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熊谷視点
『バイバーイ!』ーーーーーーー
兎原 「お疲れ様でしたぁ~」
裏道 「お疲れ。」
熊谷 「お疲れ様です。」
兎原 「裏道さ~ん、飲み行きましょ」
また始まった。兎原は毎回仕事終わりは裏道さんを飲みに誘う。
裏道 「無理」
兎原 「えー、じゃあ熊谷~」
熊谷 「無理、一人で宅飲みでもしとけ。」
毎回俺は裏道さんの次。最近それにイラっとする、多分、、、いや100%兎原に恋心を抱いているのだろう。つい、嫉妬をして強く言ってしまう。
兎原 「二人共酷い泣」
裏道 「はぁ、分かった行くよ」
一瞬俺の方を見て、呆れた顔で兎原の誘いに乗る。裏道さんは俺が兎原のことを好きだと気付いているのだろう。でも裏道さんも兎原のことが好きらしい。じゃあなんで最初から兎原の誘いに乗らなかったんだとまた不満が積もるが、俺も同じ立場なので何も言えず、その気持ちを押し殺して「行きます。」と答える。
居酒屋にてーーーーーーーー
兎原 「面白くなってもてたいっす…」
裏道 「またそれか、」
熊谷 「…水もらいましょうか」
裏道 「そうだな。あ、すみません、水一つください。」
居酒屋店員 「かしこまりました!」
熊谷 「…」
裏道 「…」
俺たちの間に沈黙が流れる
相変わらず兎原はべろべろになって半分寝ている。と、裏道さんが話し出す
裏道 「お前、兎原のこと好きだろ。」
熊谷 「…はい、そんな裏道さんも兎原のこと好きですよね?」
裏道 「まぁな。」
熊谷 「…兎原は、裏道さんのことが好きなんだと思います。だから、」」
裏道 「そこで諦めるのか?熊谷がそれでいいなら容赦なく兎原のこともらうぞ。」
熊谷 「嫌ですよ。でも、もう決まりきってるのに意味ないじゃないですか。」
裏道 「お前は知らないだろうけど、暇さえあれば熊谷は~、あいつは~、って口開けばお前の話ばっかなんだぞ。」
熊谷 「え、兎原がそんなことを。」
正直、兎原は俺なんかただの同期としか見てないと思ってた。裏道さんが好きなんだと思ってた。でも、俺の考え方は間違っていたのかもしれない。
裏道さんも好きなはずなのに俺に話したんだ?まぁそんなことはどうでもいい、この馬鹿を俺が先にもらう。そう決心し、テーブルに二人分の代金を置き、裏道さんに
「こいつは俺が貰います」
とだけ告げて兎原を担ぎその場を立ち去る。
店を出る前に裏道さんを見ると、いつも通りタバコを吸っていた。
熊谷 「なんなんだあの人は」
熊谷の家ーーーーーーーー
兎原を担いで熊谷の家に着く
熊谷 「重っ、」
無駄にでかいこいつは見た目通り重く、家まで運ぶのが大変だった
兎原 「あれ、くまたにぃ?なんでくまたにのへやにいんの?」
熊谷 「やっとおきたか、お前酔いすぎ。」
兎原 「んぇ?」
俺はいつも以上に無防備な兎原に耐え切れず軽くキスをする ああ、その間抜けな顔誰にも見られたくない。
兎原 「ん!?熊谷!」
驚いて酔いがさめたか、ま、そんなこと関係ないがな。
熊谷 「好きだよ。兎原、愛してる。お前が何と言おうと逃がさないからな。」
兎原 「え、熊谷、いきなりどうした?お、俺頭追いつかないよ。熊谷が俺のこと好き?じょ、冗談だよな…」
ごめんな兎原。こんなことになって。俺は、こんなことになってしまったことへの申し訳ない気持ちと、もうどうにでもなれという気持ちが頭によぎる
熊谷 「俺が冗談を言うように見えるか?本気だ、兎原。お前の気持ちを教えてくれ。」
もうこの際何と言われてもいい。もう後戻りは出来ないから。
兎原 「ほんとなのか?」
熊谷 「ああ、」
やっぱりダメかと覚悟を決めていたが、、、
兎原 「そんな情熱的な告白したら断れるわけないじゃん、///」
熊谷 「…!?それはOKてことか?」
兎原 「言わせんなよ///」
熊谷 「可愛い、♡」
俺は再び兎原にキスをした。ビクッと動く兎原が今日は一段と可愛く見える
愛してる、兎原。