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景色を見ていた
屋上だからか、
今日は風が迚も気持ちいいぐらい靡く
一歩足を踏み出したら
このまま落っこちてしまう程
キワキワのラインまできていた
ただ無心で立っていた
中也「…別に、後悔はねえよ」
中也「俺は_」
中也「ッ!?」
中也『..誰か来た、』
俺は三歩下がり、其の人を見た
中也「⸺芥川..?」
芥川「中也さん…何故此処に?」
中也「其れは俺の台詞だけど…」
芥川「僕はボスに中也さんを探してこいと云われましたので」
芥川「真逆此処に居るとは思いませんでした」
中也「お、おう…そうか_」
中也「ボスがお呼びか、戻らねえとだな」
中也「すまんな、迷惑かけて」
芥川「…いえ、行きましょうか」
俺の心は結構ギリギリだった
芥川が来なかったら
危うく其のまま死んでいたかもしれない
中也『…如何して抑えられねぇんだッ』
芥川「..中也さん」
芥川「…ッあの人、」
中也「何だ?」
芥川が指した指の方向に
彼奴は居た
中也「ぇ、..は?」
中也「_太宰ッ」
中也『こんなポートマフィアの近くで何してんだ…?』
中也『否其れよりも何で彼奴あんな格好して…』
中也『てか俺今顔色大丈夫か…?』
中也『どんな顔して会ったらッ_』
中也『如何喋りかけたら良いンだ?』
中也『ッ頭ン中グルグルする、ッ』
中也『訳分かんなくなってきた..、』
芥川「中也さん…?大丈夫ですか?」
中也「え…、」
中也「ッぁ_」
中也『何だ、ッ此れ?』
中也『頭何かズキズキする、ッ』
太宰「あッれぇー中也と芥川君じゃん!」
中也「ビクッ…、ぁっ」
中也『此方に、来る..ッ!!』
中也『手が震える..』
芥川「太宰さん…」
芥川「お久しぶりです、」
太宰「芥川君おひさ〜、..中也如何したの?」
芥川「..え?」
中也「ッはあッはッはあっ..はッヒュッ」
中也『この場から、ッ離れねえと、ッ』
きっとこの場にいたら倒れてしまう
だから息が荒くなる前に
この場を去ろうとした
その瞬間太宰が大声で俺を呼んだ
太宰「ちゅーやーー!!!」
太宰「ねえ何処行くのー?」
太宰「久しぶりなんだし〜話そうよー!」
太宰「…相変わらず変わってないなあ」
芥川「..中也さん、様子変ですよね」
太宰「う〜〜む、確かに?」
太宰「久しぶりに私に会えて嬉しかったのかなあー??笑笑」
芥川「…、戻ってこないんですか?」
太宰「んー何?ポートマフィアに?」
芥川「そうです…ッ僕、!」
太宰「悪いけど、」
太宰「戻る気は無いよ」
太宰「もう今は別の所で私は頑張ってる」
太宰「其れを判ってくれると嬉しいな」
芥川「…はい」
太宰「…芥川君も頑張りなよ」
芥川「ッ..はい!」
太宰「あっそうだ、中也に伝えといてよ」
太宰「〝もう私は気にしてないよ〟って」
芥川「…?、はい」
太宰「頼むよー!またね〜」
芥川『あんな楽しそうな太宰さん初めて見た』
芥川『まるで別人…』
中也「…ボス、先程は申し訳ございませんでした」
森「別に良いんだけど…あれ芥川君は?」
中也「、…任務に戻ったと思います」
森「そうかね」
森「なら中也君にやってもらいたい任務があるのだけれどやれるよね?」
中也「お任せてください」
森「ありがとう。軽く説明するね」
森「まず、今回の任務は⸺…」
中也『芥川…今頃太宰と話てんのかな』
中也『俺、何でこんな逃げてんだろう』
中也『こんなんじゃ…』
