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コメント
2件
最高です!!!!! ありがとうございます!!!!!! 神作すぎて暴れすぎました笑
いや、眠いですドチャクソ
注意事項は前書きました。学パロ?です。
春の夕方、教室にはまだ少しだけ日が残っていた。
窓から差し込む光が机の上に伸びて、時間だけがゆっくり流れているみたいだった。
「まだ帰らないの?」
後ろから声がして、振り向く。
「おん、ちょっとだけな」
「でももうすぐ帰るけぇ」
そう答えると、『ニキ』は「そっか」と短く言って、俺の前の席に座る。
こんなに近い距離なのに、どうしてこんなに遠く感じるんじゃろ。
人間って、難しい。
同じ場所にいて、同じ空気を吸っているのに、心の距離は簡単に離れてしまう。
ニキのこと、たくさん知っているつもりだった。
好きな食べ物も、嫌いな教科も、誕生日も、左頬にだけあるえくぼも。
でも。
いちばん知りたいことだけは、どうしても分からない。
「…なぁ。」
気づけば、声が出ていた。
ニキが顔を上げる。
その何気ない仕草だけで、何故か胸が少し痛くなった。
「今、なに考えとるん?」
聞いたあとで、しまったと思った。
こんなこと、聞くつもりじゃなかったのに。
絶対変な奴って思われるよなぁ…
でもニキは、少しだけ考えてから笑った。
「どうゆう事笑?なんも考えてないよ」
軽い言い方。
優しい。
だけどそれ以上、踏み込めない壁があった。
その帰り道。
並んで歩く距離は変わらないのに、
さっきより少しだけ遠く感じた。
内心ドキドキしながら空を見上げる。
好きだよ、って。
簡単に伝えられたらいいんじゃけど…
たったそれだけなのに、どうしてこんなに難しいんだろう。
今まで、何回も苦しかった。
期待して、裏切られて、それでもまた期待してしまう。
ニキがせんせーとかキルくんとか他の誰かと笑っているのを見るたびに、胸の奥がぎゅっと締めつけられた。
それでも、離れられなかった。
足を止める。
「どうしたの?」
逃げたら、きっとずっとこのままだ。
だから。
「……なぁ」
小さく息を吸う。
心の中で、数える。
三、二、一。
「好きだよ」
声は少し震えていた。
でも、それでもいいと思った。
今まで溜めてきた気持ちが、
やっと形になったから。
ニキは、驚いた顔をした。
それから、少し困ったように笑った。
その一瞬で、分かってしまった。
答えは、聞かなくても。
「ごめん」
その一言が、静かに落ちる。
やっぱりな。
でも、不思議と涙は出なかった。
人間って、難しい。
こんなに近くにいたのに、
結局、いちばん遠い場所にいたみたいだ。
「じゃあね」
そう言って俺は歩き出す。
「ちょ、シード!」
「…また明日。」
あぁ、
本当にニキはずるいなぁ。
振り返らなかった。
振り返ったら、全部崩れそうだったから。
それでもきっと、
俺はこれからも、君を好きでいる。
今日も、明日も、明明後日も、これからもずっと。