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⚠️前回のと同じようなかんじです
中也「は、ッ、んだよこれ、」
初ODから3日たった今日この頃。
俺は未だに症状に苦しめられていた。
生活はできるほど。だがまるで現実味がない。本当に。
視界がふわふわするのだ。よく分からないが。
中也「くそが、。」
俺は何を思ったのか。
軽く荷物を持ってふらふらと薬局に出かけた。
ロクに外に出なかったおかげでどうも眩しい。
今は夜なはずなんだが。
ひとつひとつ、周囲の音に意識を傾けながら薬局に足を運ぶ。
そして着いた頃には日が完全に沈んでいた。
お店が閉まるのもあと1時間ほどに。
中也「━━━に、━━もあるな。んじゃあ、━━━と━━━も買って、あ、━━━もいいじゃねぇか。」
極力周囲の視線に意識を向けないよう必死になっていたら、つい心の中で喋るような形になっていた。
ぽいぽいと籠に放り込んではまた手に取って。
俺はそのまま心の中でメモをし、買いながら最後に手に取ったのは、カッタァ。
昨夜、サイトで見たのだ。
リストカット、とか言うやつを。
それに対して特に嫌味も興味も湧くことは無かったが、やったらなにか変わる気がしたのだ。
ネット『人生救われた。命綱だと思ってる。』
とか言うのが沢山。
本当にそんな効果があるのかと、色々考えながらレジに足を運んで会計を済ませる。
レジ袋に入れてもらい、そそくさに薬局を出る。
そこまで声を発していない。
自分の声すら聞きたくもなかったから。
しかし誠に運がついていなかったのか。
俺は喋らざるを得ない状況に出くわした。
??「あ、中也?」
太宰。
なんでこいつが。
俺はスルーしようとした。まるで気づいていないかのように横を通り抜けようとした。
しかし
ガシッ
太宰「ちょ、中也!」
何ともまぁ強引な事だ。
なんだよ太宰。
そう喋ろうと口を開いた。
中也「、、、」
あ、れ?
声が、出ない、、。
喉が塞がれたような感覚が俺を更に恐縮させる。
太宰「え?なんて?」
困惑している。
その緩められた隙に腕をはらって逃げた。
なんでだろう。
声が出ない。
可笑しい、。
太宰side
私は太宰治!
しっかり仕事を終わらせて帰宅中だよ!
ん?あれはあれは?
太宰「もしかして蛞蝓?」
中也と言えばあの時以来会ってない。
薬局から出てきたようだけど、何を買いにきたんだ??
と、その時
中也と目が合った。
太宰「あ、中也?」
何時も通りに話しかけた。
中也もいつも通りに返してくれるはずだから。
しかし中也は私の横を通ってスルーしようとした。
だから咄嗟に腕を掴んで引き止めた。反射的に。
太宰「ちょ、中也!」
中也の掴んだ腕にかけられた薬局のビニール袋が音を立てて揺れる。
それなりに重そうだ。本当に薬局で何を買ったんだろ。
中也が此方を見て、何かを云うように口をひらいた。
でも
中也「、、、」
中也は言葉を発しない。
いや、聞こえてないだけか。
太宰「え?なんて?」
困惑中、、。
そしたら中也が隙をついて腕を振り払って逃げていった。
顔を伏せて。
勢いよく方向転換されたビニール袋が大きく揺れて中の何かがひとつ地面に転がり落ちる。
カラン
其れは子気味良い軽々とした音を立てて静かに着地。
硝子の様だ。
なにか中也にある訳じゃないから、ひとまず追い掛けずに、足元にまでやって来た其れを手にとった。
太宰「え、睡眠薬?」
其れは瓶に入る粒状の睡眠薬。
中也はよく寝ていると聞いていたし、寝れない事でもあったのだろうか。
其れに、中は重そうだった。あれはもしかして全部薬、?
後は、、。
太宰「なんで逃げたんだろ?」
中也の様子は話しかけてから大きく変わった。
先ず見つけたから声をかけたら、気づいていないように通りすがろうとしていたから、腕を掴んで声をかけた。
そしたら中也は何時も通りに声を出そうとしていて、その声は私に聞こえなかった。
本当に声が出ていたのかな。
太宰「___追いかけるか」
中也si
中也「はぁッ、はぁ、」
俺は直ぐに玄関の鍵を閉め、二重ロック迄して玄関に其の儘へたりこんだ。
最悪だ。
太宰に余計な姿を見せてしまった。
なにかされる、。
中也「はぁ、、。此儘悩んでももう取り返しのつかないし。」
俺はリビングに行き袋を机に置く。
子気味よく硝子の音と小さな紙の箱の音をたてて、ゆっくりと静まりかえる。
静まり返った部屋を破る様にビニール袋を漁る。
中也「ッ、、」
思わず袋を漁る手が止まる。
それは何か。
中也「1個落とした、ッ」
買った睡眠薬の1つを落としてきてしまった。
走った時に落ちた音はしなかった。
歩いていたなら落とす様なことは中々無いだろう。
つまり、、
中也「太宰の前ッ、。」
太宰に話しかけられた時は太宰から離れる事に必死になっていたせいで音を聞いていなかった。
中也「はぁ、、」
やったなぁ、。
睡眠薬なんて買ったと知ったら先ず不審に思う筈だ。
何かが起こる。そしてその物事は、大きくなる。
中也「くっっそめんどくせぇ、。」
何より今は現実味もない。だからか何時もの様に頭が回らない。
やらかしてしまったことからか身体の中から何かが込上がる様な感覚が走る。
ストレス。
中也「はッ、」
元々この現実味が無い世界からの現実逃避の為に薬を買ってきた。
なら、、。
中也「もうやっちまおうか」
俺は袋の中に入っている箱を1つ取り出して、
銀の薄い包に付いている薬を透明になったプラスチックを押して次々に取り出した。
兎に角今は逃げたい。
今取ったのは30錠。
この薬全部。
そしてもう一度袋からもう一度薬を取りだした。
今度は瓶状の。
これも100錠入。
中から30錠出した。
この2つの薬は直ぐにあの浮遊感に包まれると言われているやつだった。
俺は直ぐに水を持ってきた。
そして次々に薬を流し込んで勢いよくコップを机に叩きつけた。
ガンッ!
中也「はぁッ、!」
もう全部めんどくせぇ。