──────いえもんさん視点──────
目が覚めると、俺はソファの上に寝転がっていた。
「あ、起きました?」
俺はこくりと頷く。どうやらみぞれさんが隣で俺の様子を見てくれていたらしい。俺が起きたのを確認すると、めめさん達の方へ小走りでむかっていく。
「いえもんさん起きましたよ〜」
「イエモンさんごめッ」
ガンマスさんが叫ぼうとしてたので、素早くメテヲさんが口を塞ぐ。
メテヲさんの顔にはどこか苛立ちが見えた。
「お前のせいで最悪の寝起きなんだよ…。黙ると言う言葉を知れッッ!!!」
メテヲさんはそう言うと、ガンマスさんに思いっきりデコピンをする。
「〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
ガンマスさんは声にならない声で痛みを訴える。手でデコピンされたおでこを抑える。本当に痛そうで少し同情してしまう。
「メテヲさんひっど!?起こしてあげたじゃんッ!?」
ガンマスさんはメテヲさんに恩を盾に文句を言う。
「そのおかげで最悪の目覚めだったけどなッ!!」
メテヲさんも言葉のナイフで、ガンマスさんを攻撃する。
「なんだと〜ッ!?」
そこからは2人の取っ組み合いが始まった。2人とも寝起きとは思えないほどのスピードを用い、蹴りや拳で戦う。こういう時だけしっかりと武器を使わないことにまだ理性があったかと尊敬する。いや、バカニシテナイケドネ?
段々とレイラーさんが怒っているのがわかる。みぞれさんは呆れたように2人の戦いを見守っている。
レイラーさんはみぞれさんが何もしていないのを見て、そっと耳打ちをする。
「えぇッ!?無理ですよッ!?」
みぞれさんは驚いたのか、声を上げてしまう。…が、メテヲさんとガンマスさんには聞こえていない。そのまま喧嘩を続行する。
「あ〜ッもういいです!みぞれさんがやらないなら私がやりますからッ!」
レイラーさんはそう宣言すると、人差し指の先端にに黄色い光をやどす。それを躊躇いなく上から下に勢いよくおとす。
その瞬間2人の頭上に雷が落ちる。
「あ”ッ!?」
「あ”ッア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ」
メテヲさんが短い悲鳴を出すと、床に倒れ込み体全体を僅かに揺らす。どうやら痺れているようだ。倒れたまま、レイラーさんを睨みつける。なにか文句を言えるほど体力はないのか何も言わない。
ガンマスさんは大声をだすが、その声は途中でかき消される。そのままメテヲさんと同じように倒れ込む。ガンマスさん自身は声が出ていないことに相当焦っているらしく、顔は真っ青になっている。
「雷でしびれさせて、サイレントしました。多分今声が出せないはずです。」
「少しは静かにすることを学びましょう?」
レイラーさんは語気を強め、圧をかける。魔女の狂気的笑みではなく、笑顔だが、絶対内心笑顔じゃない顔をする。なぜなら顔が引きつっている。
2人はお互いに顔を見あったあと、土下座する。それはタイミングがピタリとあっていて少し笑いをこぼしてしまう。
ラテさんに至っては爆笑しているし、うぱさんは嘲笑を浮べる。めめさんはやれやれ、と呆れたような顔をしているが、絶対そんなことを思っていないだろうとわかる。絶対内心笑っているだろう。
「はぁ…今回は許しますけど…次、何かあったら…水漬けの刑にしますか。」
「そしたら俺に任せて〜水は得意だぞ☆」
「まあ、私よりは弱いけどね」
「はぁ!?ラテよりは強いですけどッ!?」
「はぁッ!?」
また喧嘩が始まりそうな雰囲気がする。俺はそれを無視してお茶を入れ始める。
「あ、わたすが入れますよ!」
茶子さんはあの馬鹿四天王を横目にそんな提案をしてくれる…が、俺が飲みたい緑茶を入れるのが得意なのは俺自身なため丁重にお断りする。
「大丈夫ですよ。俺も少しは働きます。茶子さん、眠気覚ましに緑茶はいかがですか?」
「ん〜…そうですね!今日は緑茶にします!」
「あ、私の分も〜」
茶子さんを説得することに成功した。ラテさんも遠くからお茶のリクエストがきたため、俺は3人分のお茶を入れる。
美味しいお茶を入れるのにはコツがある。まあ、お茶の種類によって異なるけれど…
俺は完璧を極めている。そのお茶で最も美味しく入れられる自信がある。
…てかメテヲさんがさらっといすぎて違和感なかったが、普通に体調良くなっていることに気づく。俺が寝ていた(気絶していた)時にそのくだりはやっただろうから無反応でいっか。
俺はお茶を入れた茶器をリビングの机へと運ぶ。
そこには反省中という立て看板を被らされているガンマス、メテヲ、ラテ、うぱ(全員敬称略)の4人がいた。俺は今笑ったらお茶が零れると念じて笑わないように堪えながら、お茶3つをテーブルに置いてから笑う。
4人とも俺に向かって不服そうな顔で睨みつけるw笑っちまうだろw
朝から内容が濃い賑やかな朝食が始まった──────
ここで切ります!今日から夏休みです!やったぜ☆まあ、宿題があるんですけどね…イラストは結構描いてるんですけど…あ、この小説の人達のイラストです。
この小説の設定ように新しく小説作ってもいいかもと思ってます。
なんだろ…設定紹介ように…?イラストみたくないとか思ってる人とかもいるかもしれないので、作ろうと思ってます!今思いました!
てことで!(⟵てことで?)おつはる!
コメント
232件
神様仏様仲春様~!語彙力豊富で羨ましい…(^O^)
メテヲさん大丈夫か…