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家に着き、
高倉さんと上がった
お父さん~笑っ
お母さん何処なのよ!
血の臭いがした。
お風呂場で音がした。
兄さん…
首が180℃回転した…
ちょっと兄さんじゃない高倉さん…
バタバタ、
母を探した私…
クローゼットの中で縛られてた…
「和穂…助けて…あの子が…」
「兄さんがどうしたの?…」
「化物に変わったのよ!」
和穂~!来い
父の声を聞いた私…
マリアンナ…
また闇の中から聞こえてきた。
吸い込まれた私…
高倉さん助けて~!!
侑哉さん…!
高倉?…
彼女を守れなかった…
和穂…
吸血鬼に抱かれたそのままの像が見つかった…
愛してた…俺は…和穂を守れなかった…
御両親の木村さんに向かい
許してください…
「1つ聞いても良いですか…高倉さん和穂はあなたと共に行動してたのに何故先に…結婚相手としての絆を作れなかったのか…」
その事…
子孫の事だって聞かされた
子孫?…
「あの子は私の実の子供じゃないから家を出たのよ…」
?…
「文子やめなさい…」
喪服姿のお母さんの後にいた。
葉田さん…
老いた男性、
何処かで会った記憶があった
兄の諒一が泣いてた。
やっとヨーロッパから帰ってきた彼を観た。
生身の人間だった
お墓なしのキリスト教の金属の紋章…
実在しないマリアンナの紋章が入った。
和穂の名前が彫り入れられてた。
俺は泣いてた…
両親が亡くても生きてきた。
和穂さんごめんよ…
涙が土に流れ滲みた…
たかくらさん…
月灯りに照らされた私…
白い狼になり
ウオオォォ~!
遠吠えを放してた…