……」とだけ口にして、立て膝でうずくまる社長を、
「こんなところにいたら風邪ひきますから、お部屋に戻られた方がいいんじゃないですか?」
そのまま放っておくこともできなくて、
「手、貸しましょうか?」
と、目の前に片手を差し出した。
その手が、急に思ったより強い力でぎゅっと握られて、不意討ちの熱い手の感触に一瞬ビクリとする。
私の手をぐいと引いて、ふらふらとよろけながら立ち上がる彼の身体をもう片方の手で支えつつ、
「……なんで、立てなくなるくらいまで、飲んだんですか?」
はた目にもわかるお酒の匂いに、咎めるようにも口にする。
「……買収の計画が、反故になったんだ……」
低く落とされた声に、ただ事じゃない気配を感じて、思わず息を呑む。
「……創業家が、土壇場で反対してきて」
ぽつりと落とされた言葉には、酔いのせいだけじゃない重さが滲んでいた。
「半年かけて詰めてきた案件だった。うちの社の未来が変わるくらいの、大きな契約だったのに……」
そこで言葉が途切れ、鷹騰社長は苦しげに眉を寄せた。
「……だが、創業家の一人が“外部に主導権を渡すな”と告げた一言で、一気に契約がひっくり返された……」
よろけた身体を支え直すと、熱のこもった手が私の手をより強く握り返してくる。
「時間も、労力も、金も……死ぬほどつぎ込んだのに。俺のやってきたこと全てが、最後の最後で全否定をされたんだ……。だから、飲まずにはいられなかった……」
その声には、悔しさと、どうしようもない無力感とが入り混じっていた。
「それで……。でもだからって、こんなに飲むなんて……」
ふらついてまっすぐに歩けない彼の腰に手をまわして、「大丈夫ですか……?」と声をかけながら、
R
23
#執着
さぶれ
1,448
寄りかかる身体の重みを支え、エントランスを抜けて停まっていたエレベーターの中に乗り込んだ。
先に自分の降りる階を押し、それから鷹騰社長の部屋がある最上階のボタンを押した。
「……ほら、ちゃんと立っていてください……」
私の片手の力だけでは支え切れずに、一旦手を離して、開閉ボタンでドアを閉める。その間に鷹騰社長は、ふらふらとエレベーターの隅に寄り奥の壁にもたれかかった。
そのまままたずるずると壁伝いに座り込んでしまいそうになるのを、両手で脇腹を抱え上げる。
「……社長……しっかりしてくださいって……」
心配になり、うつむけた顔を覗き込んだ。
と……、
「ん……、飲みすぎた……」
鷹騰社長が顔を上げ、ふと目がかち合った。
その刹那──、
「ちょっと……口直しに、キスさせろよ」
顎が捕まれ、不意に口づけられた──。