コメント
7件
ウォォォォォォ!!!更新あざます👍!!!相変わらず、作品が神過ぎる…🙂↕️
更新きちゃーーー!!!ラタミかわいいいいい!!!!!!!!!
「………まじで、ウザ」
真夜中に突然出て行ったラタミに急いで追跡魔法をかけ、ついでに視覚共有魔法もかけた。そこで見えたものはぺいんと宅で、ぺいんととラタミを襲う緑色とコンタミ。いやコンちゃんは襲ってないか…まぁとにかく問題はあいつらがぺいんとを襲おうとしたこと。俺だけならまだしも(いや俺になんかしても許さんけど)ただの少年にまで手を出すのは違う。
「…そろそろ、ちゃんと話さないとダメかなぁ…」
無意識に寄っていた眉間を戻しつつ息を吐く。ため息をつかずにはいられない。だってあいつら俺の話聞かないんだもん!!!俺の話聞かないくせに自分の話は聞いてくれ?自分勝手が過ぎる。そんな奴と話すなんて絶対嫌。
「……ん、」
気付けばラタミが傍で心配そうな目で見ていた。こいつらが心配するほど酷い顔していたのか、やっぱりアイツらに関する話だと余裕を欠く。
俺から出向くのは癪だが、家付近で話すとなると首都が近い。万が一何があったら大変だしどこか別の所…まぁ人がいなければどこでもいいか。とりあえずラタミに伝達させて、話をする場を設けよう。
「…あ、いや、その前にあいつに───」
「あれ、ぺいんと?」
「あ、トラゾーおはよ」
「おはよう…の時間帯じゃねぇけど。今日は森に行かないのか?」
「ん〜…」
昼過ぎ、仕事から帰って来たら珍しく家にいるぺいんとに声をかけた。その顔は何やら不貞腐れていて、しにがみさんから話を聞いていた俺は昨日のことだろうなと検討はつけたが問い詰めるのは後か。
まぁ話をするいい機会だ、クロノアさんとしにがみさんは部屋にいるだろうか。
「説明」
「はひ…」
一応現在の状況をお伝えしよう。椅子に座り俺を見下ろすクロノアさん、その右に腕を組みながら立っているトラゾー、左に俺を冷ややかに見下ろすしにがみくん、彼らの前で正座している俺、という謎な状況である。うーんめっちゃ怖い。
「まぁ大体の概要はしにがみくんから聞いてるけど…やっぱりぺいんとの口から聞きたいよな」
「えーと…この間の夜、何でか寝付けなくて窓開けて空見てたら…その翡翠の男の子?が落ちてきまして…まぁその後なんやかんやあり、めでたしめでたし」
「ぺいんと」
「ごめんなさい…」
クロノアさんの圧怖いよぉ…というかそうとしか言いようなくないか?だってらっだぁの知り合いに殺されかけました!なんて馬鹿正直に言ってみろ、二度と森に行けなくなるかもしれない。
「……あの、その翡翠の男の子僕見てないんですけど…?」
「はっ!?」
「え、ぺいんとさんには何か見えてたんですか?僕にはぺいんとさんが1人でわちゃわちゃしてるようにしか見えなかったです。でも様子が様子だったので一応みんなに共有した感じで…」
まさかしにがみくんに見えていないとは。それなら言い逃れができるのでは…?ふと、あの夜自分一人だけが見えている状態を想像してみる。…が、すぐにやめた。滑稽すぎて死にそうだ。
「やっぱり、らっだぁさんに相談すべきでは?俺らは専門外ですし」
「確かにね。ぺいんと、明日一緒にらっだぁさんの所行こう。そんで、ちゃんと説明すること!」
「うっ…はぁい…」
どうやら逃げ道は無さそうだ。まぁ俺が彼らに嘘をつき続けられる気がしないし、遅かれ早かれバレていたことだろう。それに説明するためにらっだぁがいた方が良さそうなのは確かだ。
「あー、ごめんちょっとそれは難しいかも〜」
背後から声が聞こえ、勢いよく後ろを振り返ると眩しいほどの赤が視界に映る。
「ともさん?どうしました?」
「急にごめんね、らっでぃから伝言。また当分相手できないから森には近寄るなってさ。何かあったら俺が聞くようになってるから」
「えっ、え?何でですか!?」
「そこまでは教えてくれなかったんだよね…というか俺は一方的に言われただけだし。だから、当分おうちでゆっくりしてなねぺんちゃん」
「ともさん、俺ららっだぁさんに聞きたいことがあったんですけど…」
「あ、そうなの?…うーん、力になれるかはわかんないけど一旦俺が聞いていい?」
「それはぺんちゃん大変だったね」
しにがみくんが一通りの説明をした後、俺も説明しろと怒られしぶしぶ全てを話した。日常組のみんなは頭上にハテナが見えるような表情をしていたが、ともさんだけは真剣な顔付きで俺の話を黙って聞いていた。
「てか…そっか、そういうこと…」
「? 何が…?」
「ぺんちゃん、今日から当分外出ないで。何でこの家に結界が張ってあるんだろうと思ったけどらっでぃかラタミが張ってったんだね。結構な事態だから、安全な場所にいよう」
もしかして、これ俺が危ないってこと?多分あの襲ってきた2人はらっだぁの…確かに、彼らなら俺1人簡単に消すことができるだろう。まさか、今俺のせいでらっだぁが処理に追われてる?あの2人に接触してる可能性も無くはない。それが一番効率が良い、だけど…一番らっだぁが嫌な思いをする。
「ぺんちゃん、楽しいことだけ考えよう。らっでぃは大丈夫。もうちょっとしたらきっと何てことない顔で久しぶりって言ってくれるよ!」
そう笑顔で言うともさんの手は、少し震えている気がした。