中也『…俺、ダメダメなのに、』
中也『役に立たないと』
中也『もっと頑張らないと』
中也『いつかまた…本当に..独りに、』
森「このくらいかな、大丈夫?」
中也「…問題ありません」
中也「行ってきます」
森「期待しているよ、中也君」
中也「、失礼しました」
その言葉に、俺は怖気づいた
不安で吐きそうになった。
中也「役に..立たないと」
俺はたった一人で任務に向かった
中也「…此処か」
中也「任務は確かこの辺で毒ガスが流行?してるから其れについての情報収集…だっけ、」
中也「…何か、雰囲気ヤバくないか此処、」
中也「!?」
中也『もう其処に居るのかよ!!』
中也「オラッ!!!」
ゴッッ
中也「ッ、」
中也『…寝不足の性だろうが、目眩がする』
中也『早く終わらせちまおう』
中也「おいお前、この辺で使われている毒ガスについて何か知ってるか?」
「…ッ、は?毒ガス..?」
「知ってる訳ねえだろッ!!」
中也「本当の事を話さねえーと折るぞ」
グググッ
「ッぅ、…云わないね!」
バキッ
「があ゛ぁ゛ッ」
中也「…、ッはあっはあッ」
中也『まずいな…冷や汗が止まらねえ』
中也『鼓動が…早い』
「..クククッ本当の事を教えてやろうか?」
中也「あ?」
「今、目眩と冷や汗が止まらないだろ?」
「実はこの建物に毒ガスを流していたのさ!!」
中也「は?、」
「確か此処に入ってもう15分くらいか」
「そろそろ全身が痛くなって息がしにくくなる頃だろう!」
「てか君元々顔色が良くなかったし毒の巡りが早いだろうねえ」
中也「ン、な…ッ」
中也「手前は何で毒効いてねえんだよ…」
「そう云う〝薬〟を飲んでるからね」
「さあ君は如何する?」
「ヒャッホゥー!!!宴だあー!!」
中也「ッ、やっぱ足折るべきだったな!!」
中也「異能力⸺」
中也『ッ、あ?何で…』
「異能力が使えないのー?可哀想だね」
「相当体が弱ってるみたいだよ?」
「君、任務を行えるような体じゃないし」
「なーんにも出来ない役立たずだね」
「そんな役立たずはさっさと死ねッ!!」
中也『役立たず_』
中也『心が弱ってるのからか知らねーけど』
中也『そんな言葉に一々反応して』
中也『涙が、溢れそう』
「…あ〜あ、君ポーマフィアの幹部でしょ?」
「何で動かないの?つまんないね」
「直ぐ戦意損失だよ」
「もう辞めちゃえば?ポーマフィア」
「向いてないし、顔色悪いし」
「何にも良い事無さそうだけど」
「其れでも其処に居る意味はあるのかな〜」
中也『、俺じゃないみたい』
中也『一々反応しちまって哀しくなる』
中也『もう体力もそろそろ限界』
中也『毒の効きが早い⸺』
「…30分経ったよ」
「殺す」
中也『相手が銃を構えてる』
中也『なのに俺は動かない』
中也「やっぱ俺、死にてーのかな」
「何、死にたいの?笑」
「じゃあお望み通り殺してあげる」
中也『其れでも、』
中也『太宰にあの言葉を云うまでは死ねない』
中也「ッ異能力⸺重力操作!!!」
「はァッ!?」
「何で異能力使えんだよ!!」
「もう30分だぞ!?」
「毒ガス漬けだぞ!?」
「巫山戯んなよ!!!!!」
「があ゛ぁ゙あ゙ぁ゙ッッ!!!」
中也「はあっ、はッは…」
中也「要約終わった…」
中也「けど..もう、」
中也「無理だ_」
ドサッ
中也『あ…?誰だ..これ』
太宰「あっはは、こんなボロボロな中也」
太宰「久しぶりに見たなあ」
太宰「お疲れ様」
太宰「顔に落書きはまた今度にしてあげる」